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Neumann U87Ai 実機レビュー|音質・特徴・使い方を録音音源で検証

Neumann U87Aiは、僕が実際に所有して何度も録音に使ってきたコンデンサーマイクです。

アコースティックギター、ボーカルやコーラス、アンビエントなど色々な録音で使ってきましたが、特に印象に残るのは中域の濃さと音のまとまりです。

この記事ではU87Ai単体の使用感だけでなく、手持ちのNeumann M149とMXL V67Gを同じ条件で録った比較音源も掲載しています。

3本を並べて聴くと、U87Aiがどういう音のマイクなのかかなり分かりやすいです。

目次

Neumann U87Aiレビューの結論|中域の濃さと音のまとまりが核

U87Aiを使ってまず強く感じるのは、中域です。

ガシッと存在感があり、録った音の芯がかなり分かりやすい。

それでいて高域だけが耳につく感じではなく、音全体がひとまとまりになって返ってきます。

 NEUMANN U87Ai 国内正規品3年保証 サウンドハウス

NEUMANN U87Ai 国内正規品3年保証 サウンドハウス

僕には、軽くコンプがかかったようにまとまって聴こえます。

もちろんマイク内部でコンプレッションしているという意味ではなく、聴いた時の感覚です。

ハイもしっかり出る。ローも豊か。それ以上にU87Aiらしさを感じるのが、この濃い中域とまとまりです。

他のマイクを使った時にも「U87Aiと比べるとどうか」と考えることが多く、僕の中では録音時の基準になっています。

U87Ai・M149・MXL V67Gを録音音源で比較

U87Aiの動作チェックも兼ねて、アコースティックギターを録音しました。

せっかくなので、手持ちのNeumann M149とMXL V67Gも一緒に録っています。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 録音風景の写真

純正サスペンションは別売りなので、この時は手持ちのホルダーを流用しました。

 NEUMANN ( ノイマン ) / EA87 サウンドハウス

NEUMANN ( ノイマン ) / EA87 サウンドハウス

こちらが純正サスペンション。

別の機材が買えてしまうお値段です(笑)

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る U87とM149の比較写真

こちらはNeumann M149。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る MXL V67Gの録音風景写真

そしてMXL V67Gです。

MXL-V67G コンデンサーマイク サウンドハウス

MXL-V67G コンデンサーマイク サウンドハウス

MXL V67Gは価格帯がまったく違いますが、当時かなり評判の良かったコンデンサーマイクです。

MXL V67Gのレビューはこちら👇

U87Ai・M149・MXL V67Gの録音条件

アコースティックギターを2トラック録音しています。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 録音比較のマイクプリアンプの写真
U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 録音比較のオーディオインターフェースの写真

オーディオインターフェースはANTELOPE AUDIO Discrete 8 Synergy Core。

トラックにはプラグインを挿さず、フェーダーで音量を揃えただけです。

リズムだけLogicのループを使っています。

Neumann U87Aiの録音音源

再生音量にお気をつけください!

Neumann M149の録音音源

MXL V67Gの録音音源

U87Ai・M149・MXL V67Gを聴き比べて感じた違い

3本を聴き比べると、それぞれかなり違います。

U87Aiは音の厚みがあり、中域がガシッと前へ出ます。

M149より少しコンプ感が強く、音がおいしいところへギュッとまとまっているように聴こえます。

中域の表現は本当に強いです。

M149はU87Aiより立体感があり、上下のレンジも広く聴こえます。

高域が伸びるのに嫌な感じがなく、音像も大きい。

U87Aiとはかなりキャラクターが違います。

MXL V67Gも、価格を考えるとかなり良い音でした。

ただ、3本を並べるとNeumannの2本には音の厚みや奥行きで違いを感じます。

とはいえ、3本とも方向が違います。

当時聴き比べた時も「3本とも、それぞれ勝ち!」というのが素直な感想でした。

M149の詳しいレビューはこちら👇

Neumann U87Aiの音質|「硬い」よりミッドが濃い

昔はU87Aiを少し硬いマイクだと感じることもありました。

ただ、使うマイクプリやオーディオインターフェースなど録音環境が変わっていく中で、今は「硬い」というより「ミッドが濃い」という感覚の方が強いです。

M149と比べればU87Aiの方がガシッとして聴こえます。

M149は音像が大きく、表面がやわらかく、それでいて抜けもしっかりある。

U87Aiはもっと芯がはっきりしていて、音が一つにまとまって前へ出る感じです。

以前の記事では「鉄よりも高級な石」と書きましたが、今読み返しても感覚としてはそんな感じです(笑)

U87Aiは他のマイクを比較する時の基準になっている

僕は他のNeumannマイクやコンデンサーマイクを試す時に、「U87Aiとはここが違う」と考えることがよくあります。

それくらい、自分の中では音の位置を掴みやすいマイクです。

もちろん、何でもU87Aiが一番という話ではありません。

M149にはM149の良さがありますし、AKGやaudio-technicaがハマる録音もあります。

その上で、別のマイクを使った時に何が違うのかを見る起点として、僕はU87Aiをよく使っています。

U87・U87i・U87Aiの違い|実際にU87iとU87Aiを比較

U87には時代によってU87、U87i、U87Aiがあります。

  • NEUMANN U87
  • NEUMANN U87i
  • NEUMANN U87Ai

僕が実際に比較できたのはU87iとU87Aiでした。

その時はU87Aiの方がバランスよく感じました。

ただ、比較したU87iはかなり使い込まれた中古個体です。

経年や個体の状態も関係しているはずなので、これだけでU87iとU87Aiの優劣を決めるつもりはありません。

実際に比較した2本では、音にはっきり違いがありました。

Neumann U87Aiの外観・指向性・PAD・ローカット

ここからは実機を見ていきます。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 外装写真

購入時の外箱。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 外装ボックス写真
U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 外装ボックス写真斜め

このロゴを見るだけで当時はかなりテンションが上がりました。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 木箱

中には木箱が入っています。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 説明書

説明書と保証書。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 木箱ロゴ
U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る U87木箱内の写真
U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 正面写真

本体正面。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 正面グリル部分のアップ写真

グリルはかなり細かいです。

U87Aiは3種類の指向性を切り替えられる

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 指向性スイッチの写真

本体のスイッチで3種類の指向性を切り替えられます。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 指向性スイッチの説明写真

単一指向性。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 双指向性スイッチの写真

無指向性と双指向性も選べます。

U87AiのPADとローカット

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 背面写真

背面には2つのスイッチがあります。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る PADスイッチの写真

こちらがPADスイッチ。

大きな音を録る時に使います。僕自身はPADが必要になるような録り方はほとんどしていません。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る ローカットスイッチの写真

こちらがローカット。

歌録りでは、環境によって使うことがあります。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 本体ロゴの写真

Neumannのバッジ。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 本体XLRコネクタの写真

底面のXLR端子です。

U87Aiでボーカル・コーラス・アコギを録って感じたこと

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 本体斜めの写真

僕はギタリストなので、歌うのは自分の制作でコーラスを入れる時が中心です。

それでもU87Aiで声を録ると、自分の声の位置がかなり分かりやすいです。

中域がガシッと見えて、音がまとまって返ってくる。

この感覚は歌っている時にもかなり大きく、U87Aiは歌いやすいマイクです。

U87AiとM149で感じる「歌いやすさ」の違いはこちら👇

アコースティックギターでも、今回の比較音源のように中域がしっかり残ります。

ボーカル専用という感覚はなく、色々な録音に使えるマイクです。

ボーカル用のコンデンサーマイクを探している場合はこちら👇

Neumann U87Aiの歴史|U47・U67から現行U87Aiまで

Neumannの大型コンデンサーマイクには長い流れがあります。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る CMV3の写真

初期のNeumannを代表するCMV3。

かなりいかつい見た目です(笑)

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 比較のためのCMV563の全体写真

-M7カプセル-

この流れの中で使われたM7カプセルは、その後のNeumann U47にも搭載されました。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る 比較のためのU47写真

-Neumann U47-

僕もU47を使わせてもらったことがあります。

音像が大きく、ファットで穏やか。かなり強烈な体験でした。

その後U67が登場します。

U87ai 実機レビュー|宅録でプロ品質を作る U87内部写真
 NEUMANN ( ノイマン ) / U 67 Set サウンドハウス

NEUMANN ( ノイマン ) / U 67 Set サウンドハウス

そして1967年にU87が登場し、U87i、U87Aiへ続いていきます。

このレビューでは歴史を主役にはしませんが、U87AiはこうしたNeumannの大型コンデンサーマイクの流れの中にある一台です。

U87Aiが向いている人|1本を幅広い録音に使いたい人

U87Aiは、実際に色々な用途で使ってきました。

  • ボーカル・コーラス
  • アコースティックギター
  • アンビエント録音
  • 他のマイクを比較する時の基準

何を録ってもU87Aiが一番になるわけではありません。

ただ、1本を色々な録音へ回したい時には本当に使いやすいマイクです。

長く使ってきて、なぜ結局U87Aiを使うことが多いのかはこちらにまとめています👇

Neumann U87Aiのよくある質問

U87Aiは宅録でも使えますか?

僕自身、宅録環境でU87Aiを使ってきました。アコギ、声、アンビエントなど色々な録音に使っています。

U87AiとM149はどんな違いがありますか?

同じ録音で比較した時は、U87Aiは中域の強さと音のまとまり、M149は立体感・レンジ・音像の大きさが印象に残りました。この記事内に両方の録音音源を掲載しています。

U87AiとMXL V67Gはどれくらい違いますか?

MXL V67Gも価格を考えるとかなり良い音でした。ただ、実際に並べて録るとU87Aiには中域の厚みやまとまり、奥行きで違いを感じます。比較音源で直接確認できます。

U87iとU87Aiは同じ音ですか?

僕が実際に比較したU87iとU87Aiでは音の違いがありました。その時はU87Aiの方がバランスよく感じています。ただ、比較したU87iはかなり使い込まれた中古個体でした。

Neumann U87Aiレビューまとめ|比較音源で分かった音質と使い方

Neumann U87Aiを実際に所有して使い、M149とMXL V67Gも一緒に録音して比較しました。

U87Aiで一番強く感じるのは、中域の濃さと音のまとまりです。

ガシッと芯が見えて、音がおいしいところへまとまって前へ出てくる。

M149のような立体感や広いレンジとは方向が違いますが、その違いも含めてU87Aiのキャラクターがよく分かります。

アコギ、声、アンビエントなど幅広く使えて、他のマイクを比較する時にもU87Aiは自分の基準になっています。

DTMで使うコンデンサーマイク全体から選びたい場合はこちら👇

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