マイクケーブルは自作できます。
必要な長さで作れますし、ケーブルの線材やXLRコネクターも自分で選べます。
1〜2本なら既製品を買う方が手軽ですが、本数が増えてくると自作できるメリットも大きくなります。
僕もこれまで、DTM環境で使うマイクケーブルやラインケーブルをかなりの本数自作してきました。
この記事では、必要な工具と材料からXLRコネクターの配線、はんだ付け、導通確認、完成までを実際の写真で順番に解説します。
目次
マイクケーブル自作に必要な工具と材料
最初に、マイクケーブルを作るために必要な工具と材料を揃えます。
必要な工具と材料
- はんだごて
- はんだ
- ニッパー
- XLRコネクター
- 2芯+シールド構造のケーブル
- はんだ吸い取り線(あると便利)
- ケーブルテスターまたはマルチメーター(導通確認用)
工具がすでに揃っている方は、マイクケーブルの作り方まで進んでください。
はんだごては高温になるので、安定した作業台ではんだごてスタンドを使い、換気しながら作業します。
はんだごて
僕が長く使っているのはgoot PX-201です。
長く使っていますが、特に不満はありません。
つまみで温度を調節できるので、使用するはんだに合わせやすいです。
マイクケーブルを作るだけなら高価なはんだごてが必須というわけではありませんが、温度調節できるタイプは使いやすいです。
ポチップ
はんだ
はんだは、ケーブルの導体とXLRコネクターの端子を接合するために使います。
僕は長くKESTER44を使っています。
かなり長く使っていますが、一度買うとなかなか減りません。
ケーブルを数本だけ作るのであれば、少量で販売されているものでも十分です。
ポチップ
ニッパー
ニッパーは、ケーブルの外皮や芯線の被覆を処理する時に使います。
僕はギターの弦を切るために使っていたものをそのまま流用しています。
細かい作業になるので、自分が扱いやすいものを用意すればOKです。
ポチップ
XLRコネクター
マイクケーブルの両端にはXLRコネクターを使います。
XLRは「キャノン」と呼ばれることもあります。
一般的なXLRマイクケーブルでは、オスとメスのコネクターをケーブルの両端に取り付けます。
こちらがオス側です。
こちらがメス側です。
僕は頻繁に抜き差しするケーブルではNeutrikを使うことが多いです。
一方、大量に作って機材の裏側へ固定するような配線ではCLASSIC PROも使っています。
ポチップ
ポチップ
ポチップ
NeutrikとCLASSIC PROの使い分けについてはこちらで詳しく比較しています。
DTM DRIVER!
XLRコネクターはNeutrikとCLASSIC PROどっち?実際に使って違いを比較 | DTM DRIVER!
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ケーブル
マイクケーブル本体となる線材も用意します。
今回は2芯+銅編組シールド構造のBELDEN 8412を使います。
ポチップ
BELDEN 8412についてはこちらでも詳しく書いています。
DTM DRIVER!
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あると便利な工具|はんだ吸い取り線・スタンド・テスター
ここからは必須ではありませんが、あると作業しやすい工具です。
はんだ吸い取り線は、はんだ付けをやり直す時に使います。
最初は付け直すこともあるので、1つ用意しておくと便利です。
ポチップ
はんだごてスタンドも、安全に作業するために用意しておきたい工具です。
ポチップ
完成後の配線確認には、ケーブルテスターまたは導通確認ができるマルチメーターがあると便利です。
マイクケーブルの作り方
工具と材料が揃ったら、実際にマイクケーブルを作っていきます。
今回作るのは一般的な3ピンXLRマイクケーブルです。
- Pin 1 → シールド
- Pin 2 → HOT
- Pin 3 → COLD
オス側とメス側で同じPin番号同士を接続します。
ケーブルの外皮を剥く
まず、今回はケーブルの端から1.5〜2cm程度を目安に外皮を剥きます。
必要な長さは使用するコネクターによって変わるため、実物の端子位置に合わせて調整してください。
中の導体やシールドを傷つけないように、外皮だけを剥いていきます。
BELDEN 8412は外皮が厚めなので、無理に一度で切ろうとせず少しずつ進めた方が作業しやすいです。
失敗した場合は、その部分を切り落としてもう一度やり直せます。
シールド線をまとめる
外皮を剥くと、内部に銅の編組シールドが出てきます。
このシールド線は、あとでXLRのPin 1へ接続します。
編組をゆっくりほぐします。
ほぐしたシールド線をまとめ、はんだ付けしやすいように軽くねじって1本にします。
2芯とシールド線を整理する
BELDEN 8412には、白と黒の2本の芯線と銅編組シールドがあります。
内部にある芯線保護用の繊維は、作業の邪魔にならない位置でカットします。
これで白・黒の2芯とシールド線をはんだ付けできる状態になります。
2本の芯線の被覆を剥く
BELDEN 8412では、白と黒の2本が音声信号用の芯線です。
今回は、僕がいつも使っているルールに合わせて白をHOT、黒をCOLDにします。
白黒どちらをHOTにするかより、オス側とメス側で配線を統一することが重要です。
今回は芯線の先端を5〜7mm程度剥きます。ここも使用するコネクターの端子に合わせて調整してください。
バランス接続の仕組みについてはこちらで詳しく解説しています。
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はんだ付け前にコネクター部品を通す
ここは忘れやすいので注意します。
はんだ付けを始める前に、コネクターを組み立てるための部品をケーブルへ通しておきます。
反対側も先に通しておくと安心です。
これを忘れたままはんだ付けすると、あとから部品を通せず、やり直しになります。
僕も最初の頃はやりました。
はんだごてを持つ前に確認する癖をつけておくと楽です。
XLRコネクターへはんだ付けする|Pin 1・2・3の配線
XLRコネクターの端子にはPin番号が刻印されています。
小さくて見づらいので、はんだ付け前に必ず確認します。
- Pin 1 → シールド
- Pin 2 → HOT
- Pin 3 → COLD
一般的な3ピンXLRマイクケーブルでは、この配線で両端を接続します。
覚えるなら「2番HOT」です。
Pin 1には先ほどまとめたシールド線を接続します。
今回は白をPin 2(HOT)、黒をPin 3(COLD)へ接続します。
位置の見た目ではなく、必ずPin番号を確認してからはんだ付けしてください。
はんだ付け後がこちら。
3本とも隣の端子へ触れていないことを確認します。
XLRコネクターを組み立てる
はんだ付けが終わったら、先ほど通しておいた部品を組み立てます。
部品を合わせて、しっかり固定します。
ギュギュッと。
これでオス側が完成です。
反対側も同じPin番号で配線する
反対側のメスコネクターも同じ手順で作ります。
ここで注意したいのがPin番号です。
オスとメス、さらにコネクターを見る向きによって端子配置の見え方が変わるため、位置だけで判断すると配線を間違える可能性があります。
必ずコネクター本体に刻印されたPin番号を確認してください。
- Pin 1 → シールド
- Pin 2 → 白(HOT)
- Pin 3 → 黒(COLD)
オス側と同じPin番号同士がつながるようにはんだ付けします。
配線を確認したら、コネクターを組み立てます。
これでメス側も完成です。
完成後に導通を確認する
組み立てが終わったら、実際に機材へ接続する前に配線を確認します。
ケーブルテスターがあれば簡単ですが、マルチメーターの導通チェックでも確認できます。
- Pin 1 ↔ Pin 1が導通している
- Pin 2 ↔ Pin 2が導通している
- Pin 3 ↔ Pin 3が導通している
- Pin 1・2・3の間でショートしていない
ここまで確認すれば、配線ミスやはんだのブリッジを見つけやすくなります。
マイクケーブル完成
配線と導通を確認できたら、XLRマイクケーブルの完成です。
自分で最初から作ると、完成した時はなかなか嬉しいです。
長さも線材も自分で決められるので、必要な場所に合わせたケーブルを作れるようになります。
フォンとXLRを使ったラインケーブルの作り方はこちらです。
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作り方を動画でも確認する
写真だけでは、ケーブルの剥き方やはんだごての動かし方が分かりにくい部分もあります。
動画も合わせて見ると、実際の作業をイメージしやすくなります。
まとめ|XLRはPin 1・2・3を確認して同じ配線で作る
マイクケーブル自作で重要なのは、XLRのPin番号と両端の配線を合わせることです。
- Pin 1 → シールド
- Pin 2 → HOT
- Pin 3 → COLD
さらに、はんだ付けを始める前にコネクターの固定部品をケーブルへ通しておくこと、完成後に導通を確認することも忘れないようにします。
最初の1本は時間がかかりますが、一度作り方を覚えると、必要な長さや線材に合わせて自由にケーブルを作れるようになります。
ケーブル自作は機材DIYの入り口としても面白いです。
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