DTM

  (更新日:2018.05.26)

200V電源を部屋に引いた話

僕がある日作業部屋に200V電源を引いた話です。

ある日行動を起こす

普段僕らが生活で使っている電源は100Vですが、レコーディングスタジオや、音質にこだわり抜いているオーディオマニアの人たちが音楽専用で200Vの電源を引いている話をネットで見かけてから、ずっと気になっていました。

大抵日本よりも電圧の高い海外のスタジオで録れる音の質のよさの話も、至る所で情報が散見できますよね。

 

よく海外で録れる音が良いのは、空気が程よく乾燥していて楽器の響き方が違うからだ、なんて話も聞きますが、電圧の違いについても同じ頻度でよく聞きます。

 

ロックといえばイギリスやアメリカがやっぱり主流ですが、イギリスは240V、アメリカは115-120Vがコンセントの電源電圧の規格になっています。

 

240V!!

 

なんだか強そうですよね。

問答無用で機械がエネルギッシュに動きそうです。

 

よくギターアンプにステップアップトランスを使って、120Vで駆動すると音圧が上がってパワーが出る、なんて話も聞きますが、やたらめったら120Vに上げて使うと煙が出て壊れてしまうのでやめましょう(笑)

 

僕の友達が昔それをやって、高価なアンプを台無しにしてしまいました。

 

その原因は、そのアンプはアメリカ製のものだったのですが、日本の代理店で買ったものだったので、電圧の規格を日本用にちゃんと100Vで使えるように調整したあったものに、そうと知らずに「これ使うと音が良くなるらしいぞ!」とウキウキしながら120Vを流してしまったからでした。

 

スタジオに充満した煙のなんとも言えない匂いと、彼の半泣きになった顔を今でも思い出します。

 

あれは悲惨でしたね、、、。

 

こういうことにならないためにも「電圧をあげて音が良くなる」ってどうしてなのか、その理由をしっかりと理解しておくことが重要です。

そうしないと、悲しい結果にしかなりません。

 

ギターアンプで言われている電圧をあげると音が良くなるという理由は、単純にアメリカから輸入された状態のままのアンプに、日本の電圧100Vをそのまま供給してもその性能が全開まで発揮されないので、しっかり生産国の規格似合った電圧で電源を流してあげれば、その性能がしっかり引き出せる、というのが正しい理由です。

 

ちなみに120Vに100Vの電圧を供給する場合は、煙が出たりはしないのでその点は気にしないで大丈夫です。

 

町の電気屋さんに電話する

 

と、前置きが長くなってしまいましたが、ここから本題の部屋に200Vを引く話に戻ります。

 

実は日本でも、各家庭の配電盤まで200vの電圧が来ていることが多いです。

全ての家庭ではないみたいのですが、少なくはないみたいです。

 

その証拠に、よくよく家中の部屋の電源を調べてみるとすでに200Vが引っ張られているコンセントがあなたの家にもあるかもしれません。

 

実際、僕の家にはリビングに200Vのコンセントがありました!

 

普段コンセントの電源なんて意識することなんてないですから、数年住んでいてその事実を知らなかったことになります。

このコンセント、何のために引っ張られていたかというとちょっと大きめのエアコン用の為の電源でした。

あの高い位置についている、差し口がちょっと変わってるコンセントです。

 

こんな風に、意外にも既に家の中に200Vが存在している事もあったりします。

 

それほど実は普通の事なので、街の電気屋さんに電話して「200Vを部屋に新しく工事をお願いしたいのですが」と話せば、エアコンの取り付け工事並みにあっさりと引き受けてくれます。

 

配電盤から導入したい部屋までの距離や、電線を通すために新しく壁に穴を空ける必要が出てくるケースもあると思うので、一概に工事費を示すこと出来ませんが、僕の場合は隣まで電源が通ってた事もあり6000円ほどの費用で部屋に200Vを引くことができました。

 

6000円です(笑)

予想以上に安くてびっくりしました。

 

工事に時間もだいたい1時間ほどだったでしょうか。

 

工事に関して気をつける点

 

壁に穴を開ける作業は、新しい200V用のコンセントを取り付けるために恐らくどの部屋でも必須なので、結構大きな音が出ることだけは覚悟しておいてください。

集合住宅だと、事前に管理組合などに申請しておいたほうが良いかもしれません。

賃貸の場合は基本穴あけがNGだと思いますが、電気屋さんに相談すれば穴を開けない方法も提案してくれるかも知れません。

実際僕がお願いした業者の方と雑談した時に、賃貸のお客様からも200Vの工事の依頼を受けますよって仰っていたので、何らかの方法があるのだと思います。

またその時に聞きましたが、最近音楽鑑賞のために工事を依頼される方も増えているそうです。

 

だいたい5000〜15000円くらいの間で工事を請け負ってくれたら、優良な業者さんじゃないでしょうか。

作業工程によって値段は変わりますので、事前に状況をよく説明して、見積もりを聞いた方が安心かと思います。

 

200Vはこのように意外に簡単に引くことができます。

 

後は、この200Vをまた我々が使う機材の規格(100V〜120V)に落としてあげるだけです。

100vへのダウントランスが必要です

さんざん200V、200V連呼してきましたが残念ながらこのままでは音響機材に使うことができません。

 

しかしここから再度100Vに落とすことで確実にマジックが起こります。

 

詳しく書くともう一つ記事がかけてしまうので、ざっくり書きますと一旦200Vに上がった際に、余分なノイズ打ち消されて電気がクリーンになるからです。

 

更に、音響専用のステップダウントランスを使うことでよりクリーンな電気に変えてあげられます。

色々なものがありますが、僕はプロケーブルさんから購入したものを使って変わった出音を聞いてぶっ飛びました!

このトランス自体は決して安い値段の物では無いですが、未来の為の投資や、無駄なお金を使う事が無くなることを考えると価格以上の価値が十分あると思います。

 

プロケーブルの電源トランスを4年間使ってみての感想

 

【うそ?】プロケーブルって結局どうなの?【怪しい?】

 

まとめ

 

ヘッドホンもオーディオインターフェースもスピーカーも、一気に勝手にグレードアップしますよ(笑)

音が一歩手前で鳴ってくれるので、左右のパンだけではなく定位には”前後の奥行き”もある事に気づくことができるようになります。

ミックスも勝手に上手になると思いますよ。

 

ダウントランスについての詳しい話はまた次回。

 

お読みいただきありがとうございました。

200v電源と壁コン100v電源で録音にどれだけ差が出るのか試してみた!

 

200V→100Vダウントランスについて

 

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