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ANTELOPE ZEN GOレビュー|音質・録音・RME・UAと実機比較

ANTELOPE ZEN GOを実際に使い、モニター音、Neumann M149での録音、内蔵エフェクトのかけ録りまで試しました。

僕が使った時に一番印象に残ったのは、解像度が高いのに、RMEほど硬質ではなく、少し柔らかさと艶を感じる音です。

RME Babyface Pro FSはきっちりクリアでモニター判断がしやすく、UA APOLLO Xは太くタイト。ZEN GOはそのどちらとも違い、細かい泡が混じるような、上品なシャンパンを思わせる質感に感じました。

一方で、当時使ったZEN GOでは内蔵エフェクトの扱いに少し癖があり、買ってから気づいた部分もあります。

音自体はかなり気に入りましたが、ZEN GOは音質だけで決めるより、エフェクトをどう使いたいかまで含めて選ぶAIFだと思いました。

目次

ANTELOPE ZEN GOの音質レビュー|RME・Apollo Xとの違い

ヘッドフォンで最初に聴いた時から、ANTELOPEらしい繊細さを感じました。

以前所有していたDiscrete 8 Synergy Coreは、この時点ではすでに手放していたため厳密な同時比較ではありません。

その前提で、よく聴いていたDiscrete 8 Synergy Coreの印象や、手元のUA APOLLO X6、RME Babyface Pro FSと比べると方向の違いはかなり分かりました。

ZEN GOとApollo Xの音質差|繊細さ・柔らかさを比較

UA APOLLO X6は、僕には太くタイトで、ロックに合う鳴りに感じます。

ZEN GOはそれより繊細で、少し柔らかい質感です。それでも解像度は高く、細部がぼやける方向ではありません。

ZEN GOとRME Babyface Pro FSの音質差|艶・解像度を比較

RME Babyface Pro FSは、きっちり、さっぱり、クリア。僕にはモニター判断がしやすい真面目な音に感じます。

ZEN GOはそこに少しシュワっとした質感があります。

細かい泡が混じっているような、上品なシャンパンのような音

リスニングで気持ち良く聴くならZEN GOの方向もかなり好きです。ミックス時に細部を判断するなら、僕はRMEの方が分かりやすく感じました。

RME Babyface Pro FSのレビューはこちら👇

RME・UA・ANTELOPEを横断して比較した記事はこちら👇

ANTELOPE ZEN GOの録音音質|Neumann M149で実機比較

モニター音だけではなく、録音した時の音も確認しました。

マイクはNeumann M149。アコギを2トラック録音し、左右にパンしています。

リズムはLogic Xの付属ループ。録音した音源にはEQやコンプなどのプラグインを挟まず、フェーダーで音量を調整しただけです。

ZEN GOは内蔵エフェクトを使ったかけ録りもできるため、BA-31マイクプリのモデリングと1176を加えた音源も作りました。

比較用に、以前録音していたDiscrete Synergy Core、RME Babyface Pro FS、UA APOLLO Xのファイルも並べます。

ただし、これらはすべて同日に録音したファイルではありません。 マイキングには微妙なズレがあり、アコギの状態も季節で変わっています。厳密なABテストではなく、各機種で録った時の傾向を見る比較として聴いてください。

ANTELOPE ZEN GOの録音音源

ZEN GO+BA31マイクプリの録音音源

ZEN GO+BA31+1176のかけ録り音源

Discrete Synergy Coreの録音音源

Discrete Synergy Core+BA-31の録音音源

Discrete Synergy Core+BA-31+1176の録音音源

RME Babyface Pro FSの録音音源

Universal Audio Apollo Xの録音音源

ZEN GO・Discrete・RME・Apollo Xの録音音質を比較

ZEN GOは、僕にはDiscrete Synergy Coreより少し太く、アナログ感が強い方向に聴こえました。

Discrete Synergy Coreはもっとシャラっとして、艶っぽい雰囲気があります。

ZEN GOはDiscreteよりUA APOLLOに近い方向にも感じますが、どっしりした重さはUAの方があります。

RMEはやはり綺麗で、整理された音です。

この4台は「どれが上」というより、作りたい音の質感で好みが分かれる比較でした。

そしてZEN GOは、BA31や1176を使ってかけ録りするとかなり良い感じになります。

UAもUNISONで録音段階から音を作れます👇

ANTELOPE ZEN GOの注意点|内蔵エフェクトとDAWでの使い方

ここは、僕自身が買ってから気づいた部分です。

2021年に使った時点のZEN GOでは、ANTELOPE製エフェクトは録音時のかけ録りを中心に使う構成でした。

当時は37種類のエフェクトが付属していましたが、一般的なDAWプラグインのように、そのままDAWのインサートへ立ち上げる使い方はできませんでした。

Discrete Synergy CoreシリーズではAFX2DAWを使う方法がありましたが、当時僕が確認したZEN GOのUSB-C環境では同じ運用ができず、ここは残念に感じました。

ZEN GOの付属エフェクトはかけ録りと相性が良かった

当時付属していた37種類のうち、22種類はギターアンプシミュレーション系でした。

僕には、後からDAW上で自由に差し替えるというより、録音段階で音を作る方向へ寄せた構成に見えました。

かけ録り自体はかなり好きです。ただ、後から細かく変更したい人には、この運用は合うか確認した方がいいポイントです。

ZEN GOの内蔵エフェクトをDAW音源へ使う方法

DAW側のルーティングを変更し、ANTELOPEミキサーへ音を戻せば、録音済みのオーディオへエフェクトを通す方法も試しました。

ただし、通常のDAWプラグインを挿すより手順は増えます。

実際に試した手順はこちら👇

ZEN GOのDSP・FPGA構成は当時確認できなかった

ANTELOPEの内蔵エフェクトは、本体側のDSP/FPGAを使って動作する仕組みです。

Discrete Synergy Coreシリーズでは2つのDSPと1つのFPGAという構成を確認していましたが、2021年にこの記事を書いた時点では、ZEN GOにいくつ搭載されているのか僕は確認できませんでした。

当時オフィシャルを探しても見つけられず、ここは最後まで気になった部分です。

ANTELOPE ZEN GOはどんな人に向く?音質・エフェクト運用から判断

実際に使った印象から考えると、ZEN GOは次のような使い方と相性が良いと感じました。

  • ANTELOPEの繊細さと艶のある音が好み
  • 録音時にエフェクトをかけて音を決めたい
  • RMEとは違う音の方向を選びたい
  • UAほどどっしりした方向ではなく、少し柔らかい高解像度サウンドが欲しい
  • エントリークラスのAIFから一段上の録音環境へ移りたい

逆に、内蔵エフェクトをDAWプラグインと同じ感覚で自由に使いたい場合は、運用方法まで確認して選んだ方がいいです。

ZEN GOのモデリングエフェクト|機材選定はかなりマニアック

ANTELOPEはエフェクトのモデル元の選定がかなり渋いです。

Gyraf Audioのように、機材をかなり掘っていないと触れる機会が少ないものまで入っています。

僕はこのマニアックさが好きでした。

一方、当時使った範囲では、モデル元の分かりやすさやDAW上での扱いやすさはUADの方が取り付きやすく感じました。

ANTELOPE ZEN GOとは?2chデスクトップAIFとしての位置づけ

ZEN GOは、ANTELOPEから登場した2chデスクトップタイプのオーディオインターフェースです。

2021年の発売当時、僕はRMEやUAのデスクトップ機と比較する候補として予約購入しました。

それ以前にDiscrete 8 Synergy Coreを使って音が気に入っていたので、ANTELOPEの音をよりコンパクトな2ch機で使えることに期待していました。

実際に使ってみると、上位Discreteと完全に同じというより、ZEN GOにはZEN GOなりの少し太く柔らかい方向がありました。

ANTELOPE ZEN GOの初期設定・専用ミキサー・ループバック

僕は当時、2020年モデルのMacデスクトップへ接続しました。

ZEN GOは、2021年に使い始めた時点では製品登録と専用ソフトのインストールが必要でした。

内蔵エフェクトや専用ミキサーを使うため、一般的な「USBを挿したらそのまま終わり」というAIFより最初の設定は少しあります。

僕の場合はPC側を10分ほど操作して、登録とインストールを終えました。

専用ミキサーはDiscrete Synergy Coreで使ったものと近い考え方ですが、画面デザインは別でした。

当時はこのミキサーからループバックも扱えたため、配信を含めたルーティングにも使える構成でした。

ANTELOPE ZEN GOの入出力・サイズ・外観・付属品

ここからは実物の外観、入出力、サイズ、付属品を見ていきます。

まずは外箱。

ANTELOPEは製品の箱が未開封かどうかにやたら拘っています。

同社のマイクの箱にもこのシールが貼ってありました。

封を切って開けます。

保証書などが一番上に。

本体が入っています。

意外にずっしりしてます。

シックで落ち着いた外観です。

見た目はZen Tour Synergy Coreにかなり近い印象です。

 ANTELOPE AUDIO / Zen Tour Synergy Core  サウンドハウス

ANTELOPE AUDIO / Zen Tour Synergy Core サウンドハウス

Zen Tour Synergy Coreは、当時ZEN GOよりかなり高価なモデルでした。

前面にヘッドフォン端子が2つ。

前面にはヘッドフォン端子が2つあります。

側面に排熱用の溝が。奥行きは短め。

背面。

PCとの接続はUSB-Cの方で行います。

モニターアウトはフォンジャックとRCA端子の2パターン。

デジタル接続でch数をトータル4in/8outまで増やせます。

基本のアナログ入出力は2in2outです。

入力はXLRとフォンのコンボジャックです。

付属品のUSBケーブル。

USBタイプAに変換するコネクター付きです。

サイズはMOTU M2とほぼ同じくらいでした。

RME Babyface Pro FSともほぼ同じくらいな感覚。

高さもほぼ同じ。

奥行きも同じくらい。

サイズ感は2chデスクトップAIFとして標準的に感じました。

外装はしっかりしています。

僕にはMOTU M2より高級感のある外装に感じました。

上部の大きなノブはクリック式で、操作もしやすく感じました。

まとめ|ZEN GOは高解像度で柔らかさと艶のあるAIF

ZEN GOを実際に使って一番良かったのは、ANTELOPEらしい高解像度を保ちながら、少し柔らかさと艶を感じる音でした。

RMEのようなきっちりしたモニターサウンドとも、UAの太くタイトな方向とも違います。

Neumann M149で録った時も、ZEN GOはDiscrete Synergy Coreより少し太く、UA寄りの質感を感じました。BA31や1176を使ったかけ録りも相性が良かったです。

一方で、僕が2021年に使った時点では内蔵エフェクトの運用に癖があり、ここは音質とは別に確認したいポイントでした。

音の方向が好みに合い、録音時にある程度音を決めていくなら、ZEN GOはかなり面白いAIFでした。

この機種の2026年の立ち位置はここでまとめています👇

2026年のおすすめはこちら👇

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