AKG K240 MK2は、入門用としてもよく名前が挙がる定番のセミオープン型ヘッドフォンです。
DTM用途だけでなく、オーディオ用途でも評価されており、兄弟機種のK240 Studioとあわせて長く使われているモデルでもあります。
僕自身も数年前に購入し、しばらくは補助的に使っていました。
買った直後は正直そこまで良いと思わなかったのですが、使い続ける中で、このヘッドフォンの強みがかなりはっきり見えてきました。
*2021年の記事をベースに、過去記事を加筆修正しました
目次
AKG K240 MK2の音質|低域と奥行きが見やすい
先に現在の判断を書いておくと、AKG K240 MK2は解像度が高いヘッドフォンではありません。
細かいノイズや音の粗をひとつずつ探していくなら、僕はSONY MDR-CD900STの方が見やすいです。
その代わり、K240 MK2は奥行きと低域が見えやすいヘッドフォンという認識です。
低音の量感だけでなく、リバーブや楽器の前後関係を含めた空間も把握しやすい。
細部を拡大して見るというより、ミックス全体の空間や低域を別の角度から確認する時に役立っています。
AKG K240MK2 セミオープン型ヘッドホン サウンドハウス
K240 MK2の第一印象|購入直後はボワつきと解像度が気になった
ぶっちゃけ、買った当初はAKG K240 MK2に特別良い印象は持ちませんでした、、、。
とても評判が良かったので期待しすぎたのかもしれませんが、手持ちだったSONY MDR-CD900STと比べて、
と正直あまりピンと来ず。
反面、
- 音像の奥行きがわかりやすい
- 低音の量感がわかりやすい
といった部分はSONY MDR-CD900STよりも優れていた印象でした。
つまり、買った直後から低域と奥行きの見え方には良さを感じていたものの、それ以上にボワつきと解像度の低さが気になっていたんですよね。
K240 MK2を2年半使って音の印象が変わった|エージングかは断定できない
そのため2年半ほどは、たまーにミックスの補助とかで使用。
ところが、そんななんとなくな使用を続けて2年半。
ある日、ちょっとした変化に気付きました。
ずっと気になっていた、
という部分が以前よりも気にならなくなっていました。
上下のバランス感も良くなったように感じ、解像度への不満も以前ほどありません。
低域に関しては、やはりSONY MDR-CD900STよりも見えやすい。
やっと世間の評価と、自分の中の評価が合致したような感覚でした。
当時は「これがヘッドフォンのエージングっていうやつなのか?」と思いました。
2年半の時を超えて、やっと本性をみた気がします、僕のAKG K240 MK2!
ある日忽然と変わったのか、それとも少しずつ印象が変わっていったのかは定かではありません。
イメージとしては、内側にへっこんでいた窪みが「ボコン!」と逆側に押し戻されて元に戻ったピンポン球のよう。
これが正しい姿だったのか、と、、、。
ただ、エージングに2年半かかるというのも、いくらなんでも長すぎる気がします。
当時は「もしかしたら僕の個体がハズレだったのかも?」とも考えました。
なので、何が原因で印象が変わったのかまでは断定できません。
確実に言えるのは、購入直後に感じていたボワつきや解像度への不満が、2年半使った時点ではかなり気にならなくなっていたことです。
それでも、やっぱり解像度が高いヘッドフォンではありませんね。
最終的には、やはり奥行きと低域が見えやすいヘッドフォンという認識に落ち着きました。
K240 MK2とMDR-CD900STの違い|解像度と空間表現で役割が分かれる
定番中の定番、SONY MDR-CD900STとAKG K240 MK2を比べると、両者の鳴り方はかなり違います。
どちらが上というよりも、見やすい部分がほぼ逆です。
MDR-CD900STは解像度と粗探しに強い
解像度の高さではSONY MDR-CD900STの方に完全に軍配が上がると思います。
AKG K240 MK2では気づかなかったちょっとしたノイズなども、MDR-CD900STだとわかる場合があります。
細かい音を点検する用途では、やっぱりMDR-CD900STは強いです。
K240 MK2は低域・奥行き・空間表現を確認しやすい
その反面、空間表現ではAKG K240 MK2の方が優れています。
リバーブの量や楽器の前後感、奥行きも合わせた定位把握はAKG K240 MK2の方がしやすいです。
- 空間表現を確認しやすい
- 低域の量感を確認しやすい
- 奥行き含めた定位がわかりやすい
- 上から下までバランスがいい
両者の鳴り方は全然違います。
MDR-CD900STの商品ブロックはこちらです。
ポチップ
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K240 MK2とMDR-CD900STの使い分け|空間確認と粗探しで分ける
実際に使ってきた感覚では、この2本は無理にどちらか1本へ絞るより、役割を分けた方が使いやすいです。
MDR-CD900STでは細かいノイズや違和感を見る。
K240 MK2では低域の量感やリバーブ、音像の奥行きを確認する。
ですので「どちらが優れている!」というより、お互い補完し合いながら使用すると効果的かなと思いました。
あ、リスニング用途では断然AKG K240 MK2のが良いです。
聴き疲れしません。
MDR-CD900STは確かにリスニング用途としては聴いていて疲れますね。
全部の音が全部前に迫ってくる印象なので、僕の中ではやっぱり粗探し用です。
K240 MK2のケーブル|着脱式で交換できる
AKG K240 MK2はヘッドフォンのケーブル部分が着脱式になっています。
ここが外れます。
ケーブル部分を交換できる構造なので、自作ケーブルなどを使う方もいるようです。
僕はオリジナルでも十分満足しているので、そこまでやる気は起きません(笑)
K240 MK2の端子|ミニプラグと変換プラグが使える
ケーブルのフォン部分はミニフォンプラグになっています。
これが元の状態。
通常のフォン端子で使うための変換プラグもセットで付属しています。
これは地味に嬉しいです。
購入当時はiPhoneなどへミニフォンで直接挿せるのも便利でしたし、音響機器でもミニフォン端子を使う場面がありました。
K240 MK2とK240 Studioの違い|兄弟機は別記事でレビュー
兄弟機のK240 Studioも、この記事を書いたあと実際に購入しました。
ポチップ
K240 MK2とどう違うのかは、K240 Studioのレビューで詳しくまとめています。
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まとめ|K240 MK2は低域・奥行き・空間を確認しやすい
AKG K240 MK2は、購入直後と使い続けたあとでかなり印象が変わったヘッドフォンでした。
最初は「なんだ、このクソ音は!」と思うくらい、ボワつきと解像度の低さが気になっていました。
ところが2年半ほど補助的に使っているうちに、その違和感が以前ほど気にならなくなりました。
それがエージングによるものだったのか、別の理由だったのかまでは断定できません。
ただ、使い続けたあとでも「解像度が高いヘッドフォン」という評価にはなっていません。
僕がK240 MK2に感じている強みは、低域の量感、音像の奥行き、空間表現の見えやすさです。
MDR-CD900STが細かい粗を見るヘッドフォンなら、K240 MK2はCD900STが苦手な低域や奥行きを補ってくれる。
この2本は役割がかなり違うので、補完しながら使うと便利です。
ポチップ
最後までお読みいただきありがとうございました!
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