ノイマン製アクティブフェーダーNeumann W444STAの記事です。
マイクで有名なノイマンですが、かつてミキシングコンソールも開発していました。
W444はそのコンソールに搭載されていたフェーダーです。
僕もかなり深追いを続けていた時期があり、実際に数個体使ってきました。
所有したことがある0〜3タイプまでを聴き比べた中では、930の刻印がある最初期型が一番良かったです。
W444は内部に約20dBのプリアンプを持ったアクティブフェーダーで、REC用にもとても良かったです。
目次
Neumann W444STAの音質レビュー|930刻印の最初期型が一番良かった
僕が使ったW444の中では、930刻印が一番良かったです。
930を聴いてしまうと、それまで個性だと思っていた他タイプの違いが物足りなく感じるほどでした。
Neumann W444STAのタイプ別音質比較|930・1000・2000・4000番台
所有したことのある0から3タイプまで、それぞれの音の印象を書いていきます。
0タイプ|930刻印の音質
最高峰!
噂に違わず、他のタイプで足りないと思っていた部分が全部埋まる感覚です。
なぜここから、言い方が悪いですが、、劣化する方向に向かってしまったのか、、、と思いを馳せてしまう極上な音色。
コスト的な問題で続けられなかったのでしょうか。
このタイプさえ聴かなければ他は「個性」と言えた部分が、この完成形を聴いてしまうことで「物足りなさ」に変化してしまうほど、完璧なバランスでした。
僕の中では、930刻印のものがあればフェーダーは他にいらないのでは、と思うほどでした。
1タイプ|1000番台の音質
バランス良し。
0を聴かなければ、1が一番安定している気がします。
カラーも強く、高域までもたつかない。
華やかさや独特の派手さをソースに与えてくれます。
2タイプ|2000番台以降の音質
中域に音が集まる印象です。
とにかくMidに特徴がある感じで、高域への抜けはやや押さえ気味。
ただ、これもキャラクターと言える範囲でのバランスでした。
僕は一度ベースをこれで録ってみましたが、いい感じにぬるっとして気持ちよく録れたことがあります。
ドラムのタムやアンビなどに使っても面白いかもしれません。
3タイプ|4000番台の音質
タイプ2とそこまで印象は変わらず、というか音的にはほぼ見分けはつきませんでした。
ノブがメタルではなくプラスチックなので、見た目の高級感としては劣るかもしれません。
音としては依然として十分に良き音です。
4タイプ|5000番台以降
聴いたことがないので、わかりません!
Neumann W444STAとは?約20dBプリアンプ内蔵のアクティブフェーダー
この機材のとても重要なところが、内部に約20dBのプリアンプを搭載している点です。
つまり、W444は単体で音を増幅することができます。
「アクティブフェーダー」の意味はここにあります。
リスニング用にも転用できる、高品質なプリアンプにもなります。
この部分をマイナスドライバーで回すと、増幅する幅を変えることができます。
Neumann W444STAの型番・内部構造|930刻印から5000番台まで
W444には、シリアルナンバーごとにいくつかのタイプがあります。
930刻印のものを0タイプとすると、おおまかに5種類です。
0タイプ|930刻印の最初期型
特別なタイプといわれていた最初期型です。
側面に”930”という数字が刻印されています。
こういう隠れキャラみたいなのがあると、コレクター魂が刺激されます。
1タイプ|1000番台の内部構造
1000番台の初期型。
内部のオペアンプはOA12というタイプで、ノブはメタリックです。
2タイプ|2000番台以降の内部構造
2000番台からのタイプ。
内部のオペアンプはMO6というタイプで、ノブはメタリックです。
3タイプ|4000番台の内部構造
4000番台からのタイプ。
内部のオペアンプはMO6で、トランジスタが変更されています。ノブもプラスチックになっています。
中身の写真は取り忘れました、、、、。
4タイプ|5000番台以降の内部構造
5000番台からのタイプ。
内部のオペアンプはMO6で、トランスの形が変わり、配線も変更されています。
僕は入手したことがないため、写真はありません。
NeumannのヴィンテージEQ、W495bの記事はこちら👇
DTM DRIVER!
Neumann W495b EQレビュー|希少なノイマン製マスタリングEQ | DTM DRIVER!
Neumann W495b EQの実機レビューです。1970年代のマスタリングデスクに採用されていた希少なノイマン製EQの音質や使用感、Pinout情報をまとめています。
Neumann W444STAはリスニングだけでなくREC用途にも使える
この機種を知っている方は、レコーディング用途よりリスニング目的で知った方も多いんじゃないかと思います。
僕もかなり深追いを続けていた時期がありました。
ただ、実際に使ってみるとREC用にもとても良いです。
Neumann W444STAの電源|動作にはDC24Vが必要
W444を動かすには電源が必要です。
直流24Vで動作します。
電源の作り方はこちら👇
DTM DRIVER!
録音機材用+24V電源の自作方法|ヴィンテージモジュールを動かす電源回路の基本 | DTM DRIVER!
Neveなどのヴィンテージ録音モジュールで使う+24V電源の自作方法を解説。トランス、整流、平滑、定電圧回路の流れや、スイッチング電源との違いを実体験ベースで整理しま…
まとめ|Neumann W444STAは930刻印が印象的なプリアンプ内蔵フェーダー
W444STAは、実際にタイプ違いを使ってみると音の印象もそれぞれ違いました。
僕が使った中では930刻印の0タイプが一番良く、1000番台は華やかでバランスが良い。2000番台はMidに特徴があり、4000番台は2000番台と音的にはほぼ見分けがつきませんでした。
5000番台は聴いたことがないので、音についてはわかりません。
2000番台でベースを録った時の、ぬるっとした感じも印象に残っています。
W444は約20dBのプリアンプを内蔵していて、単体で音を増幅できます。