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Siemens W295b EQレビュー|枯れた質感とSoundtoys Sie-Qの元ネタを音源で検証

Siemens W295b EQのレビューです。

1960年代に作られたヴィンテージEQで、実際に使うとかなり「枯れた」「渋い」質感があります。

EQを通すだけの音、つまみを動かした2パターンの音源も録音しました。

僕が実際に使って感じた音の特徴と、アコギなどでの使い方までまとめます。

目次

W295bは「枯れた」「渋い」質感のヴィンテージEQ

実際に使ってまず感じるのは、かなり枯れた質感です。

枯れてますね。よく枯れてます。

オーガニックなんですが、豊潤という方向ではなく、Siemensの持つ渋さがあります。

曲は選ぶと思いますが、ハマった時はかなり良い質感です。

年代物ですが、実際に使っていてノイズの多さもほとんど気になりませんでした。

EQをかけずに通すだけでも、僕には音の輪郭に少しエッジが立つように感じます。

W295bを通すだけ・EQ操作別の実音源で比較する

Siemens W295b EQがどんな音なのか、実際に録音しました。

元になる音源はLoopcloudの素材を組み合わせて作っています。

W295bが1CHなので、音源もモノラルです。

元の音源自体にはコンプやEQをかけていません。

IN/OUTにはPrism Titanを使いました。

今回は、

  • 通すだけ
  • EQを早めに動かしたパターン
  • EQを遅めに動かしたパターン

の3つを作りました。

元の音源

通すだけ

EQをしていなくても、僕には少し輪郭へエッジが立つように聞こえました。

EQパターン1

こちらはEQのつまみを早めに動かしています。

EQパターン2

こちらはつまみをゆっくり動かしています。

W295bはカットよりブーストしたくなるEQだった

W295bを使っていて特徴的だったのが、マイナス方向へ削るよりも、ついブースト方向へ使いたくなることです。

ハイはかなり上げても、耳触りになるギリギリ手前のポイントが持ち上がっていくように感じます。

ローはグイッと上げると、かなりガツッと出ます。

ミッドも大きめに上げても、嫌な感じになりにくいです。

マイナス方向へ使うよりも、上げていきたくなる質感のEQでした。

実機はステップ式なので、細かく連続的に数値を追い込むタイプではありません。

何でもできる万能型というより、この音色が欲しい時に使うEQという印象です。

僕はアコギの調整に使うのが特に気に入っていました。

マイクプリアンプと組み合わせて、さらにヴィンテージ寄りの質感を作る使い方もしていました。

Soundtoys Sie-Qの元ネタになった実機

W295bは、SoundtoysのSie-QでモデルになっているEQです。

プラグイン側は連続的に操作できますが、実機はステップ式です。

実機とSie-Qの違いは、後から比較記事も作りました。

実機とSoundtoys Sie-Qの比較はこちら👇

Siemens W295bの内部構造

W295bは、ドイツで作られたSiemens製のヴィンテージEQです。

びっしり高級そうなパーツが並んでいます。

同じ時代のドイツ製オーディオ機器は今でも好きで、TelefunkenやNeumannの機材も使ってきました。

Telefunken V672マイクプリアンプの記事はこちら👇

Neumann W495 STB EQの記事はこちら👇

現在はラックへしっかり組み込んでいるので、気軽に外せなくなりました。

まとめ

Siemens W295bは、僕には「枯れた」「渋い」という言葉がかなりしっくりくるヴィンテージEQでした。

オーガニックですが豊潤という方向ではなく、少し乾いたSiemensらしい質感があります。

ハイ、ロー、ミッドともにブースト方向へ動かしやすく、特にアコギの調整ではよく使っていました。

通すだけでも少し輪郭へエッジが立つように感じるので、細かな補正よりも音色を作りたい時に使いたくなるEQです。

EQ系アウトボードの違いはこちらで整理しています👇

アウトボード全体の考え方はこちらでまとめています👇

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