デンマーク製のレコスタ鉄板メーカーTUBE-TECHのEQの記事です。
目次
PULTEC EQP-1インスパイアの名品
ジョン・ピーターセンさんによる設計。
インスパイア元は、伝説の真空管EQのPULTEC EQP-1。
Pultec EQP-1A Vintage Program Equalizer + Pultec Filter HLF-3C | eBay
PULTECのEQP-1を現代風にアレンジしたのが本機の前身「PE-1A」。
そして今も現行で販売されているのがその後継機であるこの「PE 1C」になります。
TUBETECH ( チューブテック ) / PE1C サウンドハウス
真空管式出力/パッシブEQ
“真空管式のEQ”ということですが、真空管が作用している部分はEQの部分ではなく最終段の増幅(ゲイン)部分だけです。
EQ部分は電力を使わないパッシブ方式になっていて、IC等電力で動かす部品を使ったEQに比べて音響的に歪みが少ない方法。
大元のPULTECがもう完成形として伝説的名機になっている程に、このパッシブ方式は他に替えが効かないシステムと言えます。
TUBE-TECHのPE 1Cは真空管がECC82×1本、ECC83×1本 と、今でも手に入れるのが容易です。
JJ ELECTRONIC ( ジェイジェイエレクトロニック ) / ECC83S サウンドハウス
自分好みにチューブを交換して音をアレンジする楽しさもありますよ(∩❛ڡ❛∩)
音質は?
そして肝心な音質に関してですが。
真空管というと”ウォーム”や”ざらついている”というイメージを持たれる方も多いと思います。
しかし、TUBE-TECH PE 1Cはとてもクリーンで歪みを一切感じさせない音質を出力してくれます!
透明感があり、ツヤっとした感じでしょうか。
EQのブーストもカットもとても滑らか!自然に効いてくる感じです。
嫌な歪み等一切なく「つるつやクリーン」という感じがぴったりな音です。
原音に忠実に、かつ滑らかに音を整形するマシンです。
最近では格安のPULTECコピーEQも人気
KLARK TEKNIKがリリースしているPUTECコピーは破格の値段、、、
KLARK TEKNIK ( クラークテクニック ) / EQP-KT サウンドハウス
さすがに音色の部分ではTUBE-TECH PE 1Cには負けますが、EQの効きはなかなかです。
なんと言っても安すぎ。
こちらなら僕のようなDTMerでもステレオでなんとか用意できるかも、、、。
あわせて読みたい
KLARK TEKNIK EQP-KTの使用レビュー!自然な効きが魅力のPultec型パッシブEQ
KLARK TEKNIK EQP-KTのレビューです(´◔౪◔)◞ KLARK TEKNIK 76-KTの使用レビュー!お手頃すぎる1176の実力は?で同社の1176コンプの記事を書かせていただきました。 とて...
まとめ
とにかくTUBE-TECHの機材はプリアンプからコンプまで、あらゆるレコスタで見ないことがない!
というほど導入されています。
それだけ柔軟に色々なジャンル、演奏に耐えられるということ!
僕はヴォーカル素材のちょっとしたピークカットや、ドラムのキックをDAWからセンドリターンして使うことが多いです。
面倒ですけど結果はいつもGood!
またつまみだけを見てぐりぐりと音を変化させていけるので、感覚で気持ちよさを探れるのもハードならではの良さですね!
チャンスがあれば是非お試しくださいませ!
名機!