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Universal Audio VOLT 276レビュー|コンプ付きAIFの音質と使い勝手

Universal Audio VOLT 276は、クリアで明るい基本音に、VINTAGEモードと76コンプレッサーで録り音のキャラクターを加えられるオーディオインターフェースです。

2021年に実機を購入して、MOTU M2やApollo X6との再生比較、Neumann M149を使った録音比較まで試しました。

使ってみて意外だったのは、Apolloの廉価版のような音ではなかったこと。VOLT 276はもっとシャッキリしたクリア系で、僕には「RME系?」と思える方向に感じました。

一方で、VINTAGEを入れると弦の煌びやかさが増し、76コンプを入れると録りながらかなり感覚的に音を作れます。特にFASTモードはかなりツボでした。

この記事では、2021年に録った比較音源と当時の使用感を残しながら、2026年現在の視点でVOLT 276を整理します。

目次

Universal Audio VOLT 276の音質レビュー|クリア・明るさ・モニターしやすさ

まずはVOLT 276の出音から。

パッと聴いた印象は、

  • レンジが広くクリアでモニター向けな音!
  • 価格を考えるとヤバい(いい意味で)音です
  • RME系?

でした。

基本の音はかなりクリアで明るい方向です。UAの製品なので、もっとApolloに近い濃い鳴り方を想像していましたが、実際には方向が違いました。

VOLT 276とMOTU M2の音質差|VOLTはよりシャッキリした印象

MOTU M2もやっぱりいい音なんですが、VOLTの方がシャッキリした鳴り方な気がします。

個人的にはもう少しミッドが濃厚だったら唸ってしまったなと(笑)あくまで個人的に。

しかし、販売価格を考えると驚異的な音です。最近のAIFは本当にすごいです。

VOLTはとてもモニター向きな音。十分DTMで活用できると思います。

MOTU M2のレビューはこちら👇

VOLT 276とApollo X6の音質差|チューニングの方向が違う

Universal Audio Apollo X6とも交互に聴きました。

Apollo X6は流石に上位機種だけあって、この3つの中では一番ローやミッドがしっかりして、高域も見えやすい音をしていました。

意外だったのが、VOLTとApolloのチューニングの方向が違うことです。

VOLTはどちらかというとRMEみたいなクリア系の音に感じます。UAだからApolloの音をそのまま安くした製品、という感じではありません。

Universal Audio Apollo X6のレビューはこちら👇

VOLT 276の録音音質|Neumann M149でMOTU・APOGEE・RMEと比較

出音を聴いたところで、次は録音です。VOLT 276の真髄は、やっぱり入力時にVINTAGEと76コンプを使って音色を変えられるところ。

今回マイクはNeumann M149を使用しました。M149のレビューはこちら👇

M149でアコギを2トラック録音しています。

録音したデータにはプラグイン類は一切入れていません。録ったままの音です!

フェーダーのみで各ファイルの音量を合わせています。ばらつきがある点はご了承ください。

比較用に、過去に同じM149で録音したMOTU M2、APOGEE DUET 3、RME Babyface Pro FSのデータも並べます。

  • MOTU M2
  • APOGEE DUET3
  • RME Babyface Pro fs

録音日は同じではなく、マイキング、弦の状態、ピッキングにも違いがあります。厳密な同条件比較ではないので、音の傾向を見る参考として聴いてください。

録音したアコギは左右にパンで振っています。

VOLT 276の76コンプは3モードありますが、今回はGTRとFASTを使った音源も録っています。

再生音量にお気をつけください!

VOLT 276 プレーンの録音音源

VOLT 276 VINTAGE ONの録音音源

VOLT 276 VINTAGE+76コンプ GTRの録音音源

VOLT 276 VINTAGE+76コンプ GTR|ストローク録音

VOLT 276 VINTAGE+76コンプ FAST|ストローク録音

MOTU M2+Neumann M149の録音音源

APOGEE Duet 3+Neumann M149の録音音源

RME Babyface Pro FS+Neumann M149の録音音源

MOTU M2の比較音源だけ音量がやや大きくなっています。再生時はご注意ください。

VOLT 276のVINTAGEモードで音はどう変わる?録り音を実機比較

VOLTのプレーンの音は、やっぱりクリアで明るい感じが基本的な特徴なのかなと思います。

なぜか全然違うメーカーですが、FocusriteのISA ONEを使った時のような感覚が少ししました。

VINTAGEボタンを入れると、弦の煌びやかさが増して音に製品っぽさが出るように感じます。

UADのUA610Bを挿した時の音の感じにとても似ていて笑ってしまいました。

アナログシミュレートすごいです。

VINTAGEモードは、UA610という真空管式マイクプリアンプを彷彿とさせる音色を狙った機能です。UA610はUADプラグインでもよく使っていたので、この感覚はかなり印象に残りました。

VOLT 276の76コンプを実機レビュー|VOC・GTR・FASTの使い分け

76シリーズには、UA1176をイメージしたコンプレッサーが入っています。

コンプレッサーを入れると、わかりやすく出力音量が上がるので、比較ではかなり下げて音量を揃えました。

設定はスレッショルド、レシオ、アタック、リリースを細かく触る方式ではなく、モードを選ぶだけです。

  • VOC:ボーカル向け
  • GTR:ギター/ベース向け
  • FAST:アタックの速い強めのコンプ

細かく追い込めない代わりに、何も考えず使いやすい。ここは一人で宅録する時にはかなり便利です。

個人的にはFAST設定のアコギストロークが一番弾いていて楽しかったです(笑)

弦の立ち上がりがとても気持ちよく強調されて、ガンガン弾きたくなりました。

繰り返しますが、FASTモードはかなりツボります。

VOLT 176・276など76シリーズを選ぶ理由|内蔵コンプの有無

VOLTにはコンプなしと、末尾に「76」が付くコンプありのシリーズがあります。

僕はVOLT 176と276を見た時、価格差がそれほど大きくなかったので2ch分使える276を選びました。これは2021年当時の購入判断です。

実際に使った今も、僕ならコンプありの76シリーズを選びます

やはりこのコンプはVOLTの面白さの大きな部分です。

VOLT 276とApolloの違い|VINTAGE・76コンプとUAD DSP環境

VOLTはUniversal Audio製ですが、Apolloシリーズとはかなり方向性が違います。

ApolloはDSPを使ったUADプラグイン込みで録音環境を作れるのが大きな特徴ですが、VOLT 276はもっとシンプルです。

VOLT側では、VINTAGEボタンと76コンプを本体で押して、録る前に音を決めていく。このフィジカルな分かりやすさが面白いです。

アナログでアナログをシミュレート。デジタルシミュレートを極めたUAらしい、一周回ったような進化だなと当時感じました。

現在はUAD SparkやNative版があるため、2021年当時の「VOLTではUADプラグインが使えない」という単純な分け方では見られなくなっています。ただ、VOLT本体のVINTAGE/76回路とApolloのDSP環境が別物なのは変わりません。

VOLT 276の操作性|ダイレクトモニターと本体操作が使いやすい

上部の操作パネルには、チャンネルゲイン、コンプレッサーボタン、VINTAGEボタンがあります。

入力音を作るための操作が本体上で分かりやすくまとまっています。

右側には大きなモニター用ノブ。

DIRECTボタンをONにすると、PCを経由せず入力音を直接モニターできます。

実際に演奏すると、遅延を気にせず弾けるのがかなり便利でした。

UA VOLTはギターのエフェクターのように、感覚的に録音作業を楽しめるマシンだなと思います!

特に76コンプはモードごとの設定があらかじめ作られているので、細かい数値を触らず録音へ入れます。

VOLT 276をスタンドアローンで使う|マイクプリ・コンプ・DI運用

VOLT 276はPCへ繋がなくても、5VDCから電源を取ればスタンドアローンで使えます。

この状態では、マイクプリ、コンプレッサー、DIとして使えます。

5VDCはスマホ用USBアダプターなどから給電できます。使用するアダプターの対応電圧は確認してください。

この機能を使って、実際に別のAIFからVOLT 276へ音を送り、VINTAGEと76コンプでリアンプする検証も行いました。

スタンドアローン運用とリアンプ、UADプラグインとの比較はこちら👇

VOLT 276の入出力・USB接続|マイク・LINE・Hi-Z・MIDI

前面の入力はコンボジャックで、

  • マイク
  • ライン
  • Hi-Z(楽器のDI入力)

に対応します。ギターやベースをシールドで繋ぐ時はINSTボタンをONにします。

ファンタム電源(48V)は2ch共通で、独立して使用はできないようです。マニュアルはこちら

背面にはMIDI端子も付いています。

個人的に電源ボタンがあるのがとても嬉しい!!

これがないデスクトップタイプAIFが意外と多いのです。

PC接続はUSB-C。規格はUSB 2.0です。

モニターアウトはフォンジャックです。

VOLT 276はMacで接続後すぐ認識した

僕はMacユーザーです。

USBケーブルで本体を繋いでスイッチオン。

一発で認識されました!

当時のMac環境では特にドライバを入れず、そのまま使えました。

プラグアンドプレイ!

そして、やっぱり電源ボタンがあると嬉しい。

VOLTシリーズの違い|VOLT 276を選んだ理由と76コンプの有無

VOLTシリーズにはシンプルなVOLT 1/2と、76コンプを搭載した176/276などがあります。

僕が購入したのはVOLT 276。2ch入力に加えて、76コンプも2ch分使えるタイプです。

2021年の購入時は176との価格差がそれほど大きくなかったため、276にしました。現在の価格は変動するので、ここは当時の購入判断として残します。

VOLT 1/2にもVINTAGEモードはありますが、76コンプを録音時に使いたいなら76シリーズが候補になります。

VOLT 276のサイズ・デザイン・付属品

これまでレビューしてきたオーディオインターフェースとも少し違うデザインです。

非常にナチュラルな雰囲気で、側面には特徴的な木のパネルが付いています。

買う前は木のパネル風な「プラかな?」って思ってましたが、木でした

温かみを感じる見た目です。

底面にはゴム足が付いています。

VOLT 276のサイズをMOTU M2と比較

サイズ感はMOTU M2とほぼ変わりません!

標準的な2chオーディオインターフェースくらいのサイズです。

奥行きもほぼ同じ。

若干VOLT 276の方が高さがあります。

VOLT 276の付属品|USBケーブル・5VDC給電ケーブル

付属品はかなりシンプルです。

USB-A / USB-Cケーブルと、スタンドアローン用の5VDC給電に使うケーブルが付属していました。

2021年購入時にはソフトウェアバンドルも用意されていました。付属ソフトは時期によって変わる可能性があるので、購入時は現行内容を確認した方がいいです。

VOLT 276の開封レビュー|本体と同梱物

最後に、2021年に届いた時の開封記録も残しておきます。

まずは箱。

箱の中の箱。高級感があります。

カモン!UA!

本体の下には薄い箱が一つだけ。内容物は非常にシンプルでした。

まとめ|VOLT 276はVINTAGEと76コンプで録り音を作れるAIF

Universal Audio VOLT 276を実際に使って、再生音と録り音を比較してきました。

基本の音はクリアで明るく、僕にはApolloよりもRME寄りに感じるくらいシャッキリした方向です。

そこへVINTAGEを入れると弦の煌びやかさが増し、76コンプを入れると録りながら感覚的に音を作れます。特にFASTモードはかなりツボでした。

Apolloの廉価版というより、フィジカルに音をいじりながら録音を楽しむための、別方向のUniversal Audioという印象です。

僕は2ch分の76コンプが使える276を選びましたが、実際に使った今もこの選択でよかったと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

この機種の2026年の立ち位置はここでまとめています👇

2026年のおすすめはこちら👇

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