こんにちは、はじまりです(((༼•̫͡•༽)))
前回に引き続きElektronネタを。
Elektronの機材はその音色と、独創的な操作、そしてパラメーターロックという唯一無二の機能を備えたハイエンドなシーケンスマシンですが、その中でひときわ難解と言われ、危険な匂いを放っているのがOctatrackです。
ELEKTRON ( エレクトロン ) / Octatrack DPS-1 サウンドハウス
このマシン。
開封されただけのような綺麗な中古がヤフオクによく流れてくる曰く付きマシンでして、興味本位でふらっと手を出すと、全く操作することができずに必ず挫折すると言われています、、、。
「大げさだな、、、、」と、お思いでしょうが、これほんとなんですよ。
僕も Analog Fourを手にいれてからElektronの素晴らしさを知り、ついでAnalog Rytm
、そしてOctatrack
に手を伸ばし、他二台とは全く違う操作方法と機材の立ち位置、そして奥の深さを知ることとなりました。
確かに、操作する、というか、このマシンの意義を理解するのにとても苦労しました。
しかし一度馴染んでしまうと、もう手放せません。すごく面白いです( ꒪﹃ ꒪)
そしてこのマシンを手なづけ、挫折しなかったというだけで、変な自信がついてしまう、そこも危険なアイテムです(((;◔ᴗ◔;)))
勘違いしてしまう、、、、曲を作ってなんぼだというのに、、、。
一体どんなマシンなんでしょうか?
この記事の目次
Octatrackはハード型DAW
ネット上でどなたかが書いていましたが、確かにそう言えるなと、うまいこと言うなあ、と感心した記憶があります。
そう、OctatrackはDAWに近いです。
一応メーカーが公表している機種ジャンルはサンプラーとなっていますが、サンプラーだと思って手にしてしまうともう本当にわけがわからくなってしまいます。
Octatrackが搭載している機能をざっと書き出すと、
- 普通のサンプラー
- 8トラック+外部入力をコントロールできるデジタルミキサー
- サンプルを鳴らしながらリアルタイムでそれを再サンプリングできる変態サンプラー(わかりづらい、、)
- 備え付けのフェーダーを使って演奏のようなパフォーマンスができる楽器
- DJプレイ(ターンテーブルの代わりになる)
ちょっと何を書いているのか、、、自分でも解りづらいと思うほど、解りづらくて申し訳有りません、、、、。
OctatrackがDAWに近い機能を持っている、というのは、正確にはAbleton Live
にとても似ているというところです。
ABLETON ( エイブルトン ) / Live 9 Suite サウンドハウス
Ableton Liveはループものの音楽を作ることに特化しています。
なので、Liveを使っている人はOctatrackの概念がスッと体に入ってきやすいかもしれません。
8トラックのミキサーとしても使える上に、パラメーターロックという鬼機能があるので(これについてはこちらに書かせていただいています)、PCを使わなくても本当にDAW(Ablton Live)並みに音楽を作ることができてしまうんです。
逆に、歌ものやアコースティックといった音楽では、コード進行も多く、解像度の問題もあるので(Octatrackはとてもかっこいい音ですが、ローファイ的なかっこよさなので、決してクリアではありません)DAWの代わりに使うようなやり方は向きません。
あくまで、ダンス、エレクトロニカ、ヒップホップといったループ主体の音楽制作に力を発揮します。
ですので、このマシンがややこしいところは、前述のように、DAW的にじっくり音楽を構築することもできる上、リアルタイムで音楽を変化させながらパフォーマンスをする、ライブ(クラブや野外でのプレイ)でもしっかり力を発揮してしまえるところ。
そんな機能もがっつり盛り込まれているものですから、ユーザーはどれをどう使えばいいのやら、、、非常に混乱していくことになるわけです。
ライブ的なパフォーマンスがどんな感じなのかは動画を見ていただければ一発じゃないかと、、、。動画のOctaはMK2ですが、MK1もほぼ機能は同じです。
何をやっているのか見ているだけだとさっぱりですが、自分でいじれるようになるとなんとなくやっていることがわかってくるようになります(それでも、今のなんだ、、?ってなることの方が多いですが、、、、)
Octaをプラットフォームにして(ミキサーとして中心に配置)周りの各機材からの音をリアルタイムで取り込み、加工、ミキシングしています。
こうやってライブをしている猛者が実際いるのを知ると、すごーくワクワクして「自分もやってみたい!」って思いますよね。
しかし、
ただの勢いでOctaに突っ込むと、それこそ混乱し挫折すると思いますので、初めからとても難しい機材なんだということを頭に入れておく必要があります。
もし挫折しそうになったとしても、それはあなたの能力が低いわけではありません。
この機材の底がただ深く、使用用途が広すぎるだけなのです。
DAW並みに曲の構築ができる上に、DAWではできないようなライブパフォーマンスをする機能まで備え付けられているのですからね。
まず最低でもDAWソフトを一本理解するくらいのつもりで、Octaに入っていくと良いと思います。
そうすれば、根気よく付き合っていくうちに、ほぼほぼ機能を理解しているくらいにはなっているはず。
しかしよくもまあ、こんなものを作り出したものだと、Elektronの開発者の天才具合にただ脱帽するばかりです。
Octatrackの使い方、僕の場合
とはいえ、僕はこのマシンでライブパフォーマンスをすることもありませんし、DAWの代わりに使うこともありません。
僕はギタリスト兼、歌も入っている音楽も作って楽しんでいる人間なので、ループものの音楽をメインに作っているわけではないからです(エレクトロニカっぽいのは好きです)
じゃあ何に使ってるんだ?という話ですが。
今まで方々から集めてきたサンプル音源がありまして。
それこそもう15年以上音を溜め込んできた僕の宝物なのですが、その中には、現代でもすごーくいい味を持ったサンプルがあったりするんですよ。
一発の音色が素晴らしいやつですね。
こういうのは今の機材で狙って録音しようにも、質感までは到底再現できなかったりします。
アナログテープで録った音だったりしますから、PCじゃ絶対録れないんですよ。
そういうサンプルに非常に高い価値を僕は置いています(∩❛ڡ❛∩)
なので、そんなサンプルをOctaに取り込んで、リズムを組んだり、ワンフレーズもののサンプルだったら(キーボードのループフレーズサンプルなど)自分の曲に合うキーにピッチを変更して、最終的にDAWに流し込んだりして、DTMに組み込んでいます。
不思議と、DAW上のソフトサンプラーで組むリズムよりも、Octaで組んだリズムの方がグルーブが出るんですよ。ハード機材ってこうところが、また魅力的です。
そして何より音が無骨になってかっこいいので、鳴らされるサンプルがもう一皮化けてくれるのも、この機材の大きな特徴です。
しょぼい音も、Octaで鳴らすとOctaカラーに染まる。
Elektronの音に一回魅了されると、この良さがわかっていただけるはず!
なんなんでしょう、柔らかいのにゴリっとした強い感じの音。
こんなのなかなかないですよ。
あとはパラメーターロックをやりまくって、たまにめちゃくちゃなトラックを作るのも、ストレス解消になって、曲作りがうまくいかない時、仕事でむしゃくしゃしている時、すごく助けられています、、、、。
DAWとはまたちがった音楽体験ができる
PCでの音楽制作は、それだけだと、制作の面白さの半分くらいしか味わっていないと、僕はこれまでの経験でそう思っています。
ハード機材(リズムマシンやシーケンサー)で、そして楽器(ギターやピアノ)で作る音楽は、DAWと比べて実体感がずっとあるので、まさに音楽と触れ合っているという単純な喜びが大きいです。
今、目の前で、自分の音楽が生まれる喜び。
これはDAWでも感じられますが、ハード機材だとよりリアリティーが強いです。
また別の感動が起きます。
そんなワクワクが、Elektronの機材にも詰まっています。
どこか行き詰まったDTMerに、僕はOctatrackをお勧めする
DTMがマンネリ化してしまった方に特におすすめしたい。
きっとあなたは十分な経験を持っている人だと思う。
だからきっと、Octatrackを使いこなせるはず。
ジャンル問わず、この機械の面白さに是非触れて欲しいです。
きっと、巡り巡ってDTMがもっと楽しくなるはず。
もちろん、これからダンスミュージックをバキバキ作ってやる!という、未来の有名トラックメーカーにもぜひ手にとて欲しいマシン。
間違いなく、これより面倒な機材はないはず(((༼•̫͡•༽)))
なのでこれを制したら、この先きっと、どんな機材でも自由自在ですよ。
MK2はどうなのか?
そして、このマシンもAnalog Four同様、MK2が夏頃にリリースされました。
しかし、大して変わっていないというのが、大きな印象、、、。何が変わったの、、?
仕様としては、ほとんど変わっていません。
公式サイトを見ても、MK2になった意味がよく分からないんです、、、、。
見た目はかっこいいです間違いなく!
ニューデザイン、とても素敵です。
でも、、、、それだけなら旧型の安いやつでもいいかなって、、、、。
どう思います?
終わりに
Octatrackについていは、こちらのサイト様のマニュアルがとてもわかりやすいと評判です。
かくいう僕も購入者でございます♫꒰・◡・๑꒱
というのも、OctatrackのManualの日本語訳が嫌がらせだろってくらいわかりにくいんですよ。
わざとやってんのかな、、、?って思うくらい悪訳です。
悪役とはまさにこのこと、、、、。
Octatrackは、合わない人にはとことん合わない機材かもしれませんが、ハマると一生モノになる最高の機材です。
是非、パンドラの箱を開けてみて欲しいと、僕はじまりは思っています♡⍢⃝♡
お読みいただきありがとうございました!
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