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コンプレッサーを掛け録りする理由|音の位置・前後感が変わる感覚

みなさんはコンプレッサーを掛け録る派ですか?

僕は掛け録りまくってます!!

録音時にコンプレッサーを掛ける理由はいろいろありますが、最も外せない最大の理由は、音の位置を録音時点で決めることです。

ダイナミクスを揃えるためでも、音圧を上げるためでもなく、パンとも違う前後や奥行きの位置関係を作るためにコンプレッサーを使っています。

目次

コンプを掛け録りする最大の理由は「音の位置を決める」こと

音の位置を決定すること!

コンプレッサーの掛け録りで一番大きなメリットだと感じているのが、音の位置調整です。

パンなどの定位的な位置ではなく、奥行き感や前後の位置関係をコンプレッサーを挿して調整するイメージです。

もちろん、コンプレッサーを使う基本的な理由としてダイナミクスの整理があります。

音量の大小を整えてトラックを聴きやすくする。これはその通りです。

アタックやリリースをコントロールしてリズムのグルーブを整えるという使い方もあります。

ビギナーの頃はコンプレッサーの調整の中でも、アタックやリリースは一番変化の違いがよく分からないパラメーターでした。

DAWだけで作っていた頃は分かりづらかったのですが、アナログ機材を使うようになってからだんだん感覚が分かるようになりました。

ただ、ダイナミクスやグルーブの調整は、DTMなら録音後のミックスでもできます。

音圧を作りたいなら、必要に応じてオーディオインターフェースのアウトからアナログコンプレッサーへ送り、もう一度インへ戻すこともできます。

リアンプならぬ、リコンプですね。

だからわざわざ録音時にコンプレッサーを掛けたい一番の理由は、やっぱり音の位置をその場で決めたいからです。

ADL1000は音をグッと前へ出す

コンプレッサーの機種にもよりますが、愛用しているADL1000というオプティカルコンプは音をグッと前に出すのが得意な機種です。

オプティカルタイプなのでアタックやリリースを細かく調整する必要もなく、一人で録音する時にも使いやすいです。

録音しながらコンプレッサーの設定まで細かく追い込むのは難しいので、こういう機材はかなり助かります。

ボーカルやアコギが埋もれにくくなる

前に出したいパートを録音する時には、コンプレッサーを掛け録りすることが多いです。

例えばボーカルやアコースティックギターなど、主役っぽいパートに使うとカリッとツヤっと目立つようになります。

たくさんのトラックの中でも、圧倒的に埋もれにくくなるんですよね。

コンプ掛け録りをしたパートは、パートの後ろに隙間ができているんじゃないか?という感触さえします。

後からDAW内でWavesやUADなどのコンプレッサーを使って処理した時には、この掛け録りした時と同じような位置感にはなりませんでした。

実際、少しエッジが立ったような感じにもなります。

Telefunken U73bは音の位置が下に動く

逆に、使うコンプレッサーによっては音の位置が下がるものもあります。

ビートルズコンプで有名なTelefunken U73bは、通すと音の位置が下に動きます!

-telefunken u73b-

どしっとする、というと低域が増えるような表現になってしまうかと思いますが、それとはまた全然違うんです。

EQ的な変化じゃないんです。

位置が、下がるんです、、、。

これはDAW内だけで音楽を作っていた頃には、全く分からなかった感触でした。

キックの下でベースを鳴らしたい時や、ボーカルをどしっと聴かせたい時に掛け録りすると実にファンタスティックです。

Telefunken U73b実機の音源つきで実際に検証した記事はこちら👇

コンプ掛け録りは失敗すると元に戻せない

掛け録りのデメリットとして真っ先に上がるのが、コンプをかけすぎた時に元に戻せないことです。

DAW内であれば何度でも調整できますが、録り音の時点でかかっているコンプを後から外すことはできません。

未だにコンプをかけすぎたり、しょっちゅう失敗しています。

それでも、それが掛け録りをやらない理由にはなりません。

音を積極的にデザインできることは、それ以上に大きなメリットだと感じています。

位置調整は、楽しい!!

これにつきます。

録音時に位置を決めるとミックスの手数が減る

録音の時点である程度楽器の位置を作っておけば、DAW内で後から細かくトラックをいじる必要も少なくなります。

掛け録りには失敗すると戻せない怖さがありますが、うまく決まった時はその後の判断がかなり楽です。

トータルで見れば時短になります。

まとめ

コンプレッサーを掛け録りする一番の理由は、音の位置調整です。

ADL1000では音をグッと前へ出す感覚があり、Telefunken U73bでは逆に音の位置が下へ動く感覚があります。

ボーカルやアコースティックギターのような主役パートでは埋もれにくくなり、パートの後ろに隙間ができたように感じることもあります。

掛けすぎれば元に戻せないので失敗もありますが、それでも録音時点で音をデザインできるメリットは大きいです。

位置が決まった状態で録音できれば、その後のミックスで触る量も減ります。そこまで含めて、コンプレッサーを掛け録りする理由になっています。

コンプレッサー系アウトボードの違いはこちらで整理しています👇

アウトボード全体の考え方はこちらでまとめています👇

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