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SSL9000 EQ実機レビュー|4000E/G切替と音質・使いやすさを検証

SSL9000のチャンネルストリップをゲットしてから1年数ヶ月。

完成したのでレビューです。

今回はSSL9000のEQ使用感について書いていきます。

これがかなり良いです。

目次

SSL9000 EQを使って4000シリーズより気に入った理由

何かと人気なのはSSL4000シリーズだったりするかと思います。

4000Eと4000G。

プラグインでもほとんどが4000シリーズ。

9000をモデリングしているのはSoftubeのConsole1用のものくらいしかパッと思い浮かびません。

実際僕も今まで使ってきたSSLのEQは、プラグインも実機も4000シリーズしかありませんでした。

ところが、

今回9000を使ってみて「ああ、こっちの方が良いかも」と、使い始めて1日で9000派に傾きました。

何と言っても4000EとGのQカーブの挙動をボタン一つで切り替えられる上に、より音質が綺麗に感じられる点が素晴らしい。

音もしっかり太く、SSLらしいカラーもしっかり乗ります。

実際9000シリーズからSuperAnalogue回路という、音声経路から電解コンデンサーを排して非常に広い帯域と低い位相変化を狙った技術が組み入れられ、よりピュアなサウンドになっています。

ミキシングの際にアナログEQを積極的に使う場合、原音に過度の色が乗るのはあまりよろしくないと思う派でした。

改めて、SSLはよく考えて設計しながら進化してきたメーカーなんだなと感じます。

SuperAnalogue回路を使ったサミングミキサーSSL X DESKの記事はこちら👇

SSL4000EとGのEQカーブは実際かなり違う

EシリーズとGシリーズの違いですが、前述の通りEQをかける際のカーブの仕方が異なります。

使った感覚ではEシリーズの方がグイッとかかって男らしい感じ。

Gシリーズの方が繊細な感じです。

実際のところもそんなカーブの仕方に設計されているよう。

EとGのカーブの仕方ってそんなに差がないのかと思っていましたが、実際はかなりかかり方が違います。

プラグインよりも、なぜか実機の方が違いが大きく感じられます。

これはエンジニアによって好みが分かれるだろうなと思います。

海外の掲示板などでも、どちらが良いのかという議論を度々見かけるのも納得です。

僕個人としてはEの方がEQしやすいですね。

感覚に任せてグイグイいけます。気持ち良いです。隙間もすぐに埋まります。

SSL9000 EQはミックスで判断が早い

アナログEQはやっぱり違います。

その中でもSSLはかなり使いやすいです。

スタティックなEQなら、やりたいことをほぼ完璧にこなしてくれます。

しかも音がとても音楽的。同じブリティッシュ代表のNeveとはだいぶキャラが違いますが、太さや存在感が加わる面では全く負けていません。

音のスピード感もカッコ良い。

世界中に普及していった理由も、改めてよく分かりました。

DAW内でのEQ処理の方が何度でもリトライできる分有利なように思えますが、アナログEQを体験するとDAWでトラックを整えるのがかなり億劫に思えてきます。

特にEQしたいトラックの第一歩目の処理は、実機のSSLで行った方が何倍もまとまるのが早いと感じます。

手持ちのConsole1のSSL4000プラグインもすごく良い出来ですが、それと比べても実機を使った方が早くまとまります。

「ここで良いや」というポイントが見つかりやすいです。

音の質感の良さもアナログSSLの方に軍配が上がる感覚はあります。やはりより生きた音をしています。

とはいえ、最後の微調整はアナログでは厳しいのでDAW内で行っています。

この使い分けが自分にはかなり合っています。

SSL4000Eのブラウンノブとブラックノブの違い

余談ですが、昔4000Eシリーズを海外のオークションにかけた時「ブラウンノブとブラックノブどっちだ?」とよく質問されました。

LOW(LF)のEQつまみが茶色か黒か?ということなんですが、4000Eにはブラウンノブの02 EQと、後に登場したブラックノブの242 EQがあり、それぞれEQの特性が異なります。

「じゃあ4000GとEのカーブの違いに加えて、さらにEの中にもカーブ違いのモデルがあるのか」となるところですが、その通りで、ブラウンノブとブラックノブはどちらもEシリーズのEQです。

9000シリーズで切り替えられるE側はブラックノブの242を基にしたカーブで、G側はGシリーズの292を基にした別のカーブです。

もし4000Eシリーズのチャンネルストリップに手を出す際は、ノブの色もチェックしておくと安心です。

SSL9000チャンネルストリップをDIYで3台稼働させた

ずっと手つかずでしたが、ようやく重い腰を上げてDIYしました。

悪戦苦闘の末、なんとか3台まとめて稼働できました。

非常に使える相棒になっています。

特にケーシングもしていないので、側面の基板裏がまだむき出しの状態です。

熱がまあまあ出るので、クーリングにはちょうど良さそうです。このまま使う予定です。

諸々配線などざっくりしたDIYの内容についても書きたいところですが、今回はSSL9000のEQ使用感についての記事なので、DIYの詳しい内容はここでは割愛します。

SSLのEQを現行モジュールで使うなら

今回僕はたまたまチャンネルストリップを格安でゲットできた上、配線に関する知識も多少あったのでDIYできました。

既製品としても販売されているので、予算が許すようでしたら気になる方にはおすすめできます。

 SSL (Solid State Logic) / X-Rack Channel EQ Module  サウンドハウス

SSL (Solid State Logic) / X-Rack Channel EQ Module サウンドハウス

こちらはSSLのX-Rack用Channel EQ Moduleで、EシリーズとGシリーズのEQ特性を切り替えられるモジュールです。

ステレオで用意すればミックスでもかなり使いやすいです。音色はピュアな方向です。

SSL (Solid State Logic) / 500 Series E EQ Module  サウンドハウス

SSL (Solid State Logic) / 500 Series E EQ Module サウンドハウス

こちらはAPIランチボックス互換の500シリーズ。

4000Eシリーズを再現していて、ブラウンノブの02とブラックノブの242、2種類のEシリーズEQを切り替えられます。

4000シリーズを基にしているとしたら、音色はガッツがあって太い感じでしょうか。

こちらはこちらで良いです。4000シリーズはロックな感じがあります。

SSL9000で録音してSSLプラグインとの違いを音質検証した記事はこちら👇

NEVEとAPIと音質比較した記事はこちら👇

SSL9000ダイナミクス部分の記事はこちら👇

まとめ

SSLに関する記事で9000シリーズってそんなに目にすることがないので、少しでもどなたかの参考になれば幸いです。

他にもダイナミクス部分や、マイクプリ、ラインアンプ部分の音もかなり良いので、引き続きレビューしていきます。

お読みいただきありがとうございました。

EQ系アウトボードの違いはこちらで整理しています👇

アウトボード全体の考え方はこちらでまとめています👇

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