SSL9000のチャンネルストリップをゲットしてから1年数ヶ月、、、。
ずっと手つかずでしたが、ようやく重い腰を上げてDIYしましたฅ(ミ・ﻌ・ミ)ฅ
悪戦苦闘の末、なんとか3台まとめて稼働完了。
非常に使える相棒と化してくれました(◍ ´꒳` ◍)b
特にケーシングもしていないので側面の基盤裏がまだモロ出しの状態です、、、。
熱がまあまあ出るのでクーリングには丁度良いでしょう。とこのまま使う予定です。
諸々配線などざっくりしたDIYの内容についても書きたいところですが、今回はSSL9000のEQ使用感についてを記事にさせていただきます。
これがもうですね、とってもイイもんデ( ´◡` )۶
目次
SSL9000のEQはSSL4000EとGの両方のカーブを選べる
何かと人気なのはSSL4000シリーズだったりするかと思います。
4000Eと4000G。
プラグインでもほとんどが4000シリーズ。
9000をモデリングしているのはSoftubeのConsole1用のものくらいしかパッと思い浮かびません、、、。
SOFTUBE ( ソフチューブ ) / Console 1 Mk II サウンドハウス
実際僕も今まで使ってきたSSLのEQはプラグインも実機も4000シリーズしかありませんでした。
ところが、
今回9000を使ってみて「ああ、こっちの方が良いかも!」と現金にも1日で9000派に靡いた次第です☚(꒪ټ꒪☚)
何と言っても4000EとGのQカーブの挙動をボタン一つで切り替えれる上に、より音質が綺麗に感じられる点が素晴らしい。
音もしっかり太くSSLらしいカラーもしっかり乗ります。
実際9000シリーズからSuperAnalogue回路という音声経路にコンデンサーを使いわない技術を組み入れたようで、よりピュアなサウンドになったと公式でも宣伝されています。
現在現行品で販売されているSSLシリーズは全てSuperAnalogue回路で構成されているようですね。
以前使っていたサミングミキサーもSuperAnalogue回路↓
SOLID STATE LOGIC ( ソリッドステートロジック ) / X-Desk サウンドハウス
ミキシングの際にアナログEQを積極的に使う場合、原音に過度の色が乗るのはあまりよろしくないと思う派でしたので、改めてSSLってよく考えられて設計されながら更に進化してきたメーカーなのだなあと、、、感慨深いものがありますね(上から目線デ失礼)
EとGの違い
EシリーズとGシリーズの違いですが、前述の通りEQをかける際のカーブの仕方が異なります。
使った感覚ではEシリーズの方がグイッとかかって男らしい感じ。
Gシリーズの方が繊細な感じです。
実際のところもそんなカーブの仕方に設計されているよう。
こちらのサイト様の記事が非常にわかりやすく参考になります。
4000Eと4000GのEQの違い[完結編]
EとGのカーブの仕方ってそんな差がないのかと思っていましたが、実際はかなりかかり方が違います。
プラグインよりもなぜか実機の方が違いが大きく感じられます。
これはエンジニアによって好みが分かれるだろうな、、、と。
海外の掲示板などでもどちらが良いのか?という議論を度々見かけるのも納得です。
僕個人としてはEの方がEQしやすいですね!
感覚に任せてグイグイいけます。気持ち良いです。隙間がすぐに埋まる!
Eシリーズにはブラウンノブとブラックノブで違いがあるが
余談ですが、昔4000Eシリーズを海外のオークションにかけた時「ブラウンノブとブラックノブどっちだ?」とよく質問されました。
LOW(LF)のEQつまみが茶色か黒か?ということなんですが、その違いでEQのカーブが変わってくるため4000Eに手を出すときは要チェック事項なんですね。
「え?じゃあ4000GとEのカーブの違いに加えて、更にEの中にカーブ違いのモデルがあるのか、、?」となるところですが、実際はブラックノブ=Gカーブです。
Eシリーズの前期がブラウン、後期がブラックのカーブで、その後に発売されたGシリーズが、EシリーズのブラックノブのEQカーブを踏襲したということです。
もし4000Eシリーズのチャンネルストリップに手を出す際は、一応ノブの色もチェックしておくと安心です☜(◉ɷ◉ )
ぜひミックスで使ってみてください
アナログEQはやっぱり違います。
その中でもSSLは使い勝手の面で飛び抜けてますね。
スタティックなEQならやりたいことをほぼ完璧にこなしてくれます。
しかも音がとても音楽的。同じブリティッシュ代表のNeveとはだいぶキャラが違いますが、太さや存在感が加わる面では全く負けてません。
音のスピード感もカッコ良い。
世界中に爆発的に普及していった理由、改めてものすご〜くわかりました。
DAW内でのEQ処理の方が何度でもリトライできる分有利なように思えますが、アナログEQを体験するとDAWでトラック整頓するのがめちゃ億劫に思えてきます、、、。
特にEQしたいトラックの第一歩目の処理は、実機のSSLで行った方が何倍もまとまるのが早い!
手持ちのConsole1のSSL4000プラグインもすごく良い出来ですが、それと比べても実機を使った方が早くまとまります(ここで良いや、というポイントが見つかりやすい)
音の質感の良さもアナログSSLの方に軍杯が上がる感はやはり否めません。なんですかね、やっぱりより生きた音をしています。
とはいえ、最後の微調整はアナログでは厳しいのでDAW内で行っています。
この使い分け、最強です(´⊙౪⊙)۶ヤッホー
今回僕はたまたまチャンネルストリップを格安でゲットできた上、配線に関する知識も多少あったのでDIYできましたが、こんなことしなくても普通に売っていますので(笑)予算が許すようでしたら、気になる方には非常にオススメできます!
SSL (Solid State Logic) / X-Rack Channel EQ Module サウンドハウス
9000シリーズを再現したモデルなので、もちろんEとGのカーブ選択も可能なモジュールです。
ステレオで用意すればミックスで役立つこと間違いなしです。音色はピュアな方向。ミックスですごく使いやすいです。
APIランチボックスで使える500タイプです。
SSL (Solid State Logic) / 500 Series E EQ Module サウンドハウス
こちらもAPIランチボックス互換の500シリーズ。
サウンドも4000シリーズを再現しています。こちらもEとG(ブラウンノブとブラックノブ)の両方のカーブが選べます。
4000シリーズを基にしているとしたら音色はガッツがあって太い感じでしょうか。
こっちもこっちで良いんですよね、、、4000シリーズもロックな感じで。
まとめ
SSLに関する記事で9000シリーズってそんなに目にすることがないので、少しでもどなたかの参考になれば幸いです。
他にもダイナミクス部分や、マイクプリ、ラインアンプ部分の音もかなり良いので引き続き記事でレビューさせていただければと思います。
お読みいただきありがとうございました。
Solid State Logic/E-Series EQ Module for API 500 format racks
Solid State Logic/XLogic X-Rack Channel EQ Module