SSLをモデリングしたプラグインは色々なメーカーからリリースされていますが、その中でもUADとsoftubeがモデリングしたものがとても秀逸だと個人的に思っています♫꒰・◡・๑꒱
またWavesのSSLを今も愛用しているプロのエンジニアさんも多いと聴聞きます。
ということで、各メーカーで音にどれだけ違いがあるのか?
モデリングの仕方の特徴はどこいらへんなのかを、音源比較してみました。
結論としては「各自、面白いくらい特徴が違う」といった感じに。
音色の方向は同じですが、エフェクトのかかり方が全然違ーう!
では行ってみましょう。
目次
比べたプラグインは3種類
今回比べたプラグインは、SSL4000Eをモデリングしたもの。
4000EはSSLが世界中で絶大な支持を得る基盤となったと言っていいほど、レジェンドなコンソールです。
このコンソールをチャンネルストリップで再現したプラグインたち。
Waves SSL channel 4000E
DTMerにも同じみのWavesがモデリングしたSSL4000E!
Nativeで使えるので、今回の3種類の中ではもっとも入手がしやすいモデルですね。
値段も並行輸入品だと昔よりかなり安くなっています。
SSL4000Eコレクションというパッケージの中に、4000E、そして4000Gのコンソールモデルが収録。
4000GもEと同じくらい人気なコンソール!
Softube console1 SSL 4000E
softubeがモデリングしたSSL4000E。
SOFTUBE ( ソフチューブ ) / Console 1 Mk II サウンドハウス
CONSOLE1というフィジカルコントローラーと一緒に使います。
このコントローラーを使うことで、本物のアナログコンソールのようにエフェクトの処理が行えるというもの。
UADのプラグインもこのコントローラーで操ることができます!
以前導入レビューを書きましたので、よろしければご覧ください。
コントローラーを買うと、4000Eが付属してくるシステムになってます。
ここは導入が大変ではありますね、、、。
UAD SSL E Channel Strip Legacy
実は、このプラグインの上位互換版がUADにあるのですが(2017年にリリースされました)、前にDemoしてしまったので期限が切れていて使えませんでした、、、残念。
しかしこのモデルも最近までUADの顔でしたので、聴き比べる対象としては不足なしです。
Lowのノブの色違いのモデルが存在し、それぞれEQの挙動が違うと言われていますが、そこも精緻にモデリングしているのが実にUADらしいですね!
ブラックverとブラウンverをスイッチで切り替えられます。
UADプラグインは単体では使用することができず、専用のDSPマシンを買うかUniversal Audio製のオーディオインターフェースを購入しなければなりません。
ここが導入のハードルを高く押し上げてしまいますが、プラグインはどれもこれも非常に高いレベルでモデリングされたものばかりで、一度使ってしまうと元に戻ることは不可能なほどクオリティーの高いものばかりです、、、。
僕のオススメは圧倒的にApollo Twin Mk2ですね♫꒰・◡・๑꒱
LogicでリズムトラックにSSLを差し込む
ドラム音源にSSLをそのまま挿して、それぞれの音を比較します。
音源はAddictive Drumsのindieパッケージ。
これにアコギのトラックを被せたものを比較音源として使いました。
では!聴き比べて見ましょう!
通すだけ
アナログ機材でよく言われる「通すだけで音が良くなる」というのをプラグインでもやって見ましょう。
プラグインなし
Waves SSL 4000E
Console1 SSL 4000E
UAD SSL 4000E
う~ん、ちゃんとそれぞれ違う帯域が強調されているような印象を受けますね(´∀`艸)♡
Wavesはスネアが目立つような。Console1は太く、UADも似たような方向ですね。
コンプで潰してみる
ダイナミクスを使って同じようにコンプをかけて見ます。
とはいえ、UADはつまみを回しても細かい数字(デジタル)が出てこないのでそこいらへんは目分量で合わせました。
それぞれ3dBほどリダクションして、アウトの音量はそのまま、レシオは2です。
プラグインなし
Waves comp
Console1 comp
UAD comp
Wavesはすっきりとしていきます。見方を変えると、線が細い感じ。
Console1とUADはやっぱり似た方向で、音がしっかりと地に足ついてる気がします。スネアの鳴りがそれぞれ違って聞こえますね。
MAXで音を突っ込んで潰す
お次はコンプのレシオを最大にして、スレッショルを前回まで下げてリミッターみたいにしてします。
この時点で出音の音量にそれぞれかなりの差が出てきているので、アウトを調整しています。
プラグインなし
Waves Limitter
Console1 Limitter
UAD Limitter
ぶっちゃけここまで潰すと、あまりにも各プラグインの挙動が違うので全く別物になりました、、、。
ここまで潰すのはあまりないと思うので、まあ参考程度ということで、、、、。
EQををかけてみる
SSLといえばEQの質も非常に高い評価を得ています。
今回は5kHzを+6dB、Qは真ん中。それと200Hzを+6dBシェルビングの2バンドにEQをかけてみました。
が、
もはやEQに関してはつまみが同じ位置でも、数値が各プラグインで全く別に割り振られているようで、、、、つまみの見た目位置では同じようにEQが全然かからないことが判明。
UADに至っては、前述のように数字自体が確認できない仕様になっているので(アナログを意識しているのでしょう!)大体同じになるようにしか調整できませんでした。
ということでそれを差し引いてお聴きくださいませ。
プラグインなし
Waves EQ
Console1 EQ
UAD EQ
結構頑張ったんですが、かなり音色が違いますね!狙った帯域にはほぼ完璧に設定してあるはずなんですけれど(((;◔ᴗ◔;)))
これはプラグインの特徴なのか、僕の耳が悪いのか悩みどころです。
Console1は低音の出方にまだ余裕があります。
UADは結構つまみを上げないとConsole1ほど下が出てこない感じ。
Wavesはやっぱりwavesの音をしていますね!
上の方が枯れてて、線が細い。
EQはConsole1が一番使い勝手が良さそうだと思いましたね!
おまけにConsole1独自の機能を
Console1にだけ、他のプラグインにない独自の機能があります。
というか本家SSL4000Eにもない機能。
Dynamic Shapeというセクションです。
SUSTAINとPUNCHというつまみを回すと、コンプで潰して伸びたような音がサクッと作れます。
プラグインなし
Console1 Dynamic Shape
ドラム全体にかけてるのでこんな感じになってますが、スネア単体とかだとかなり「パコーン!」と抜けてきそうですよね。
コンプでも作れるんでしょうけど、こっちの方がつまみを+にしていくだけなので簡単です!
ナイス機能!
まとめ
同じ実機のモデリングでもプラグインメーカーによって随分と音の変化が違うことがわかりました。
ここから先は好みで選んだり、PCへの負荷を考慮して使いどころを分けていくのが良さそうだなと。
僕はConsole1が一番好きな音でスネ〜。
今回はドラムに挿したことも影響しているのかもしれませんが、音が太くなって存在感が出てくるところが本当に秀逸です♡⍢⃝♡
フィジコンで音を詰めていけるのもやっぱいいですね!
ご参考になれば幸いです。
それではお読みいただきありがとうございました!
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