ヘッドフォンでミックスするのはよくない。
と、数年前まで当たり前のように言われていました。
しかし最近は風向きが若干変わってきたのか?
ヘッドフォンでミックスすることを推奨する情報もチラホラ見るようになりました。
長年ヘッドフォンミックスしていた身としては「やっぱいいとこ多いよね!」と、すごーく同意です。
しかし、ヘッドフォンミックスにはどうしても消せない弱点もあります。
ヘッドフォンミックスのメリットやデメリット。
モニターに関して、無駄な時間を浪費した僕の失敗話なども交えてお伝えします。
*過去記事を加筆修正しました。
目次
ヘッドフォンだけでミックスしてもいい?僕の現在の結論
スピーカーをメインモニターにしなくてもいいのでは?
と言うのが僕が一番書きたかった事です。
僕の場合は、スピーカーはサブモニターです。
9割はヘッドフォンで録音もミックスもやっちゃいます。
残りの1割はモニタースピーカーで音程チェックとバランスチェック。
あとは重低音が必要な曲はサブウーファーでチェック。
なので、スピーカーはかなり適当に設置しちゃってます。
EVE AUDIOのモニタースピーカーは鬼のように聴きやすい!
怖いくらい。
なぜヘッドフォンミックスはダメと言われるのか
早速ですが「ヘッドフォンでミックスをするべきではない」と言われる理由について。
DTMの教科書的な話だと、
スピーカーじゃないと、
- 正しい定位バランス(パンの位置)が解りづらい
- 奥行きが見えづらい
- 耳が疲れやすく正しい判断が継続できない
- 各楽器の音量バランスが取りづらい
- LとRの音の干渉具合が確認できない
- 超低域はヘッドフォンだけでは判断しづらいことがある
大体こういうことなのかなと。
確かに、全てに思い当たる節があります!
モニタースピーカーの方が全体のバランスが見やすいのは事実かと思います。
それでも普通の宅録ではスピーカー環境を作る方が難しかった
しかし、、、そもそもスピーカーをちゃんとセッティングできるDTMerってどれくらいいるんでしょうか、、。
僕もですが、普通の家の6畳間にモニタースピーカーをしっかり設置するには相当なハードルを要します。
- 部屋が洋室なのか和室なのか
- 部屋が長方形なのか変形なのか
- 壁がどんな材質なのか
- 天井の高さは?
- 部屋にどんな家具を置いているのか
ユーザーごとの作業環境は千差万別。
モニターはこう設置すべき!
と言われても、、、うわんうわん反響する部屋や、そもそも出せる音量に限界がある状態で、モニタースピーカーのスペックちゃんと出てるのかなって。
モニタースピーカーのために時間とお金を使い続けた
モニタースピーカーの設置方法が合っているのか?
気になって気になって迷走し続けた僕の話を少々、、。
「モニターをちゃんと聴けるようにしなくちゃダメなんだ」
と思い込み色々と行動を起こしました。
- 防音用のカーテンを買う
- 床に防音用のカーペットを敷く
- 部屋中(天井にも)に吸音パネルを貼る
- スピーカーを壁から離すために部屋の真ん中にデスクを置く(低音適正化のため)
- 200v電源を引く
他にもあったと思いますが、ざっとこんなことをやりました。
結果、今でもやって良かったと思っていることは200v電源を引いたことだけ。
現在、他は全てやっておりません(笑)
理由はこちら。
防音用のカーテンを買う
僕の部屋では、全く持って効果なし!
無駄な浪費でした。
床に防音用のカーペットを敷く
僕の部屋では、ほとんど効果なし!
吸音効果はありました。
部屋中(天井にも)に吸音パネルを貼る
とても効果ありました!
ただし、現在はやってません。
理由は、部屋が狭くなって気分が乗らなくなったから。
代わりに今は移動式の吸音パネルを必要に応じて使っています。
スピーカーを壁から離すために部屋の真ん中にデスクを置く
効果は多少ありました。
ただし、現在はほぼ壁にベタ付きです。
理由は、同じく部屋が狭くなるから。
6畳で正しくスピーカー設置ってやっぱり無理が、、、。
200v電源を引く
僕の環境では、これは超効果ありました!
モニターもですが、ヘッドフォンの音も、録音の音も良くなりました。
これだけは早くから施作しといて本当によかった。
200V電源のまとめはこちら👇
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僕がモニター設置地獄から抜けたきっかけ
モニタースピーカーのために、時間やお金やスペースを投じてみましたが、
どうにも腑に落ちないことばかり。
- なんで部屋が狭くなっているんだ?
- なんか部屋に圧迫感を感じる、、、
- セッティングばかりで曲が全然完成しない
- 居心地が悪くて新しく曲を作るテンションが上がらない
- ところで、これでセッティング合ってるのかな?
そう、モニタースピーカーの設置は驚くほどの犠牲を強いられるようです(僕だけかも笑)
特に一番ヤバいのが、どれだけセッティングを頑張っても正解がわからない点。
これは、オーディオマニアが狂ったようにお金を散財していく姿とかぶります。
つまり、スピーカーの正しい設置って、
僕の6畳では、部屋の設計から始めないとどうにもならないんですよね。
つまりレコスタやマスタリングスタジオには、どんなに頑張っても届かないと。
そしてスピーカーでのモニタリングを勧めてくれるのは、当然プロの方々。
環境が違うので、そもそも出発地点が違うんじゃ、、、
DTMerの僕は自分の頭でもっと考えなければいけないのでは、、、?
と、思い至った瞬間、憑物が落ちたように全てを放り投げる事ができました。
モニタースピーカーの失敗と僕なりの最適解まとめはこちら👇
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ヘッドフォン中心にして制作が楽になった
そこからはヘッドフォン中心でミックスすることを決意。
途中でこう言うアイテムの存在も知りましたが、
IK MULTIMEDIA ARC System 2.5 サウンドハウス
もうね、素通りです。ぷんぷんしてました。
そして今だから解りますが、ヘッドフォンでもミックスはかなりできます。
大事なのは、慣れ。
習う(誰かの言葉を聞く)より、慣れろですね。
とにかく、いろいろな音楽を聴いて何度も自分でミックスをやり直す!
同じ音楽を聴いていても徐々に見え方が変わっていきます。
そしてヘッドフォンの一番良いところは、
時間も場所も選ばないこと!
スピーカーのように部屋の響きに左右されにくく、夜中だって作業できます。
やっぱり僕にはヘッドフォンミックスが向いてました。
ヘッドフォンは機材の“質感”を判断しやすかった
僕はヴィンテージ機材、ハード機材も大好きなのですが、
この独特の質感というのは、ヘッドフォンの方がずっと分かりやすいです。
例えばプラグインのコンプとハードのコンプの質感の違いとか。
古い機材が持つ淡い表面と力強い芯の部分、そしてどしっとした腰の位置。
ヘッドフォンだとたっぷりと堪能できます。
それでも僕がスピーカーでも確認するところ
ここまでヘッドフォン最高!
と書いてきましたが、これだけはスピーカーに任せないと厳しいなと思う部分。
僕は歌のピッチだけスピーカーでも必ず確認する
歌が入っている音楽では、僕は歌の音程をスピーカーでも必ずチェックしています。
なぜか?
僕の場合、ヘッドフォンだけだと音程のチェックをしきれないことが何度もあったからです。
余程、音感が良い方なら別だと思いますが、
ヘッドフォンで完璧にエディットできた!と思った歌を、スピーカーから流してみたら下手くそやん(泣)!なんてことは日常茶飯事。
はっきりした理由は知りません。
ただ経験上、よく起こる現象なんですよね。ですよね?
バランスや別の違和感もスピーカーで確認する
と言うわけで、僕は歌のチェックをヘッドフォンだけで終わらせません。
楽器類でも、予想外に変な倍音が出ていて気持ち悪い、なんてこともあります。
なぜかヘッドフォンでは気づき辛いんですよね。
僕だけだったりして、、、。
でも、多分DTMあるあるなはず。
MDR-CD900STを長年使えた理由は「慣れ」
DTMヘッドフォンの定番といえばSONY MDR-CD900ST。
SONY ( ソニー ) / MDR-CD900ST サウンドハウス
そこかしこでレビューを見る事ができるヘッドフォン。
ただし、SONY MDR-CD900STではミックスしない方が良いともよく言われています。
理由は
- 音が全部前に出てきすぎ
- 奥行きが分かり辛い
- ハイがきつい
- 低音が聞こえない
- ずっと使っていると耳が痛くなる
ここら辺がよく挙げられます。
そうです。確かに!そう。
でも、僕は長い事MDR-CD900STでミックスしてました。 邪道!
結構良い値段がするマスタリングコンプを使うときも、MDR-CD900STで音を作ります。
なぜかと言うとこの音に慣れているから。
ここでも言えるのは、習うより慣れろ、ですね。
僕含めて、他人の言葉はあくまでアドバイス。
一番大事なのは、使いこんできたアイテムでストレスなく作業する事なんじゃないかなと。
とはいえ、MDR-CD900STにも前述のような弱点があるのでそれを補う方法を取ってました。
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一個でダメなら2つで一つ
特にMDR-CD900STは低音と奥行きが分かり辛いです。
慣れていても、こればっかりはどうにかせねば。
と言う事で、僕はもう一台ヘッドフォンを用意して補うことにしました。
AKG K240MK2 セミオープン型ヘッドホン サウンドハウス
これは安いですし、低音と奥行きがなんとか見えるヘッドフォン。
MDR-CD900STとは結構真逆なキャラだったりします。
一個でダメなら2つで一つ。
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ヘッドフォンはモニター設置地獄より安上がり
よりヘッドフォンミックスをしやすくするために、ちょっとお高いやつも導入しました。
audio technica ( オーディオテクニカ ) / ATH-M70x サウンドハウス
audio technica ATH-R70x サウンドハウス
この二つ、めっちゃ良いです。ちょっと高いですけど。
ただ、今までスピーカー設置にかけたトータル費用や時間の浪費に比べたら全然安い!
特に迷い続けた時間だけは、取り返すことができません、、、。
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まとめ|僕はヘッドフォン9割+スピーカー1割に落ち着いた
と言うことで、ヘッドフォンミックスは慣れと役割分担の最適化で最強になるんじゃないか?と言う話でした。
DTMerに限っては特に。
ただ、明確なデメリットも存在するのでそこだけはスピーカーに頼らざるを得ません。
改めてヘッドフォンミックスだけだと厳しいところをまとめます!
- 僕は歌や楽器のピッチ判定(音程チェック)をヘッドフォンだけで終わらせない
- 僕は各楽器の音量バランスもスピーカーで確認する(歌だけデカくなりすぎるなど)
- 僕は超低音(30Hz付近)をヘッドフォンだけで最終判断しない
この3つが主だったところかなと思います。
ちなみにこれらは、セッティングが結構適当でもスピーカーがあればカバーできます!
超低音は、僕の場合サブウーファーでも確認しています!
と言う事で、僕なりに色々やってきた結果、こんな結論に到りました。
三度目ですが、習うより慣れろ、が一番大事だと思います。
僕の話も疑ってくださいね。
嘘は一個も書いていませんが、環境は全員違うので。
僕の浪費が、少しでもお役に立ちましたら幸いと思っております。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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