MOTU M2を実際に使ってみて、正直この価格帯でここまで出るのかと驚いた1台でした。
価格は3万円台ですが、クオリティーはもっと上のレベル。
発売当初は圧倒的なコスパで話題になったMOTU M2ですが、現在はSSL2+やAudient iDシリーズなど競合機種も増えています。
その中でもM2は引き続き「解像度の高さ」と「視認性の良いメーター」で強みがあり、初めてのオーディオインターフェースとしても、入門機からのステップアップとしても十分選択肢に入る1台です。
音質だけでなく使い勝手も含めて、今でも選ぶ価値があるのかを検証していきます。
*本記事は2022年のレビューをベースに、2026年時点での評価を追記更新しています。
目次
MOTUとは?
まずMOTU(モツ)というメーカーについて。
モツってもつ鍋みたいな響きですが、非常に由緒あるブランドです。
MOTU ( モツ ) / M2 サウンドハウス
Mark of the Unicorn(マークオブザユニコーン)が正式名称。略してMOTU。
創業1980年、アメリカの企業です。
DAWソフトDigital performer(デジパフォ)の制作会社でもあります。
正直、近年は少し存在感が薄れていた気がしますが、
10年前はトップクオリティのAIFを販売する憧れメーカーでした。
当時はAPOGEE、RME、MOTUの3強が宅録AIFの覇権を争っていたイメージ。
その憧れのメーカーが3万円台の低価格で製品を販売するとは、、、。
古参DTMerの皆さんほど、このやばさをわかっていただけると思います(笑)
SSLがオーディオインターフェースを販売するのにも驚きましたが、MOTUは更に低い価格設定で販売しています。
しかも安いからと言って決して音がヤバイわけではありません。
というかMOTUはやっぱりええです。
時代の流れにただ驚くばかり!
箱開封!
それでは実物レビューを。
箱です。
新品ですが、箱がボコっと(笑)海外製品ではよくあります。
箱オープン!
保証書や代理店のサポート内容などが上に。
説明書が見当たらないと思ったら、箱の裏面に印刷してありました。エコです。
なぜかマニュアルはYoutube動画しか見当たりませんでした(笑)
付属品はUSBケーブルのみ。
M2本体への接続はType-Cです。PC側は普通のUSB端子でつなぎます。
規格はUSB2.0接続。
本体どん!
はい、らっしゃい!!
待ってました!MOTU製品に触るのは8年ぶりです!
前面右側にヘッドフォン入力とボリュームノブ。
前面右に2CHのインプット。
マイク/ライン/インスト全て兼用のコンボジャックです。
あとはファンタム電源スイッチと、ダイレクトモニター用のスイッチ。
ダイレクトモニターは入力音を直接聞けるので、レイテンシー0です。
背面。
モニターアウトはフォンジャックとRCAジャック。
左上に電源ボタンがある!何気にこれはポイント高いです。
というのも、エントリークラスのAIFって電源ボタンがないものが多いんです。
電源オンオフはコードの抜き差しで行います、、。
やっぱりボタンで電源オンオフできると便利ですよね。
サイズチェック。
比較的小型のAIF、KOMPLETE AUDIO 2と比べてこのくらいの大きさ。
SSL2とだとこのくらい。
YAMAHA AG03とだとこのくらい。
M2は卓上AIFの中では至って普通の大きさだと思います。
高さはこのくらい。こちらも普通です。
重さは610g。
りんご2個分くらいの重さ。
こちらも至って普通の重さです(笑)
めっちゃ軽くはないですが、持ち運びもOKでしょう。
ちなみにSterinberg UR22Cは1kgです。
あわせて読みたい
KOMPLETE AUDIO 2レビュー|コスパと比較音源で見えた音の特徴
KOMPLETE AUDIO 2のレビューです。 入門機種としてNative Instrumentsが2019年に発売した本機。 価格も安く、手を伸ばしやすいオーディオインターフェースですが...
あわせて読みたい
STEINBERG UR22Cレビュー|UR22mkIIとの違いと比較音源で見えた特徴
ずっと気になっていたSTEINBERG UR22Cが手元に来ました。 実際に使用してみたので使用感などを記事にさせていただきます! ライバル機となるオーディオインターフェース...
PCに接続してみる
というわけで、早速PCに接続してみます!
Macはドライバの必要はないようです。
WinはこちらよりドライバをDLします。
僕はMacなのでこのままUSBで接続して電源ポチー。
M2がちゃんと認識されました!
おぉ!ボリューム画面はネットで見た通りやはり美しそうです!
再生音をヘッドフォンで聴いてみる
DTM DRIVER!
DTM用モニターヘッドフォンまとめ|使い分けと位置が分かる全体マップ | DTM DRIVER!
これまで実際に使ってきたDTM用モニターヘッドフォンを、役割ごとの位置で整理したまとめ記事です。基準系・粗探し・空間・低域など、機種ごとの見え方の違いを全体マップ…
音を流してヘッドフォンでチェックへ。
再生ボタンをポチッとな。
メーターが滑らかで超見やすい
むむむのムーッ!!!
とっても密度があって濃い音!!!
音が粘ってます。
力強いのに柔らかさを感じます。低域も良い!!
うわー、3万円台とは思えません(笑)
個人的に1万円台のAIFの中ではとても好きなKOMPLETE AUDIO 2とも聴き比べてみました。
しかし流石にMOTUには音質が届きませんね、、、。
2万円の価格差はしっかりあると思いました。
続いてUA APOLLO Xとも聴き比べ。
高域の鳴り方は若干APOLLO Xの方が見えやすいですが、
中低域の鳴り方は結構同じ方向なのかな?と思いました。
APOLLO Xの方がモニターライクな音です。
M2はとにかく音が粘って聴こえて気持ちいいですね〜。
バインバインと弾力があるイメージ。
KOMPLETE AUDIO 2のレビューはこちら👇
DTM DRIVER!
KOMPLETE AUDIO 2レビュー|コスパと比較音源で見えた音の特徴 | DTM DRIVER!
KOMPLETE AUDIO 2の実機レビュー。小型軽量な2ch仕様、再生音や録音音質、S/Nの良さ、付属ソフト、Focusrite ScarlettやUR22Cとの比較音源まで整理しています。
APOLLO Xのレビューはこちら👇
DTM DRIVER!
Universal Audio Apollo Xの音質を検証|UNISON機能とマイク録音で見えた違い | DTM DRIVER!
Universal Audio Apollo Xの音質検証記事。UNISON機能による音色変化、UADプラグインの掛け録り、SSL2やUR22Cとの比較音源から見えた特徴を整理しています。
モニターアウトの音を聴く
ヘッドフォンアウトに続きモニターアウトも聴いてみました。
基本的にはヘッドフォンの時に感じたイメージと同じです。
硬すぎず、けれどもタイトで、低域もしっかり鳴っていました。
リッチな音です!
LCDメーターが特別見やすい
前述しましたが、LCDメーターがとても良いです。
この動きの滑らかさは、上位機種でも中々お目にかかれません。
ボリューム管理がしやすいですね!
付属DAWは?
おまけの付属DAWは
- MOTU Performer Lite
- Ableton Live 10 Lite
です。
その他ループ素材が入手可能。
ループバック機能あり
配信で便利なループバック機能もあります!
MAC/WIN共に専用ソフトをこちらからDLします。
マニュアルは動画で確認
マニュアルがPDFとかであるわけではないようで、、、
動画で確認できます。
ある意味斬新です。
Neumann M149で録音してみる
DTM DRIVER!
Neumann M149レビュー|U87の“基準”を超えて、音の上限を押し上げる現行フラッグシップ | DTM DRIVER!
Neumann M149を実機で検証。U87との比較を通して、奥行き・レンジ・透明感・密度の違いを詳しく解説。録り音の“基準”からさらに上を目指すDTMerに向けたフラッグシップマイ…
さて、出音のチェックのあとは録り音チェックです!
これまでも別機種AIFの録音データーを貯めてきたので、それらと比較してみます。
マイクはNeumann(ノイマン)のフラッグシップ M149を使用。
DAWはLogic xにて。
アコギを2トラック録音します。
プラグインは一切挿していません。EQ、コンプなし。
フェーダーで音量を揃えたのみになります。
それでは聴き比べを!
MOTU M2 + M149
AUDIENT evo 4 + M149
ZOOM UAC-2 + M149
DTM DRIVER!
ZOOM UAC-2レビュー|クリアな音質と今選ぶ時に気になる点 | DTM DRIVER!
ZOOM UAC-2の実機レビュー。クリアな再生音、録音音質、レイテンシー、接続時の注意点、他AIFとの比較音源から見えた特徴を整理しています。
KOMPLETE AUDIO 2 + M149
DTM DRIVER!
KOMPLETE AUDIO 2レビュー|コスパと比較音源で見えた音の特徴 | DTM DRIVER!
KOMPLETE AUDIO 2の実機レビュー。小型軽量な2ch仕様、再生音や録音音質、S/Nの良さ、付属ソフト、Focusrite ScarlettやUR22Cとの比較音源まで整理しています。
Focusrite Scarlett gen3 + M149
DTM DRIVER!
Focusrite Scarlett Solo Gen3レビュー|AIR機能と比較音源で見えた音の特徴 | DTM DRIVER!
Focusrite Scarlett Solo Gen3の実機レビュー。AIR機能の音質変化、UR22CやSSL2との比較音源、S/Nの良さや携帯性、DTM用AIFとしての使いやすさを整理しています。
Focusrite Scarlett gen3 AIR機能on + M149
Steinberg UR22C + M149
DTM DRIVER!
STEINBERG UR22Cレビュー|UR22mkIIとの違いと比較音源で見えた特徴 | DTM DRIVER!
STEINBERG UR22Cの実機レビュー。UR22mkIIとの違い、32bit録音やUSB3.0対応、DSPエフェクト、比較音源で見えた音の傾向まで整理しています。
Roland Rubix22 + M149
DTM DRIVER!
Roland Rubix22レビュー|ハイファイな音質とDTM用途で気になった点 | DTM DRIVER!
Roland Rubix22の実機レビュー。ハイファイな出音、UR22CやSSL2との比較音源、録音時のS/Nやモニター面で気になった点まで整理しています。
Yamaha AG03 + M149
DTM DRIVER!
YAMAHA AG03レビュー|配信向けAIFとしての音質とDTM用途での違い | DTM DRIVER!
YAMAHA AG03の実機レビュー。配信向けミキサーとしての使いやすさ、録音音質、UR22CやSSL2との比較音源、DTM用途で気になった点まで整理しています。
SSL2 + M149
DTM DRIVER!
SSL2レビュー|4Kボタンの音と実機録音で見えた特徴まとめ | DTM DRIVER!
SSL2の実機レビューです。4Kボタンの音質、Neumann M149で録音した比較音源、モニターのしやすさやマイクプリとしての使い方まで整理しています。
SSL2 4Kボタンon+ M149
DTM DRIVER!
SSL2のLINE IN音質を検証|4Kスイッチと他AIF比較で見えた特徴 | DTM DRIVER!
SSL2のLINE IN音質を実機で検証。ハードシンセ録音と比較音源で4Kスイッチの変化や他AIFとの違い、リアンプ運用の可能性まで整理しています。
感想
結構比較音源があるので聴くのが大変ですが、、、、
M2かなり良いんじゃないでしょうか、、、!?
というか圧倒的?
抜けが良いのに線が細くない、とても絶妙なバランスな気がします。
肉厚感もあります。
付属のマイクプリもいいんでしょうね!
ぱっと聞きで太刀打ちできそうなのはevo 4とSSL2ですかね。
入門用AIFの中だとevo 4はやっぱり凄いのかも、、、。
MOTU M2でエレキギターを録音してみた記事はこちら👇
DTM DRIVER!
MOTU M2でギター録音してみた|ライン入力の音質と使い勝手 | DTM DRIVER!
MOTU M2でエレキギターをライン録音して検証。音質や録りやすさは実際どうなのか?ギター用途で使えるオーディオインターフェースかどうかをまとめました。
MOTUの本気を見た
品薄が続くのも納得の製品でした(*2022年当時)
今年になってオーディオインターフェースに触る機会がたくさんありますが、
M2はぶっちぎりで価格に対しての満足度が高いです(笑)!
3万円台でこんな音とか、ありえない(いい意味で)!
MOTU ( モツ ) / M2 サウンドハウス
基本、僕はどれもこれも褒め気味なので、ダブスタっぽくなってしまいますが、、
M2のコスパの高さについては、本気でヤバイです。ヤバイヤバイ
audient evo 4やKOMPLETE AUDIO2もコスパ凄いと思ってましたが、
MOTU M2は段違い。
これは本当におすすめのアイテム!
品薄が落ち着けばこれからどんどん評価されていくアイテムになるのではないでしょうか。
宣伝文句にあるように、10万円クラス、と言われても納得してしまうような出来です。
とは言え、モニター音は現行のRMEやUAやANTELOPEには少し届かない印象。
ただし、録り音に関しては下手したらおんなじくらい良いかもしれません。
モニターではなく、リスニングで聴く分にはとても気持ちの良い音です。
PCオーディオを楽しみたい方には、3万円台でこの音質は超おすすめ!
RME、UA、ANTELOPEの音質比較考察はこちら👇
DTM DRIVER!
音質重視ならどれ?オーディオインターフェース3強(RME・UA・Antelope)を比較 | DTM DRIVER!
音質重視でオーディオインターフェースを選ぶならどれが良いのか。RME、Universal Audio、ANTELOPEを実際に使った視点から、音の傾向、付加機能、安定性、コスパの違いを整…
M2はこんな方におすすめ
入門用AIFからのステップアップには間違いなくハマるはず!
わかりやすく音が変わると思います。
とは言え3万円台なので、
少し頑張って入門用として買ってしまうのもアリだと思います。
ショップによっては入門定番機のUR22Cとほぼ価格差がないですし。
正直、UR22CよりもMOTU M2の方が大分音がいいと思います。
UR22Cのような定番機の方が安心、というのもありますけどね!
UR22Cのレビューはこちら👇
DTM DRIVER!
STEINBERG UR22Cレビュー|UR22mkIIとの違いと比較音源で見えた特徴 | DTM DRIVER!
STEINBERG UR22Cの実機レビュー。UR22mkIIとの違い、32bit録音やUSB3.0対応、DSPエフェクト、比較音源で見えた音の傾向まで整理しています。
まとめ
久しぶりのMOTU製品に少々熱くなってしまいました。
ポチップ
安くて良いオーディオインターフェースは他にもありますが、
安くて音がとっても良いオーディオインターフェースは2026年現在もM2一択かもしれません。
それくらい音がいいです👍
最後までお読みいただきありがとうございました!