数年前に自作したチャンネルストリップの内容を振り返ってみます(´◔౪◔)◞
マイクプリやEQコンプはドイツのヴィンテージモジュールを使っています。
DIYに興味のある方向けに拙い内容ですがシェアを(`・ω・´)
目次
チャンネルストリップとは
チャンネルストリップは、ミキサーの縦1ch分のことです。
SSLとかだと、モジュール状態でもチャンネルストリップなっています。
RUPERT NEVE DESIGNS / SHELFORD CHANNEL サウンドハウス
現行品ではこういうやつがチャンネルストリップ型で販売されています。
マイクプリ 、EQ、コンプがワンセットになっているやつです(`・ω・´)欲しい
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解体されたコンソールのセクション(モジュール)が売っている
かつて世界各地の放送局で使用されていたコンソールが、時代と共に廃棄となり、解体され市場に出回っています。
Old Neve(1073など)なども、元を辿ればそういうもので、基本的にモジュール状態で取引されてました。
そういうモジュールを集めてDIYで動かして遊んでいたのですが( ・ὢ・ )
もう一回チャンネルストリップ風に組み立てたらもっと便利に使えないかな?
というのが今回の記事のネタ元となります(`・ω・´)
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写真記録が全然ない、ので思い出しつつ
何かDIYの時の写真を残していたかな?と探してみたんですが、、、見つからない。
何をやったのか思い出しつつ、書いてみます。
完成版の内容
とりあえず今使っている完成版がこれです。
左から
- Siemens U273(コンプ)
- Siemens V276(マイクプリアンプ)
- Siemens V276(マイクプリアンプ)
- Siemens W295(EQ)
- TAB U73b(コンプ)
をラックしています。
全て単体で使えますし、一応スイッチでつなげて使うこともできるようになってます。
3つスイッチがあり、ONにするとこの矢印の順に機材が繋がるようになっています。
インサートになるように作ったので、この順番に繋ぐならINとOUTのケーブルを抜き差ししないでOK!
スイッチ一個で接続方法を変えられます。
- ライン音声をコンプに流して調整しつつ、後ろにEQを挿すとどうなるか?
- マイクプリの後にEQを挿して音質調整する
- マイクプリ後にコンプをインサートする
などができます。
EQだけ使いたい場合は、EQのIN ONTにラインを流せば使えます。
我ながら無い知恵をかなり絞りました、、、(;´༎ຶД༎ຶ`)
スイッチはリレースイッチを使った
インサート用の音声切り替えスイッチは、ただのトグルスイッチではなく、リレースイッチを使いました。
Tnisesm / 6個コイルDPDT PCBパワーリレーDC 24V 8ピン
こういうやつ。
スイッチをスイッチで切り変えるスイッチです( ・ὢ・ )
音声回路の配線を最短にできるメリットがあるので、ミキサー内部ではよく使われています。
とはいえ、手作業でリレースイッチの配線をするのはかなり地獄でした(笑)
プロでもなんでもないアマチュアだとこんな見栄えになります、、。
これ複雑なインサート回路を作るのは、PCB基板を設計しないと僕には厳しいなと思いました。
勉強になりました。
オプションでコントロールを増設した
古い機材なので、特にコンプ2つは調整できるつまみが少ないです。
Siemens U273はスレッショルドとリリースとレシオをいじれるように内部から配線を引っ張りました。
回路図と海外の掲示板を参考に、自分の解釈で改造しているので正確さはないと思います。
ただ、使い勝手は格段によくなりました(`・ω・´)
特にスレッショルドは作ってよかった。
TAB U73bはスレッショルドとメイクアップゲインを中から引っ張り出しました。
こちらは回路図にしっかりポイントの表記があったのでわかり易かったです(`・ω・´)
両者ともアタックを変えるにはどうしたら?とかも考えましたが、そもそもヌルッとしたアタックの感じがこれらの機種の魅力だと思い出したので、余計な手を加えるのはやめました。
貴重な機材なので、僕如きがあまり弄るのもよくないですしね。
U273の方は元からノイズが酷かったり、結構怪しい個体だったので中身はかなり改造済み。
多分一生手放すことはないでしょう(申し訳なくて人に譲れません、、)
EQ部分のインサート用スイッチについて
W295b(EQ)のインサート用切り替えスイッチを作るのが特に大変でした。
スイッチは3連なっていて、真ん中がOFF(インサートなし)EQのみで使うモード。
上スイッチが「マイクプリ→EQ」のインサートがONになるモード。
下スイッチが「コンプ(U273)→EQ」のインサートがONになるモードに切り替わるようになっています。
背面のXLRインアウトの切り替えも同時に行っているので、意図しない音声が入るのを防げるようにもなってます。
配線は全てバランス接続。
切り替えをする線はhotとcoldで2本分。すごく面倒くさかったです、、、!
リレースイッチについては別記事で書かせていただこうと思います(´⊙౪⊙)۶
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追い込める箇所はきっと無限にある
まだまだやらなければならない作業がたくさんあるのだろうと思います。
位相対策やノイズ対策などは何もできていません。
とりあえずスイッチで便利に接続を切り替えられるラック状態で止まってます( ・ὢ・ )
が、今のところS/N面や音質面で気持ち悪いところはないので良しとしています。
ノイズも僕の耳には0。S/Nもよきです!
やっぱり元のモジュール設計がチートすぎるんでしょう(笑)
ドイツの音響機材はほんとのほんとにすごい。
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これから追加でやってみたいところ
現状、このラックにはファンタム電源がついておりません。
コンデンサーマイクは使えないんです( ・ὢ・ )
ラックを作った当時は、真空管マイクの使用が中心だったのでファンタムなくても良かったんです。
が、最近コンデンサーマイクの手持ちが増えてきたので、ちゃんと使えたらなーと。
ファンタム用のカードモジュールはゲット済。
ノイマン製。+24vから+48vを作ってくれます。
これを各マイクプリに配線したいですね。
ファンタムも電源も両方ともディスクリート。
古いディスクリート電源、いいです。
音に侘しさがある気がします。
コクが増えるような気がします。
勘違いかもしれません。でも、なんかいいです(`・ω・´)
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まとめ
自作チャンネルストリップラックの内容についてでした!
家に篭る時間が増えているので、またDIYするのも良さそうです、、、。
最後までお読みいただきありがとうございました!
Rupert Neve Designs Shelford Channel