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フォンプラグの構造と配線ルールを解説|TS・TRS・バランス・アンバランスの違い

DTMでよく使う6.35mmのフォンプラグでは、まずTSTRSの違いを押さえておくと分かりやすいです。

見た目はよく似ていますが、接点の数と使い方が違います。

特にややこしいのがTRSです。

TRSはステレオ信号を送る時にも、モノラルのバランス接続にも使われます。

つまり、TRSプラグが付いているからといって、それだけでステレオやバランスと決まるわけではありません。

TS・TRSそれぞれの構造と、Tip・Ring・Sleeveの配線を順番に見ていきます。

目次

TSとTRSフォンプラグの違い|接点数と主な使い方

まず見た目で分かりやすいのが、プラグ先端に入っている絶縁リングの数です。

 CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / P12 モノラルフォンプラグ  サウンドハウス

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / P12 モノラルフォンプラグ サウンドハウス

TSフォンプラグは絶縁リングが1本で、接点はTipとSleeveの2つです。

 CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / P12S ステレオフォンプラグ  サウンドハウス

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / P12S ステレオフォンプラグ サウンドハウス

TRSフォンプラグは絶縁リングが2本で、Tip・Ring・Sleeveの3つの接点があります。

TSフォンプラグを使うケーブル例

  • ギター/ベースのシールドケーブル
  • モノラルケーブル
  • アンバランスのラインケーブル

TSは、モノラルのアンバランス接続でよく使われます。

TRSフォンプラグを使うケーブル例

  • ステレオケーブル
  • ヘッドフォンケーブル
  • モノラルのバランスラインケーブル

同じTRSプラグでも、ステレオとバランスでは3つの接点に割り当てる信号が違います。

バランスとアンバランスの仕組み自体はこちらで詳しく解説しています。

フォンプラグの構造|Tip・Ring・Sleeveとは?

TRSフォンプラグを実際に見ながら構造を確認してみます。

TIP RING SLEEVE

TRSフォンプラグには3つの接点がある

先端からTip(チップ)・Ring(リング)・Sleeve(スリーブ)と呼びます。

それぞれの頭文字を取って、TRSフォンプラグです。

プラグ内部では、それぞれの接点につながった端子へケーブルの線をハンダ付けします。

バランス接続でのTRS配線|HOT・COLD・GND

TRSフォンプラグをモノラルのバランス接続に使う場合は、次のように配線します。

  • Tip=HOT
  • Ring=COLD
  • Sleeve=GND/シールド

Tip・Ringの2本で音声信号を扱い、SleeveをGND/シールドとして使う構成です。

TRSフォンプラグとXLRコネクターの配線対応

TRSとXLRを組み合わせたバランスラインケーブルも、DTMではよく使います。

 NEUTRIK ( ノイトリック ) / NC3MXX-B XLR キャノン コネクター サウンドハウス

NEUTRIK ( ノイトリック ) / NC3MXX-B XLR キャノン コネクター サウンドハウス

XLRコネクターのピン番号

一般的な3ピンXLRのバランス接続では、ピン番号と役割は次のようになっています。

  • 1番=GND/シールド
  • 2番=HOT
  • 3番=COLD

これをTRSフォンプラグへ置き換えると、1番=Sleeve、2番=Tip、3番=Ringという対応になります。

  • XLR 1番(GND/シールド)=Sleeve
  • XLR 2番(HOT)=Tip
  • XLR 3番(COLD)=Ring

この対応が分かれば、TRS-XLRのバランスラインケーブルも自作できます。

実際の作り方はこちらです。

TRSフォンプラグでステレオケーブルを作る場合

同じTRSフォンプラグでも、ステレオ信号を送る場合は配線が変わります。

一般的なTRSステレオ配線では、次のように使います。

  • Tip=L
  • Ring=R
  • Sleeve=GND/共通リターン

バランス接続ではTip=HOT、Ring=COLDでしたが、ステレオ接続ではTip=L、Ring=Rになります。

使っているTRSプラグは同じでも、接点の使い方が違うということです。

そのため、TRS端子を見ただけでは「バランスなのか、ステレオなのか」は判断できません。

ヘッドフォンなどで使われる一般的なTRSステレオ配線も、左右それぞれをバランス伝送しているわけではありません。

TSフォンプラグの構造|TipとSleeveの2接点

TSフォンプラグにはRingがなく、TipとSleeveの2つの接点があります。

TSフォンプラグ自体の構造や部品についてはこちらで詳しく紹介しています。

 CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / P12 モノラルフォンプラグ  サウンドハウス

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / P12 モノラルフォンプラグ サウンドハウス

TSはギターやベースのシールドケーブルなど、モノラルのアンバランス接続でよく使われます。

TRSとの違いは、単純に「ステレオかモノラルか」ではなく、接点が3つあるか2つあるかです。

バランス出力とアンバランス入力を接続する場合

バランス出力をアンバランス入力へ接続する場合は、COLDをGNDへつないでアンバランス化する方法があります。

XLRなら3番COLDと1番GND、TRSならRingとSleeveを結線する形です。

ただ、僕自身はこの配線でノイズが出た時に、COLDをフロート(結線しない)させることでノイズが消えた経験もあります。

バランス出力の回路方式によって、このあたりの挙動は変わります。

そのため、COLDとGNDを結線したケーブルで問題なく使えているならそのままでOK。ハムやノイズが出る場合は、COLDをフロート(結線しない)させた配線を試してみるのも一つの方法です。

自作ケーブルだけでなく、市販の変換ケーブルでも配線を変更できるものなら同じように対応できます。

まとめ|TS・TRSは接点数と使い方で考える

フォンプラグは、見た目だけでステレオ/モノラル、バランス/アンバランスと決まるわけではありません。

まずはTSとTRSの構造を分けて考えると分かりやすいです。

TRSフォンプラグ
  • Tip・Ring・Sleeveの3接点
  • モノラルのバランス接続に使える
  • ステレオ接続にも使える
TSフォンプラグ
  • Tip・Sleeveの2接点
  • モノラルのアンバランス接続でよく使う
  • ギター/ベースのシールドなどで一般的

そしてTRSを使う場合は、バランスならTip=HOT・Ring=COLD、ステレオならTip=L・Ring=Rと役割が変わります。

ここまで分かれば、ケーブルを自作する時にも、機材同士を接続する時にもかなり迷いにくくなります。

マイクケーブルやラインケーブルなど、DTMで使うケーブル全体はこちらにまとめています。

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