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UAD Neve 88RS

UADのチャンネルストリップモデリングの1つ、Neve 88RSです。

僕個人としては、これが一番扱い易く平均的に、何の場面でも使えてしまう万能型のチャンネルストリッププラグインだと思っております。

マイクプリやラインアンプ部の音色は勿論、EQとコンプレッサー部の効き方も抜群で、音の処理をアナログ的に行なう場合はこれ一台でほぼ事足りてしまうとも言えそうです。

ただDSP消費が大きいのでたくさんのトラックにはさせないのが残念ですが、それだけ音の再現性にパワーを使っているということで納得しております。

Neveと言えば1073ですが、こちらのNeveは音の出方が全く異なり、実機が発表された時期も2001年と比較的最近ということもあって、コンソールの内部を構成している音声部の部品もICオペアンプを大量に使ったディスクリートではなくなっています。

 

UAD Neve 1073の記事はこちら

 

 

-この写真は、88RSの前身のNeve VRのチャンネルストリップです。基本構成はかなり似ています-

 

1073のような音色の滑らかさや腰の座った感じとは違いますが、88RSは音の立ち上がりにスピード感があり、芯がしっかりしているまとめ易い音はOld Neveとはまた違った個性を放っていて僕はこちらの方が好みです。

インターフェースはぱっと見かなりごちゃっとしていて、一見取っ付き辛そうな印象がありますが、じっくり向き合っていくと奥の深さと痒い所に手が届く感じがやみつきになってきますので、部分わけしながら使い方をみてみましょう!

【Universal Audio】UAD関連の記事まとめ2018冬【Apolloプラグイン】

マイクプリ/ラインアンプセクション

 

 

 

ここは特に説明も不要かと思いますが、LINEスイッチMICスイッチでマイクとラインを切り替えます。

その下のツマミでそれぞれ音量を増幅します。

OL(オーバーロード)が赤く点滅するとクリップしてしまいますので、ここの段階では点滅しない程度に低くゲインをとっておいた方がベターです。結構早めにOLします。

θを押すと信号が逆相に、-20は入力音量を押さえる為のパッドになります。

 

フィルターセクション

 

 

 

左のツマミがローパスフィルターで、右がハイパスフィルターです。

僕はあまりフィルターを使わないのですが、ここではざっくりといらない帯域を処理する使い方をするといいのでしょう。

Pullの部分をクリックすると、フィルターがかかるようになっています。

実機ではツマミ上に引っ張る事で起動する仕組みになっています。プラグインではクリックで効かせます。

 

ダイナミクスセクション

 

 

 

ここから少し操作が複雑になってきます、、、、。

このダイナミクスセクションでは、コンプリミッターゲートエキスパンダー、そしてディエッサーがコントロールできるようになっています。

ひとつひとつ見てみましょう。

 

G/E(ゲート/エキスパンダー)スイッチでゲートとエキスパンダーを有効にします。

L/C(リミッター/コンプレッサー)スイッチでリミッターとコンプを有効にします。

LINKスイッチを入れると、ステレオ音源にプラグインを挿している場合、コンプのかかり方をステレオリンクさせて、LRのバランスを平均化させます。マスターやドラムのトータルにかける場合に役に立ちます。

スイッチをオフにすると左右それぞれでコンプがかかるようになります。

HYST(ヒステリシス)のツマミを回すことで、ゲートとエキスパンダーを作動させます。EXPにふるとエキスパンダーに、5〜25に回す事でゲートになります。ゲートのかける深さは左に回すほどに深くなります。

かなりがっつりかかってくれるので、非常に使い易いですね!

GAINのつまみを回す事でコンプ/リミッターの回路にどれだけ音量を流していくかを決めます。1176やLa2aでいうところのINPUTに相当します。マイクプリでOLをさせなかった分音量が小さかった場合は、このツマミで一気にゲインを上げていきます。またその下にあるPull HN(プル・ハードニー)の部分をクリックする事で、コンプ/ リミッターのKneeカーブをソフトからハードに変更する事ができます。ハードに変える事でより急峻にコンプがかかるようになります。

THR(スレッショルド)のつまみで、コンプ/リミッターとゲート/エキスパンダーそれぞれのスレッショルドレベルを調整します。またPull部分を押す事で、設定の幅を増やす事ができます。

RGE(レンジ・ゲート・エキスパンダー)のつまみで、ゲートとエキスパンダーでエフェクトがかかっている音とかからない音の差(レンジ)を調整します。このつまみでそれぞれ微調整することで更に自然にゲートがかけられます。

その下にあるpull FASTの部分をクリックすると、アタックが早くなります。

アタックの調整はこの部分のみなので思い切った設定になっていますね。

RAT(レシオ)つまみでコンプのレシオを調整します。右に回しきるとリミッターに。その下にあるpull FASTを押すとアタックタイムが速くなります。

REL(リリース)つまみで、リリースのスピードを調整します。コンプ/リミッターの方だけ、AUTOと書いてある部分をクリックするとリリースタイムがオートになります。

SC-EQ(サイドチェインEQ)スイッチを有効にすることで、この後でてくるEQセクションで設定した帯域に対してコンプレッションをかけることができるようになります。つまりこの機能を使う事で、ディエッサー的な使い方ができます。ただ、このプラグインでわざわざこの機能を使う必要もないと思うので、、、忠実に実機をモデリングした結果ですね、天晴!しかし、ほぼ使う事はないですね、、。

 

EQセクション

 

 

 

このEQセクションも、少し解り辛いです。しかし慣れるとかなり細かくEQできる、というか積極的にサウンドメイキングができるようになってきます。

このEQ部分だけでも単体で欲しいくらいです、、。

 

EQスイッチでEQをオンにします。

P-DYN(プリ-ダイナミクス)スイッチをオンで、ダイナミクスセクションの前にEQがかかるように回路を変更出来ます。

通常だとマイクプリ→フィルター→ダイナミクス→EQという回路設計になっているのを、

マイクプリ→フィルター→EQ→ダイナミクスに変える事で、例えば最終段にリミッターをかけて音量制御をしっかりする場合などに向いています。とても便利な機能。

HI-QスイッチをオンにするとQ幅が6から2に狭くなります。スイッチをオンで、EQカーブをピーキングからシェルビングに。

Qつまみはミッドハイとミッドローのみですが、Q幅(指定帯域のEQがかかる溝の幅)を変更します。

あとは通常のEQと同じく、各4バンドで気になる帯域をつまみで決定し、+−つまみでEQ音量を増減します。

 

フェーダー/レベルメーター/アウトプットセクション

 

 

 

そして最後のセクションは、フェーダーとレベルメーターです。

レベルメーターの左からG/E(ゲート/エキスパンダー)L/C(リミッター/コンプレッサー)それぞれのリダクションメーター、VUはこれまでのトータル音量のメーターになります。

フェーダーOUTPUTがそれぞれありますが、フェーダーを突き上げていくとデジタルでは得られないアナログコンソールならではのドライブ感が付加されていきますので、その後にアウトの音量を更に調整できるようにUADではOUTPUTがついているのだと思います。

それだけ、フェーダーの突き上げ時も含めモデリングの忠実さに自信があるということでしょうね(՞ټ՞☝☝

まとめ

かなり多機能なプラグインなので、各セクションの使い方を把握するまで時間がかかると思いますが、

理解出来てくると極上のアナログコンソールワールドに旅立てます。

Neve VRという88RSの前身機種ですが、このチャンネルストリップを何本か入手して配線をし一時期実験で使っていた時から、素晴らしく完成度の高いコンソールだなあ、と感嘆していましたので、余計にこのプラグインへの思いが強くなってしまいました。

VRは音は最高に良かったのですが、機能を盛り込みすぎた故に、アナログ素子の発熱が当時かなり問題になったようです。

要は壊れ易かったようですね。

それがこのNeve88RSで、インターフェース含め完成形に到達したということのようです。

そして現在、この到達点を、完成度の高いプラグインとしてデジタルで扱えるようになったメリットは、プロフェッショナルなエンジニア含め、DTMerにとっても想像出来ないくらい多大だと思います!

完成度と、ユーザビリティに僕は心底感嘆してしまいます(( ༎ຶ‿༎ຶ ))

デモれる方は是非お試し下さい!

 

-Neve VRのモジュール。マイクプリ/コンプセクションと、EQセクション-

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