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ファンタム電源とは?仕組みと注意点をわかりやすく解説

ファンタム電源とは何か?についての記事です。

ファンタム電源。

DIやコンデンサーマイクに必要なアレ。

ファンタム電源はマイクケーブルでしか使えません。

シールドケーブルでは使えません。その理由は?

ファンタム電源は使い方を間違えると機材トラブルにも繋がります。

少し長い記事ですが、お付き合いいただければ幸いです。

目次

ファンタム電源の役目

ファンタム電源は、オーディオインターフェースやマイクプリアンプにはほぼ標準搭載されています。

 BEHRINGER ( ベリンガー ) / PS400 MICROPOWER  サウンドハウス

BEHRINGER ( ベリンガー ) / PS400 MICROPOWER  サウンドハウス

単体ではこんな形で売っています。

「コンデンサーマイクにはファンタム電源が必要」と知っている方が多いと思います。

なぜコンデンサーマイクに必要なのか?

コンデンサーマイクにファンタムが必要な理由

コンデンサーマイクが動く基本の仕組みは、

ダイヤフラムが受けた振動をコンデンサーの静電容量変化を用いて音声信号化する

ですが、わかりづらいので、覚えなくてOKです。

どちらかというと次に書く事の方が本質的

コンデンサーマイクの出力音量はそのままだととても小さいので、内部に小型プリアンプが入ってます。

アンプで音声を増幅してます。

そのアンプにもファンタム電源が必要なんです。

ちなみにダイナミックマイクにはファンタム電源は必要ありません。

アンプ回路が入ってないからです。

DIにファンタム電源が必要な理由

またライブよく使われるDIにも、ファンタム電源が必要な場合があります。

 BOSS ( ボス ) / DI-1 サウンドハウス

BOSS ( ボス ) / DI-1 サウンドハウス

DIの場合は中にアンプ回路が入っているわけではなく、バッファー回路電子バランス回路などが入ってます。

バッファーは出力信号を強化する回路電子バランス回路は信号をバランス化する回路

それぞれノイズ対策に効果があります。

DIへの給電はPA卓からか、9V電池電池で行ないます。

DIはファンタムがいらないものもある

DIにはファンタム電源がいらないものもあります。

パッシブタイプと呼ばれてます。

  • 電気が必要なものをアクティブと言います
  • 電気が必要ないものをパッシブと言います
 RADIAL ( ラジアル ) / JDI Stereo サウンドハウス

RADIAL ( ラジアル ) / JDI Stereo サウンドハウス

パッシブタイプだとこれが有名。

 COUNTRYMAN ( カントリーマン ) / TYPE85 ダイレクトボックス サウンドハウス

COUNTRYMAN ( カントリーマン ) / TYPE85 ダイレクトボックス サウンドハウス

アクティブだとこれが有名です。ライブハウスでよく見ます。

パッシブタイプにファンタムを送るのはNGなので、お気をつけください。

DIの必要性や仕組みについて詳しくはこちら👇

ファンタム電源はDC+48vが基本

ファンタム電源の電圧はDC+48Vが基本です。

DCは直流のこと。

+48vである理由は昔にそう決まったので今もそのままとなってます。

特に深い意味はありません。

ただ、昔のレコーディングコンソールは+24Vで動くものが多かったので、倍の電圧に当たる+48vが作りやすかったからではないかと推測してます。

9V電池でもファンタム電源になる?

コンデンサーマイクの中には9V電池を内部に入れて使えるものもあります。

 RODE ( ロード ) / NT3 バッテリー駆動対応コンデンサーマイク サウンドハウス

RODE ( ロード ) / NT3 バッテリー駆動対応コンデンサーマイク サウンドハウス

RODEのNT3など、バッテリー駆動対応とか書かれているやつ。

実はファンタムの+48Vはそのままアンプ回路に使われているわけではなく、内部で電圧をわざわざ下げて使っている設計が多数を占めてます。

そのため9V電池でもファンタムとして使えます(場合によっては電圧を内部で上げている)

もちろん+48Vを送っても動きます。

その場合は内部で9Vに変換されているはずです。

エレクトレットマイクについて

近年ではコンデンサーマイクに非常によく似たエレクトレットマイクも人気ですよね。

このマイクはPCのUSB端子などから電源を取る場合が多いです。

動作電圧は+5V。

USBで動かす電源はプラグインパワーと言われてます。

ファンタム電源ではありません。

プラグインパワーのマイクにファンタムを送るのはNGです。

+48Vは昔からの習慣

つまりファンタム電源が+48Vなのは昔からの慣習です。

現在でもヴィンテージマイクが動かせるように規格が守られていると考えておいてください。

ファンタム電源の名前の由来

ファンタム(幽霊)電源の名前の由来についてです。

なぜファンタム(幽霊)と呼ばれているのか?ですが、

どこから電源を送っているのかわからないことが語源のようです。

確かに、ファンタム用の電源ケーブルをマイクに挿したりはしません。

どうやって送っているのか?

ですが、かなり攻めた仕組みになってます。

幽霊の正体を暴いてみましょう!

ファンタム電源はマイクケーブル伝いにマイクに給電していた!

ファンタム電源の仕組みを初めて知った時は、とても驚きました。

ファンタム電源はマイクケーブルの中を通ってマイクと繋がっている!

どうです?びっくりしませんか?!

僕だけですか。

マイクケーブルに電流なんか流しちゃっていいの?!

って感じですが、大丈夫みたいです。

ファンタム電源は、ケーブルの音声経路に乗っかっていく

ファンタム電源がどのようにマイクケーブルを伝っていくのか?

マイクケーブルの仕組みを交えて書いていきます。

マイクケーブルのGND、HOT、COLDの3つのピンを思い浮かべてください。

  • 1グランド
  • 2ホット
  • 3コールド

よくわからない方は、マイクケーブルの自作記事に仕組みについて書いていますのでよろしければ併せてご参照ください。

3つのピンは、

  1. グランド→ノイズを0vに流す
  2. ホット→音声信号の正相を流す
  3. コールド→音声信号の逆相(ホットを真逆にひっくり返した信号)を流す

という役割を持ってます。

この構造になっている理由は外部ノイズ防止のためです。詳しくはこちらの記事に。

で、ファンタム電源なんですが、ホットとコールドの2つの線を伝ってコンデンサーマイクに給電されます!

そして、グランド線経由でファンタム電源の0Vに戻ってきます。

これで電流がぐるっと回ります。

凄まじく攻めたシステムですね。

音声経路に電流を乗せていいのか?となりますが、

音声が交流なのに対し、ファンタムは直流なので問題なし、ということのようです。

なんかケーブルの中でぐちゃぐちゃになりそうなイメージですが(笑)

しかし、実はアンプの回路も全く同じ原理で動作しています。

ファンタム電源とマイクケーブルだけが特別な関係というわけでもありません。

ただ、不思議な感じはします。

マイクケーブル制作では、正しい配線を!

このようにファンタム電源はマイクケーブルを介して給電されます。

もしマイクケーブルを自作する場合は、絶対に配線を間違えず、3芯同士も絶対にショートしないようご注意ください!

ショートすると、ファンタムもショートして最悪繋いでる機器が壊れます。

特にグランドは必ずピン1にハンダしてください。

ホットとコールドが逆になる、とかならまだOKですが、グランドを2ピンに接続、なんてしてしまうと、非常に危険です。

アンバランスケーブルにファンタム電源を使うのは御法度!

ファンタム電源が使えるのは、バランスケーブルのみです!

アンバランスケーブルでは使えませんので、ご注意を!

  • バランスケーブル⇒正相(hot)と逆相(cold)の信号両方を送っているケーブル。
  • アンバランスケーブル⇒正相(hot)の信号のみを送っているケーブル。RCAやシールドケーブルなどはこれ。

基本的にXLR端子のマイクケーブルにしかファンタム電源は接続できない構造になってます。

しかし、XLRマイクケーブルでも、たまにアンバランス接続になっているものもあります。

こういうケーブルにファンタムを送ると、一発でショートします

アンバランスケーブルがファンタムでショートしてしまう理由

アンバランスのマイクケーブルにファンタムを使うとなぜ危険なのか?

ですが、もしXLRでアンバランスケーブルを作るとしたら、

2番HOT(正相)

1番グランド+3番コールド(結線する)

としてアンバランス化するからです。

こうすると、出力信号は2番ホットの正相のみになるので、アンバランス化されます。

そして、この状態でファンタム電源をONにすると、、、

コールドとグランドが接続されているので、完全にショートしますよね。

危険なので絶対にやめましょう!

シールドケーブルにファンタムは流せません

冒頭でも書きましたが、ここまでくればギター/ベースのシールドケーブルにファンタムが流せない理由もお分かりかと思います!

シールドケーブルはアンバランスケーブルです。

つまりファンタムは流せません。

そもそもフォンジャック型のファンタム電源なんて、見ませんよね、、、?

僕は見たことありません。

ダイナミックマイクにもファンタムは流しちゃだめ!

ファンタム電源で一番起こりやすいミスは、ダイナミックマイクにファンタム電源を使ってしまうことです。

これはありえます。

しかしすぐに壊れたりはしないので、もしやってしまった場合は、焦らず、そっと電源をオフにしてください、、、、。

一番ダメなのは、電源を切らずにケーブルを抜いてしまうこと!

電源つけたまま挿すのもダメです。

コネクターの抜き差しは必ず電源をオフにしてから行ってください!

ファンタムをオンにする時は、スピーカーの音量を絞っておく

ファンタムをONにする時は必ずスピーカーの音量を絞るかミュートしてください!

最悪スピーカーが飛びます(笑)

ファンタムを入れると、「ボン!!」ってでっかい音がでることがあります。

あれ、実は結構パワー出てるらしいです。

同じ理由で、ヘッドフォンをしながらファンタムを入れるのも極力避けた方がいいでしょう。

まとめ

以上、ファンタム電源のお話でした!

途中から怖い話も書いてしまいましたが、基本的にファンタム電源は非常に微弱な電流しか流れません。

電圧は高めですが、電流はとても少ない。

基本的な使い方を守れば、トラブルが起こることは滅多にありません。

アンバランスマイクケーブルにファンタムONだけは非常に危険なので、それだけお気をつけください!

ちなみにファンタム電源の自作なんてのもあったりします。

僕はやったことはないですが、いつかこだわりのファンタム電源を自作してみるのも面白いかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

DTMケーブルのまとめはこちら👇

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