APOGEE Duet 3の導入レビューです。
オーディオインターフェースの10万円付近のレンジに、とうとうApogeeが殴り込み!
初代APOGEE、2を経て遂に3にバージョンアップ。
待ってました!
初代、2とも使用していたので、久しぶりのAPOGEEサウンドにテンション爆上がりです。
今までレビューしてきた他機種との使用感の違いなどについても書いてみたいと思います。
マイク録音した比較音源もあります。
*過去記事を加筆修正しました。
目次
APOGEEとは?
APOGEEはアメリカの音響機器メーカーです。
僕が記憶している2000年〜10年代頭あたりのレコーディング、マスタリングスタジオでは、APOGEE ROSETTAという機種がコンバーターとして特によく使われていたイメージです。
完全プロ仕様の製品を作ってきたメーカー。正に、レジェンド的存在です。
そんなメーカーが2007年、コンシューマー向けに初代APOGEE DUETを発売。
MAC専用オーディオインターフェースでしたが、そのサウンドはとにかく革命的でした。
-初代DUET-
解像度が超高い!
僕もこれ買いましたが、当時こんな音を出す製品自体触ったこともなかったので、あまりの音の良さに漏らしそうになりました。
デザインもmacに寄せてあり、まさに未来のギアと言った感じで、僕の周りでも使用している人がとても多かったです。
その後もDUETは2へとバージョンアップ。2013年ごろでした。
こちらも買いましたが、サウンドの方向性が変わってしまい(ソリッドからファットな方向へ)個人的にはあまりしっくりこなかった思い出があります。
その後もレコーディングスタジオに導入されるレベルのプロ用製品はリリースし続けてましたが、デスクトップで気軽に使えるコンシューマー向けの製品は販売されていませんでした。
APOGEE ( アポジー ) / Symphony Desktop サウンドハウス
そして昨年、とうとう久しぶりにデスクトップで使えるタイプが登場!
もしかしたらそろそろDUET3出るのかな?と思っていたら、
APOGEE ( アポジー ) / Duet 3 サウンドハウス
出ました!!DUET3!
2からは実に7年ぶりのアップデートです。
10年前あたりはDTMユーザーの間でもRMEやMOTUと並び人気を3分していましたが、現在人気のUAやANTELOPEにまた対抗していけるでしょうか?
先に結論を書くと、サウンド面では十分戦えます!というか、やっぱりAPOGEEの音は素晴らしいです。
価格やサウンド以外の機能面では他メーカーと差異があるので、そちらは後ほど詳しくレビューさせていただきます。
実物開封レビュー
それでは実物レビューです。
箱です。
裏。ちなみに9月いっぱいまでイントロプライスで安くなっています!
封を開封したら返品不可。
オープン!
保証書や簡単なマニュアルなど。
日本の代理店はメディアインテグレーションさん。
製品登録すると一年保証してくれるようです。
箱の中にはポーチケースが。
オープン!やっぱりAPOGEEはデザインがスタイリッシュですね。
本体かっこいいー!!そして小さい。
本体に行く前に付属品を!
小さなポーチにブレークアウトケーブルが入ってました。
DUET3は初代と変わらず、本体にブレークアウトケーブルを繋げて使います。
そしてUSBケーブル。本体はUSB-C端子でつなぎます。
PC接続側はUSB-Aか、
カバーを外せばUSB-C端子でつなげるようになってます。フレキシブルです!
そして本体へまた戻ります!
本体はかなり薄く、小さいですが、割とずっしりしてます。
操作ボタン系は中央のノブひとつのみ。押すとクリック感があります。回しても気持ちの良いいクリック感。
本体下部側面にヘッドフォン端子がひとつ。
ミニフォンジャックでの接続になります。
本体上部側面にはブレークアウトケーブル端子、USB-C端子が2つ。
USB-C端子のもう片方は給電等に使えるそうです。
ノートPCに接続する場合は端子数を稼げるので助かりますね。
本体表面は強化ガラスで覆われています。
この装飾のおかげでかなり高級感があります。
7〜8万円のアイテム分の所有欲は十分満たせる外装!
側面やノブの銀色部分もプラではなく、金属っぽい質感です。
見た目的にはこの時点で、デスクトップAIF中一番かっこいいと思いました(笑)
PCに繋いでみる
PCに繋いで動作確認をしてみます〜!
MACに繋ぎました。
特にドライバなど入れなくても認識されました!
曲を再生すると、音も問題なく出ます!
専用ソフトApogee Control2をインストールする
DUET3にはApogee Control2という専用ソフトがあります。
こちらのサイトからDLしてインストール。
特に製品登録等せずにDLできました。
こちらが、ソフトの画面。
RMEのTOTAL MIXのようなUIです。このソフトで基本的な細かい操作を行います。
パッと触っただけだと、使い方がわかりませんでした、、、。
ちゃんとマニュアル読まないとダメですね。僕の場合。
DUET3はエフェクト専用DSP内蔵です、しかし
DUET3はUA ApolloやAntelope Zen Goのようにプラグイン専用のDSPを搭載しています。
PCに負荷をかけずにエフェクトを使用することが可能!
ただ、現在使えるエフェクトはこのApogee Channel FXというプラグインのみ。
正直、UAやAntelopeには大分見劣りします、、、。
しかも、入力音に対する掛けどりしか対応してません。
UAのように「モニターにだけ掛ける」にも現状未対応。
上位機種のSymphony DesktopではNeveやAmpexのモデリングプラグインが使えるので、今後もしかしたらDUET3でも使用が解禁されるかもしれません。
現在、DSPの使用法に関しては上位機種との間に明確な線が引かれているようです。
Apogee Channel FXは、オプション購入すればDAW上でも使用可能なようです。
が、わざわざ使いたいプラグインなのか?というと、、、。
音を聴いてみる!
ということで、何はともあれ、音ですよ、音。
DSPや専用ソフト、プラグインもとても気になるところですが、Apogeeと言ったらやっぱり音!
今手持ちにあって比べたら面白そう?な
の2機種とDUET3を交互に比較視聴してみました!
MOTU M2は低価格ながら、上位機種に迫る音質で発売後からずっと評価が上がり続けている製品。
UA Apollo Xはご存知、プロクリエーターにも愛用者が多い定番のハイエンド機種。
僕のはラックタイプですが、デスクトップタイプと出音は変わりません。
価格的には、
UA Apollo x > DUET3 > M2
となります。
ApolloはUADプラグインが使える、という強力な付帯機能があるため、競合の中では割高です。
音質面ではDUET3がかなり良い勝負をするのではないかと予想してますが、如何に?!
Universal Audio Apollo Xの記事はこちら👇
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Universal Audio Apollo X6の録音音質を検証|Apollo8と比較して分かった“音の違い” | DTM DRIVER!
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MOTU M2レビュー|音質と解像度は3万円台でどこまで通用するか | DTM DRIVER!
MOTU M2を実際に使って検証。3万円台とは思えない音質と使い勝手は本当か?現在の立ち位置も含めて、選ぶべきかどうかを判断できるようにまとめました。
Apogee DUET3はソリッドで非常に解像度の高い音だった!
とりあえずDUET3から音を聴いてみました。
音の比較はヘッドフォンで行っております。
再生ポチー。
すると、そこには正にベールが剥がされまくったピリッとした音世界が!
バーン!ってきました。
思った通りの方向のAPOGEEの音です!
個人的に苦手だったDUET2方向ではなく、初代のような非常にソリッドで解像度が高い方向!
しかも、当然ですが2007年のDAチップとは比較にならないくらい性能も上がっているはずで、とても現代的な音色に感じました!
これ、好きな人は完全ドンピシャな音じゃないかなと。とてもAPOGEEです!
MOTU M2と聴き比べるとどうか?
DTM DRIVER!
MOTU M2レビュー|音質と解像度は3万円台でどこまで通用するか | DTM DRIVER!
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MOTU M2と聴き比べたざっとした感想です。
MOTU M2も非常に音楽的な鳴りだな〜と、改めてコスパ高すぎな製品だと思いました。
しかし、解像度や音の輪郭の表現はApogeeの方がかなり上に感じました。
そもそも両者の音作りはかなり違うのだなと。
こうやって比べると、M2はどちらかというとUAに似たような音色に感じました。
太く、滑らかで、心地良い音です。APOGEEを聞かなければ、十分解像度も高いです。
そんな印象の違い。
UA Apollo Xと聴き比べるとどうか?
DTM DRIVER!
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Universal Audio Apollo X6の録音音質をApollo8と比較。HI-Z録音で感じた音像の違いやクリアさ、演奏しやすさ、AD/DA進化による変化を体感ベースで整理しています。
一方UA Apollo Xとき比べるとどうか?
印象としてはMOTU M2に感じた時と同じような感想です!
APOGEE DUET3は、Apollo Xと比べて
- 現代的
- ソリッド
- 分離感、解像度が高い
- ステレオの広がりも若干広く感じる
- 中低音が若干引っ込んだバランスに聞こえる
音。
逆にApollo Xの方が、
- ロックで骨太
- ローのふくよかさが気持ちいい
- オールドスクール感がある
- オーガニック
な音、と言った感じを受けました。
Apollo Xの音が若干籠もって感じる方にはAPOGEE DUET3はかなりしっくりくると思います。
個人的にはApollo Xのチューニング、僕は好きですけど、苦手な人もいるようなので。
RMEやANTELOPEとの音の違いは?
DTM DRIVER!
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RMEやANTELOPEとの音の違いについても、記憶の中から比べてみると。
- もしかしたらDUET3はRMEより解像度が高く聞こえるかもしれません
- RMEの方がフラットで透明感があります
- ANTELOPEも解像度高めの音ですが、DUET3の方が更に高く感じました
- ANTELOPEの音の方が色気を感じます
- DUET3はとにかくパキッと、くっきりとした音です
と言った感じです。
あくまで個人的な感想となります点、ご了承ください。
DUET3、音質的にはやっぱりUAにもRMEにもANTELOPEにも負けてませんでした!
はっきり言ってかなり良いです。
ただ、解像度高すぎてちょっと聴き疲れするかもしれません(笑)
UA Apollo XやMOTU M2の方が聴き疲れしない音色をしています。
ちなみにどのアイテムも、慣れれば十分DTMミックスできるレベルの製品です。
あくまで優劣ではなく、傾向として捉えていただければなと思います!
NEUMANN M149でマイク録音してみる
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ということで、ADやマイクプリの質感もチェックしてみるべくマイク録音しました。
マイクはNEUMANN M149。
以前録音した他のAIFと全く同じギター、マイク、フレーズで比較音源を作ります。
マイクプリは付属のものを。
LOGIC Xでアコギ演奏を2トラック録ってパンで左右に振りました。
リズムは付属ループを。
プラグインは一切かけていません。録ったままの音です。
DUET3以外の比較対象は、
- UA Apollo X
- RME Babyface Pro fs
- Antelope Zen Go
- Antelope Discrete 8 Synergy Core
です。
以前これらで録音したファイルを並べます。
それでは!
APOGEE DUET 3
UNIVERSAL AUDIO APOLLO X
DTM DRIVER!
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Apollo X6導入直後の使用感レビュー。音質の進化やヘッドフォンアンプの変化、旧Apolloとの違い、接続やDSPの実用性を当時の体感ベースでまとめています。
RME Babyface Pro fs
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Antelope Zen Go
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ANTELOPE ZEN GOを実際に使い、音質や録音、かけ録り機能をレビュー。RME Babyface Pro FSやUniversal Audio Apollo Xとの違い、使って分かった注意点まで整理します。
Antelope Discrete 8 Synergy Core
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ANTELOPE AUDIO Discrete Synergy Coreの実機レビュー。Apollo Xとの音質比較、録音時の質感、内蔵エフェクト、クロック性能、Discrete 4/8のコスパまで整理しています。
感想
はい、こんな感じの音色の違いがありました!
並べて聴いてみると、大体リスニングで聴いた時の印象とどの機種も近いです。
Apogee DUET3はマイク録音の音もくっきりハイファイ、解像度高め、音色も硬め(ソリッド)な印象。
RMEやANTELOPE Discrete 8 Synergy Coreもクリアな音色ですが、また方向性がそれぞれ若干違います。
UAとAntelopeはここからプラグインの掛けどりで音色を大きく変えることも可能なので、あくまでデフォルトサウンドとしてご参考ください。
音質と価格で考えるとDUET3は買いな製品なのか?
DUET3は買いな製品なのか?
僕個人の感想でいうと、とても魅力的だと思いました!!
10万円近辺という価格は決して安くはありませんが、更に高価なRMEやUAやANTELOPE Synergy Coreと比べても決して見劣りしないサウンドをしてると思います。
むしろ解像度や分離感に関しては光るものがあります。
それぞれキャラが結構違うので、一番しっくりくるタイプがDUET3!となるならば、
上級者向けサウンドが比較的お手頃に手に入ってしまいます。
ポチップ
あとは、内蔵DSPで使えるプラグインの制限などが今後どこまで撤廃されていくかでしょう。
言い換えればどれだけ使えるプラグインが増えるのか?
せっかくDSPが入っているのに、現状エフェクト一つだけしか使えないのはかなり勿体ないですよね。
またリバーブ、ディレイなどの空間系エフェクトも欲しいところです。
モニターにだけ空間系プラグインをかけられたりしたら、更にDUET3の存在感が増してくると思うのですが、どうなるのでしょうか。
ループバック機能もあるので、リバーブがあると配信にも使いやすくなりますよね。
今後の拡張性に非常に期待!
DUET3の追記レビューはこちら👇
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まとめ
他にも細かい使い勝手で気になった部分、よかった部分、いくつかありました。
ブレークアウトケーブルも意外と悪くないな。とか。
既に文字数がかなり多くなってしまったので、一旦これにて終わります。
最後までお読みいただきありがとうございました!