ずっと欲しかった真空管マイクロフォンNeumann M 149の導入レビューです(´◔౪◔)◞
実際に手持ちのマイクと比べてレビューをしてみたいと思います。
とりあえず一言、本当に素晴らしいマイクです、、。
DTMで使う分には、これ以上のマイクはなかなかないんじゃないかと思うほど。
*過去記事を加筆修正しました
目次
Neumann M149のパッケージ
まずパッケージですが、
- マイク本体
- サスペンションホルダー
- 専用電源
- 電源専用のケーブル
- アルミケース
が付いています。
マイクは想像よりも軽かったですが、とてもしっかりした作りです。
見ているだけでテンションが上がります!
サスペンションはノイマンお馴染みの精巧に作られたもの。
電源はノイマン N 149という専用のパワーサプライ。
こちらも全体が黒塗りでかっこいいですね。
ユニバーサル電源になっているので90〜250ボルトまで様々な国で使えるようになっています。
周波数も50/60hz対応。
国内でも関東関西、地域を考えることなく使うことができます。
重量はなかなかあります。
マイクと電源をつなぐ専用ケーブルは、非常に長いノイマンの純正品です。
全長は測っていませんが、広いスタジオでも端まで届いてしまうぐらいの長さ。
こんなに長いと音の劣化気になってしまいますが、そこはNeumann。
この長さでも信号が劣化しないよう、マイク本体の回路でその点クリアしているようです。
バッファーが優秀と言うことでしょうか(´◔౪◔)◞
そしてアルミケースは、オレンジ白黒銀のいつものデザイン。
仮にどこかにぶつけてもなかなか壊れそうにないです。
付属品の一つ一つが”フラッグシップ感”を見事に演出しています!
Neumann M149が作られた意図
M149は現在ノイマンが販売している中で最も高価なラインナップ。
つまりフラッグシップモデルと言える製品です。
NEUMANN ( ノイマン ) / M149 Tube サウンドハウス
NeumannのM149公に対する製造理念は、
- U47やM49のような伝説的真空管マイクを現代に蘇らせる
- プロフェッショナルな現場に耐えうる最高アイテムを送り込む
ことだそう。
つまりコンシューマー向けではありません。
プロフェッショナルな現場向けの製品なので、お値段はかなり高額。
しかし、その思い通り、低価格帯マイクとは一線を画すクオリティ!
後述しますが、軽く使う感じでも本当に素晴らしいサウンド(;´༎ຶД༎ຶ`)
K49カプセルの搭載
NEUMANNの伝説的名機にNeumannU47があります。
M149にはU47に使われていたマイクカプセルK49が搭載されています。
-U47-
同じマイクカプセルを使っても、伝説のビンテージマイクと同じ音色になることは当然ありません。
ノイマンは今の僕らが使いたい音質にチューニングを合わせ新しい真空管マイクを作り上げてくれています。
昔お世話になっていたレコーディングスタジオにもM149があり、使う度に鮮烈で、、、。
ずっと忘れることができませんでした。
やっと個人で所有し、DTMに使ってみましたが。
やっぱり期待を裏切らない最高のサウンド!!
ブラボー(`・ω・´)!
U47の初期マイクカプセルについての補足
U47やM49に搭載されていたカプセルは K47 や K49と言われていますが、実は最初期に使われていたカプセルは M7というものでした。
-取り外し可能なM7カプセル-
M 7は、U47よりも前に量産型真空管マイクとして開発され成功を収めたCMV3というイカついマイクに搭載されていたカプセルです。
Restored Telefunken Ela MZ 028/1 (Neumann CMV3A) Tube Microphone C. 1935 Vintage | eBay
CMV3はかの総統閣下も演説の壇上で使用していました(カプセルは違う物っぽいですが)
参考URL:wikipedia
M 7を改良したものが K 49や47カプセルです。
ここら辺はちょっと混乱しそうになるところですね。
ちなみにK47とM7は単一指向性。
K49とM9は無指向性だそう。
改良後も型番がそれぞれ共通していますね。
Neumann M 149の音の印象(再レビュー)
以前も記事にしたことがありましたが、使用感を詳しく再レビューします。
他の手持ちマイクと比べながら改めて。
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ロード クラシックは、RODEラインナップの中では最も高価なマイク。
長らく僕のメインマイクでした。
僕のは現行のⅡではなく、初期の無印。
アコースティックギターの録音に長年使ってました。
RODE製品でよく言われるハイのキンキン感はあまり感じられないので非常に重宝します。
また歌のレコーディングにもGOOD。
特に男性ボーカリスト(胸なりが強いような声)には、とてもマッチするような音質。
こちらのマイクと M 149を今回比べてみた感じ、圧倒的に違うと思ったのは、ローとミッドの密度感、そして力強さの部分。
それと音像全体の容積が M 149は圧倒的にBIGでした。
両方を比較してしまうとRODEのCLASSICの方が音がスカスカしたような感じに聞こえます(実際今まではそんなに気になっていませんでしたが)
M 149の密度感は、目が覚めるほど圧倒的。
とはいえ程よくハイ伸びしたRODEのCLASSICはコードストロークでは扱いやすいというメリットも。
これからは奏法や楽器、パートによって使い分けていくと面白そうです。
しかしクオリティーで言ってしまうと、M149の圧勝です。さすがにここまでくるとRODEは完敗、、、。
RODE ( ロード ) / Classic II “Collectors Edition” サウンドハウス
比べたマイクその2 CMV563
もう一本、Neumann CMV 563というビンテージ真空管マイクと聴き比べてみました。
CMV 563は前述したNeumann U 47の初期に搭載されていたM 7カプセルを使うことができるビンテージマイクです。
型番からも推測できるように、CMV3の血統を受け継いでいるっぽいです。サイズが全然違いますけど(汗)
このマイクを入手したのは、なるべく安価に U 47の質感を手に入れることができないかな?という目的からでした。
CMV563の音質は、U47と完璧に同じということはありませんが、音色の方向性は非常に似ています。
腰の座りぐあいと音像の広さ、U47的なカラーを確かに感じます。
若干CMV563の方が音色が暗いかもしれませんね。
このマイクとM149比べてみた感想ですが、アコースティックギターだったらCMV563の方が良いような場面もあるのかなあと思いました。
ただ曲調を選びます(バラード系やヴィンテージっぽい質感が合う曲だったらCMV563の方が味があって良かも!?)
その点M149はアベレージが非常に高い音!
どんな曲調にも合うオールラウンダー。ロックでもヒップホップでもレゲエでも、、、。
声の録音に関してはM149の方が圧倒的にいいなと思いました。
ただこれも曲調によりけり、またマイクプリとの組み合わせでも印象は大きく変わるような気もしますね、、、( •́ ⍨ •̀)
M149はとにかくクリア、でかい、暖かい、そしてハイエンドも伸びているのに全く耳に痛くない!
一番欲しいところを、欲しいままにキャプチャーしてくれます!
帯域も凸凹したところがなく、EQもほぼいじる必要がないくらい出来上がった音をしています。
CMV563も方向性違いでとても素晴らしいマイクなので、この先この二つは手放せそうにないですね。
NEUMANN CMV563 +M55K +M7 +power + cable | eBay
U47モデルの兄弟機、M147との印象の違い
U47を元に復刻されたマイクにはM149の他にも、neumann M 147というマイクがあります。
名前も見た目も、 M149よりも本家に近い形をしています。
NEUMANN ( ノイマン ) / M147 TUBE サウンドハウス
僕はこちらのマイクを実際に使用したことはありませんが、以前M147を所有しているエンジニアの方にM 149との違いについて尋ねてみたところ、音のキャラクターは両者で結構違うようです。
M 147の方がよりクリアな感じで、すっきりとしているそう。
海外の掲示板などを見ていると、音の評価はM 149の方が基本的に高いようです。
というか、そもそもM 147は U 47とは全く違った音色と考えた方が良いようです。
またM 147は指向性が単一指向性のみです。
ボーカルマイクとして考えればいいのかな?
増幅部分にFETを使ったNeumann TLM49
増幅部分に真空管を使った(どうやら増幅ではなく、バッファーという情報もありますが、、、)M 149の他にも、真空管に代わってFET(トランジスタの一種)を使ったTLM49と言うコンデンサーマイクもリリースされています。
こちらはより手が届きやすい価格帯になっています。
NEUMANN ( ノイマン ) / TLM49 サウンドハウス
マイクカプセルもK47カプセル(K49の単一指向性版)なので、M149と音の方向性は近いはず。
初めは僕もこちらを入手しようかなと思っていましたが、これを買うんだったらもう少し頑張って M 149を買った方が最終的に幸せになれる気がする、、、と我慢して何度か購入を見送っていました。
とはいえ、 DTMで音楽を楽しむ分には M149は、オーバースペックな気もします、、、。
僕は長らくM 149に強烈な憧れを持っていたためにそちらをゲットしましたが、 TLM49も相当評判の良いマイクですので、良いボーカルマイクを探している方は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
現在のノイマンの社長さんも、現行品だとTLM49とM149がお気に入りのようですよ。
*後日TLM49を使用する機会があったのでレビュー書きました。
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感想
M149の方がレンジ感と音像が広く、U87の方がコンプ感が少し強い印象です!
どちらも非常に優秀、、、!
どっちも好き(`・ω・´)
U87についてはこちらで詳しくレビューしています。
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重複しますが M 149は、DTM用途ではオーバースペックになるかもしれません。
が、ミックスがめちゃめちゃやりやすくなるのは確実です!
収録した音がしっかりしていると、びっくりするぐらいEQのかかりやコンプの効きもよくなります。
どんなにミックスを頑張っても、収録した音質のせいで越えることができない壁というものはどうしても出てしまいます(今まで死ぬほど経験してきました)
M 149はそこを楽に飛び越えるための最良のアイテムとなるでしょう。
価格以上のコストパフォーマンスは間違いなく有しているマイクですこれは。
楽したい方、僕と一緒に行っちゃいましょうよ( •́ .̫ •̀ )ボソ
NEUMANN ( ノイマン ) / M149 Tube サウンドハウス
プロの方には是非とも試していただきたい最強マイクです!
まとめ
とにかくようやく欲しかった本物のマイクを手に入れることができました!
一生モノのアイテムになると思うので大切に使っていきたいと思います。
今度時間ができたら比較音源も作ってみたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
NEUMANN M149 Tube Set (国内正規品3年保証)
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