API2500ステレオコンプレッサー の実機使用レビューです。
API2500といえば、WavesやUADでもお馴染みのステレオバスコンプ。
そのハード版ということで、どんなコンプのかかり具合なのかじっくりチェックしてみました。
テスト音源もいくつかアップしました!
目次
API2500の特徴
API2500のざっくりとした特徴ですが、VCAタイプのコンプ。
そして2520ディスクリートオペアンプでゲインコントロールます。
-API2520オペアンプ-
APIといえばアメリカンサウンドの筆頭。
パキッとカラッとしたカラーが人気です。
実際使用してみても、確かにそんな印象。
単体トラックを通しても抜けが良くなります。
2520オペアンプについては別記事にてもう少し詳しく書いてます👇
DTM DRIVER!
マイクプリアンプの音は回路でどう変わる?真空管・IC・ディスクリートの違い | DTM DRIVER!
マイクプリアンプの音は回路でどう変わるのか。真空管式、ディスクリート式、IC式、ディスクリートオペアンプ式の違いと音の方向性を整理します。
マイクプリアンプの部品としても代表的な存在!
NEVE系よりもアンプ回路を高電圧で駆動させることができるので、HRに余裕があるのも特徴的。
音が歪みにくいです。
TONEコントロールセクション
API2500の独自機能にTONEコントロールセクションがあります。
KNEEカーブを変更したり、API特許のTHRUST機能を使用できます。
そしてコンプレッサー内の回路をFEED BACK型とFEED FORWARD型の2種類選択可能。
このように回路のチェーンの仕方が変わります。
どっちが良いのか?はソースごとに切り替えて判断ですが、僕は基本的にOLD(FEED BACK)の方が好みです。
バスコンプに期待する程よいヌッタリ感がさらに気持ち良く感じられます。
グルーする感触がたまりません。
THRUST機能は各帯域へのコンプの掛かり具合を変えられます。
図で見てもあまりピンと来ませんでしたが、、、使ってみたら「なるほど」となります。
コンプをかけると中高域がうるさくなるようなソースにはLOUD選択でマイルドに。
さらに低域へのゲインリダクションが少なくなるので迫力が出てきます。
これも後ほど聴き比べしてみます。
LINKセクション
こちらもちょっと面白い機能。
LINKセクション。
左右のコンプバランスを50~100パーセントの間でリンク調整できます。
左に回し切ると、完全にLRは独立。
リンクの具合をここまで細かく設定できるのは珍しい。
ただ、どんな場面で使うのか?は現状、謎、、、。
ステレオ使用なら左右は100%LINKさせたいところ。
その右横にあるSHAPEボタンは、サイドチェーンフィルターのような役割です。
HPにすると低域にコンプが掛からなくなります(ローをスルーします)
LPは高域にコンプが掛からなくなります。
BPにすると高域と低域の両方にコンプが掛からなくなります。
これも実際に使ってみないと効果が分かりくいですが、変化がわかると病みつきに。
HPサイドチェインフィルターは近頃のバスコンプの定番機能ですが、
BPフィルターは、噛ませると更にAPIっぽい雰囲気が増します。
さすがAPI、フィルターのチョイスセンスも抜群。癖になります
コンプ部分は一般的なタイプ
肝心のコンプレッサーの操作部分ですが、ここは非常にスタンダードです。
基本的に一般の機種と一緒。
をコントロールして音の具合を決めていきます。
リリースだけ、つまみを右に回し切ると、横にある無段階ポッドでコントロールが可能に。
他は全てカチカチと切り替える固定のクリック式になってします。
アウトプットのオートゲイン機能
アウトプットにも一捻り面白い機能があります。
赤色のMAKE-UP GAINボタンをONにすると、通常のコンプのようにアウトプットボリュームの調整が行えます。
しかしOFFにしておくと、どんなにコンプをかけてもアウトプットが一定のまま出力されます。
つまりAPI2500はデフォルト状態でアウトのゲインを自動調整してくれます!
コンプを深めても常にアウトボリュームは変わらず!
便利な神機能!!
ただ、僕は自分でゲインをいじるのが好きなので、、、、
基本的にはオートゲインは使いません。
ただ、すごく便利だと思います!
録音してみる
それでは音の変化を実際にテストしてみましょう。
バスコンプということで、2MIXを流し込んで戻します。
元のファイルは以前マイクテストで録音したもの。
ドラムはLOGIC Xのありものループです。
コンプの設定はなんとなく良さげな数値に。
TONEコントロール部分だけでもかなりの組み合わせが存在するので、コンプ設定は固定にさせていただいてます。
それでは聴き比べてみます!
元のファイル
軽めにゲインリダクションさせたファイル
強めにゲインリダクションさせたファイル
KNEE HARD
KNEE MED
KNEE SOFT
THRUST LOUD
THRUST MED
THRUST NORM
TONE TYPE NEW
TONE TYPE OLD
SHAPE フィルターなし
SHAPE HP
SHAPE BP
感想
音がリッチ!そして、ギターの抜けがくっきりUPする感じがGOOD!
とってもナチュラルにパンチが増える耳触り。
明るめの音源だと更に抜けが良くなります(これはここ最近制作していての経験上!)
そして各機能も僅かずつですが、確かに変化しますね。
TONEタイプはNEWも良かったなー。
各パートがよりナチュラルにくっきり浮かび上がるイメージ。
全体的にAPI2500はもっと軽やかに、パーンと抜けてくるイメージでしたが、
思いの外音も太いです。その上でギターの帯域あたりが抜けてきます。
全体にかけるだけでなく、リズムステムや、スネア、エレキギターに特に好まれている理由が良く分かりますね。
なるほどなるほど。
2mixにはガッツリかけるより、緩めにかけてまとまりを出すのが好きでした。
テクノっぽいやつでも試してみた
ついでにテクノっぽい音源を組み立てて2500へ通してみました。
せっかくなので。
テクノ風元ファイル
テクノ+2500
感想2
う〜ん、ダサくてすみません。 笑!!
それは置いといて、、、
ビカビカするあたりがくっきりとして気持ちが良いです!
ドラムにガッツリかけてみる
ドラムにガッツリかけてみるとこうなります。
思いの外、結構ちゃんと原型が残ります。
VCAコンプの真骨頂ですね!
万能ではないけど、極上のまとまり感がある
ということで、API2500はこんな感じのコンプ感!
多分、使い方をもっと熟知し、良い音源を通せばもっと良い結果をもたらしてくれると思います。
ポチップ
僕が最近個人的に使っている用途としては、ドラムのバスコンプ。
そして、意外にVoファイルにも相性が良いです!
海外の掲示板を覗くとVoコンプとしてもおすすめされています。
機能の割に、なんでもできる万能コンプには感じませんが、2500にしか絶対に出せない音があります!
極上。
ソースを自然に太く明るく元気に!
最近APIマイクプリもよく使っていますが、こちらもとても個性的(笑)
ポチップ
スネアをラインで通したり、ギターをリアンプしたり、、、
色を付けたい時に大活躍です。
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電池が切れると設定のセーブができないので注意
一点、マニュアルにも書いて無かったポイントを。
コンプの天板から「引っ張ってバッテリーにつなげてください」のシールと共にこんな紐が飛び出しています。
なんじゃこれ?と思い調べてみると、
これを引き抜くことで電源OFF後も、TONEやLINKの設定をキープ可能に。
具体的にはカチカチ切り替わるリレースイッチを使ったボタン部分をセーブできます。
電池ぎれになると、電源OFF時に設定もリセットされちゃいます。
こちらも海外の掲示板より。
中のボタン電池は交換可能です。
定期的に交換が必要なようです。
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まとめ
バスコンプは楽曲に彩りを与える秘密兵器だなと改めて思いました。
様々なメーカーがあり、効果も千差万別ですが何台でも手元に置いておきたいですね。
ポチップ
2MIXだけでなく単体のトラッキングコンプとしても非常に優秀なので、
API好きな方には全力でおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました!