ANTELOPE ZEN GOでは、録音時のかけ録りだけでなく、DAW上の音源をANTELOPE MIXERへ送り、内蔵エフェクトを通して再録音する使い方もできます。
実際にLogicから音を送り、ANTELOPE MIXER上でプラグインをかけ、処理後の音をDAWへ戻して録音してみました。
やることは、DAWの出力3-4をANTELOPE MIXERへ送り、エフェクトを通した音をDAWの入力1-2で録音するという流れです。
普通のDAWプラグインのように後から自由に動かす使い方ではありませんが、実機アウトボードに近い感覚で使えます。
目次
ANTELOPE ZEN GOの内蔵エフェクトをDAW音源に使う方法
今回試した流れは次の通りです。
Logicの出力3-4からANTELOPE MIXERへ音を送り、MIXER側でエフェクトをかけます。
その処理後の音をZEN GOの入力1-2としてDAWへ戻し、別トラックへ録音します。
2021年に僕が使った時点では、ZEN GOの内蔵エフェクトを一般的なDAWプラグインのようにそのままインサートへ立ち上げる運用はできなかったため、この方法を試しました。
ZEN GOのANTELOPE MIXER設定|COMPUTER PLAY 3-4へ変更
入力ソースをPREAMPからCOMPUTER PLAY 3-4へ変更
まずANTELOPE MIXERを開きます。
入力ソースが「PREAMP」になっている部分をクリックします。
ソース一覧が出てくるので、1トラック目はCOMPUTER PLAY 3を選びます。
2トラック目も同じようにCOMPUTER PLAY 4へ変更します。
これでDAW側の出力3-4を、ANTELOPE MIXER上へステレオで個別に送れる状態になります。
LogicからZEN GOへ音を送る|出力を3-4へ変更
次にDAW側の出力を変更します。
僕はLogicを使っていたので、ここではLogicでの設定です。
ANTELOPE MIXERへ送りたいトラックの出力を3-4へ変更します。
モノラルトラックなら3または4でも使えます。
設定すると、ANTELOPE MIXERの1・2トラックへDAWの音が流れます。
Logicへ戻すトラックは入力1-2で録音
DAW側に処理後の音を録音する新しいトラックを作り、入力を1-2へ設定します。
戻りの入力を3-4にはしないでください。
出力3-4から送った音を入力3-4で受けるとループし、盛大にハウリングします。
戻りを録音するトラックは、入力1、2、または1-2にします。
ここまででルーティングは完了です。
ANTELOPE MIXERに内蔵エフェクトを挿す
ルーティングができたら、ANTELOPE MIXER側へエフェクトを挿します。
インサート部分をクリックし、使いたいエフェクトを並べます。
今回はBrent Averill系のマイクプリを思わせるモデルと1176系コンプを使いました。
この状態でDAW側の録音トラックを回せば、ANTELOPE MIXERで処理した音を新しいオーディオとして残せます。
ZEN GO内蔵エフェクトの音質比較|元音と処理後を聴き比べ
実際にどれくらい変わるのか、元音と処理後を並べます。
内蔵エフェクト処理前の元音源
左ギターだけにZEN GO内蔵エフェクトをかけた音源
リズムにもZEN GO内蔵エフェクトをかけた音源
ZEN GO内蔵エフェクトの音質変化|馴染み方と質感
ANTELOPEのエフェクトを通すと、僕には音が少し馴染む方向に感じました。
質感も派手に荒れるというより、比較的上品です。
この方向は、ZEN GO本体の音に感じた繊細さとも近い印象でした。
付属以外にもマニアックなモデルがあり、NEUMANN系のEQなども見つけました。
NEUMANN EQの実機を使った記事はこちら👇
DTM DRIVER!
Neumann W495b EQレビュー|希少なノイマン製マスタリングEQ | DTM DRIVER!
Neumann W495b EQの実機レビューです。1970年代のマスタリングデスクに採用されていた希少なノイマン製EQの音質や使用感、Pinout情報をまとめています。
ZEN GO内蔵エフェクト使用時の注意点|処理後はDAWへ再録音が必要
この方法で一番大きな違いは、ANTELOPE MIXER上で処理した音を毎回DAWへ録音して残す必要があることです。
普通のDAWプラグインのように、後からインサートを開いて少しだけ設定を変えるという使い方ではありません。
一度処理して録音し、必要ならまた設定を変えて録り直します。
プラグインなのに、かなりアナログライクな使い方です。
実機アウトボードをDAWから送り出し、戻りを録音する感覚にかなり近いです。
ZEN GOのHi-Z入力でエレキギターを録音
今回ルーティングを試すための素材として、ZEN GOのHi-Z入力からエレキギターを録音しました。
リズムとエレキギター2本だけのシンプルな素材です。
ギターにはANTELOPEのアンプシミュレーションをかけ録りし、右チャンネルには付属のモジュレーションも入れました。
ヘッドとキャビネットの組み合わせはいくつもあり、その場で良いと感じたものを選びました。どのモデルを使ったかは記録していません。
ZEN GOの内蔵エフェクトをDAW音源に使って感じたこと
ルーティング自体は、一度理解すれば難しくありません。
設定を保存しておけば、毎回ゼロから組み直す必要も減らせます。
ただ、それでもDAW上へ直接プラグインを挿すより手順は増えます。
録音段階で音を決める使い方なら相性が良いですが、後から何度も設定を戻したい場合は少し面倒です。
2021年当時、僕が使ったDiscrete Synergy Coreシリーズでは追加ソフトを使った別の運用もありましたが、ZEN GOでは今回のミキサー戻し録音を試しました。
Discrete Synergy Coreの記事はこちら。
RME・UA・ANTELOPEの違いをまとめた記事はこちら👇
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まとめ|ZEN GOはDAW→MIXER→再録音で内蔵エフェクトを使える
ZEN GOでDAW音源へ内蔵エフェクトを使う場合、DAWからANTELOPE MIXERへ音を送り、処理後をDAWへ戻して録音する方法が使えました。
Logicでは出力3-4をMIXERへ送り、戻りは入力1-2で録音します。
ルーティング自体は慣れれば扱えますが、処理後は毎回録音が必要です。
その代わり、ANTELOPEのエフェクトを実機アウトボードのように使う感覚は面白く、音も僕には上品に馴染む方向に感じました。
ANTELOPE ZEN GOの全体レビューはこちら👇
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