シルキー?
パンチがある?
クリーミー?
アナログ機材各々の特徴を”不思議な言葉”で表す音楽人たち。
音色の表現にどのような言い回しがあるのかを集めてみました。
マニアックな人向け。
目次
シルキー
-NEVE 3415-
シルキーといえば、みんな大好きNEVE(ニーブ)の質感を表す言葉。
Silkのように滑らかな耳障り。
痛くない高音。
シルキー且つ芯のある音色は、デジタル録音において最高の補助機材です。
NEVEは世界中であまりにも人気があり、需要が高いため、現在色々なタイプの復刻品に溢れかえっています。
最高のシルキーを手にいれるためにも、製品それぞれの違いを知っておくことが大切です。
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チョコレイトリー
Neumann V476というちょっとマニアックなヴィンテージマイクプリの質感を表した言葉。
チョコレートのような濃厚な味わい、という意味でしょうか。
海外の掲示板で見かけました。面白い表現です。
ノイマンはマイクだけではなく、実はコンソール系機材も過去に素晴らしいものを作っています。
卓のフェーダー部分はオーディオマニアの間でも音質の良さから有名。
僕もたくさん集めていた時期がありました、、、。もう全部手放しちゃいましたけど。
チョコレートリーというよりもかは、ゴージャスで楽しい音色でしたね。
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パンチー
パンチがある。
音に力強さや派手さがある。という意味でよく使われていますね。
NEVE、API、TELEFUNKENあたりが代表的なパンチー。
ロックやパンク系には必ず欲しい質感。
シルキーでパンチーなNEVEは全ジャンルで活躍します。
TELEFUNKEN V672もパンチー界では隠れたダークホース。
NEVEに勝るとも劣らないほど音楽的と評されることも。
配線等DIYできれば、値段もお手ごろです。
音も太い!
カラッと晴れたアメリカンサウンドなパンチーはAPI!
とても気持ちの良い抜けが特徴的。
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クリーミー
Siemens(シーメンス)V276というTelefunken V76の後継機種の質感を表す時に目にする言葉。
クリーミー。
シルキーとはまた若干違う質感ですが、酔いしれる愛好者が世界中に。
僕も使ってますが、S/Nも抜群でとても60年代に製造されたアンプとは思えません、、、。
太さもあって素晴らしい音色。
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ダーク
Siemens U273
これはヴィンテージ系機材でよく使われる言葉。
暗めな音色。
経年劣化によるものもあるのでしょうが、そもそも高域がロールオフ気味に設計されているものも。
Siemens製のヴィンテージコンプレッサー/リミッターU273もダークでビューティフルなサウンドと評されています。
世界初のトランジスタコンプリミッター。
NEVE 2254の開発にも影響を与えたのだとか、、、。
実際、とてもかっこいい音してます。 これにしか出せない音。
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クリアー
もっとも基本的な音質価値への表現。
音をしっかりと捉えるという意味では、音響機材に一番必要な要素です。
アナログ機材の良さを一番初めに感じることができる定番マイクプリは、、、やっぱりISA Oneです。
クリアーで音の厚みもある名器。
プロオーディオの中では値段も手ごろ。
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トランスペアレント
クリアーと似てますが、トランスペアレントはより透明感がある音色をさす時に使われてますね。
クリアーは少し退屈な部分があったりしますが、トランスペアレントは芸術的。
MILLENNIA ( ミレニア ) / HV-3C サウンドハウス
ミレニアはストリングスなどの弦楽器や、女性Voに使うと鳥肌もんです、、、。
Tube-techの製品もトランスペアレント寄りのクリアーな感じでしょうか。
ツヤっとして透明感があって主張しすぎない職人気質な音色です。
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オーガニック
有機野菜っぽい響きですが、オーガニックな音色という表現もよく耳にしますね。
チャンドラーの製品などはオーガニックな音色と言われたりします。
fairchild 662というヴィンテージマイクプリも「オーガニックな音色で素晴らしい!」とブレントアブレルがコメントしていましたね。
両製品ともゲルマニウムトランジスタを使っている機種なので、そこがポイントなのかもですね。
以前自作ファズでゲルマニウムトランジスタを使ったことがありますが、如何せんファズなので音色がオーガニックかどうかは皆目判断がつきませんが、、、。
シリコントランジスタに比べてゲルマニウムはなまるような特徴があるかもしれません。
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ファット
脂肪分のことではなく、そのまま太さがある音のとき使われますね。ファット。
しかしファットにも色々なタイプがあるように思うので、
単純に「おお!ファット!ファットだよ!!」って感じで、世界中で乱発されている言葉なのでしょう。
このファットさのためにわざわざアウトボードを使っているようなものでもあります。
特徴が複雑に混じり合った機材たち
ざっと挙げただけでもこのくらい音質表現が出てきました、、、。
これらの特徴が複雑に混じり合うことで、名器になったり、イマイチになったり、、、と振るいにかけられていくようです。
例えば
- シルキーでファットでパンチーなNEVE
- クリアでファットでパンチーなSSL
- クリーミーでファットでビューティフルダークなSiemens
- オーガニックでトランスペアレントでクリアーな Manley
、、、などなど。
他にもジューシーだったり、スピーディーだったり、ハイファイだったり、ブライトだったり、、。
逆に悪い意味だとboring(退屈)やharsh(高音が耳障り)というものあったり、、、。
キリがないくらい音質に関する形容詞が散らばってますね。
海外の音響系掲示板を見てみるとみんな面白い表現をしています。
チョコレイトリーって。
めっちゃ美味しそうです。
まとめ
今自分が欲しい機材がどんなものなのか?
音質表現の言葉を頼りに想像してみると、より正解に向かいやすくなるかも、、、しれません。
僕は今オーガニックでダークビューティフルでファットな機材が欲しいです。
Fairchild 662がそんな音な気がします、、、。
ここまでお読みいただいありがとうございました!