TUBE-TECH PE 1C EQの使用レビューです。
Pultec系の真空管パッシブEQですが、実際に使った印象は「ウォーム」というよりかなりクリーン。
透明感とツヤがあり、ブーストもカットも滑らかに効くEQでした。
僕はボーカルのピーク調整や、ドラムのキックをDAWからセンドリターンして使うことが多かったです。
目次
PE 1Cは真空管EQでもクリーンで透明感がある
真空管というと「ウォーム」「ざらついている」といったイメージを持たれることも多いと思います。
しかし、TUBE-TECH PE 1Cは僕にはかなりクリーンに聞こえました。
透明感があり、ツヤっとした感じです。
EQのブーストもカットもとても滑らかで、自然に効いてきます。
僕には嫌な歪みをほとんど感じず、「つるつやクリーン」という表現がぴったりでした。
原音を大きく崩すというより、滑らかに音を整えていく感覚です。
ボーカルのピークカットやキックのEQでよく使った
実際の制作では、ボーカル素材のちょっとしたピークを整えたり、ドラムのキックへ使うことが多かったです。
キックではDAWからPE 1Cへセンドして、処理した音を再びDAWへ戻していました。
アウトボードなので手間は増えますが、結果はいつも気に入っていました。
もう一つ良かったのが、つまみを触りながら感覚で音を決めやすいこと。
数値を追いかけるというより、実際の音を聴きながらぐりぐり動かして、気持ち良いポイントを探していけます。
この判断のしやすさも、僕が実機EQを使っていて感じる良さの一つです。
PE 1CはPultec系の真空管パッシブEQ
TUBE-TECH PE 1Cは、Pultec EQP-1Aをベースにした真空管パッシブEQです。
Pultec EQP-1A Vintage Program Equalizer + Pultec Filter HLF-3C | eBay
TUBE-TECH最初の製品となったPE 1Aは、John G. Petersen氏が1985年に設計。その後PE 1Bを経て、現在のPE 1Cへ続いています。
PE 1Cでは、入力トランスの直後にパッシブのフィルター回路を置き、そこで失ったレベルを真空管のプッシュプル増幅段で補います。
出力にもトランスが使われています。
TUBETECH ( チューブテック ) / PE1C サウンドハウス

真空管はECC83×1本とECC82×1本。ECC83がプリアンプ/位相反転、ECC82が出力段を担当します。
JJ ELECTRONIC ( ジェイジェイエレクトロニック ) / ECC83S サウンドハウス
Pultec系EQとしてはKLARK TEKNIK EQP-KTも実際に使いました。
KLARK TEKNIK ( クラークテクニック ) / EQP-KT サウンドハウス
EQP-KTも滑らかに使えるEQでしたが、PE 1Cとは音の質感がかなり違います。
KLARK TEKNIK EQP-KTの実機レビューはこちら👇
DTM DRIVER!
KLARK TEKNIK EQP-KTレビュー|音源付きで試すPultec型パッシブEQ | DTM DRIVER!
KLARK TEKNIK EQP-KTの実機レビューです。Pultec型パッシブEQとしての自然な効き、音源比較、UAD Pultecプラグインとの違いや導入価値をまとめています。
モンスターパッシブEQ MANLEY Massive Passiveの記事はこちら👇
DTM DRIVER!
MANLEY Massive Passiveレビュー|豊潤で滑らかな真空管パッシブEQ | DTM DRIVER!
MANLEY Massive Passive Stereo Tube EQの実機レビューです。真空管パッシブEQとしての豊潤で滑らかな音質、通常版とマスタリング版の違い、内部構造や操作感をまとめてい…
まとめ
TUBE-TECH PE 1Cは、僕には真空管機材らしいウォームさを前面に出すEQというより、透明感とツヤのあるクリーンなEQとして感じられました。
ブーストもカットも滑らかで、「つるつやクリーン」という表現が今でも一番しっくりきます。
実際にはボーカルのピーク調整やキックへよく使っていました。
DAWから外へ出して戻す手間はありますが、つまみを触りながら耳で気持ち良い場所を探しやすく、判断もしやすいEQでした。
ポチップ