リアンプをDTMで行うメリットや方法、効果についての記事です(´◔౪◔)◞
「リアンプ」という言葉はギター録音で使われることが多いですが、DTMでも「リアンプ」は有効です。
僕にとっては最早欠かせない手法です(`・ω・´)
目次
ギター録音のリアンプ
一般的な「リアンプ」といえば、ギター録音で行います。
- DAWでギターをライン録音する
- DAW→逆DI→ギターアンプの入力を繋ぐ
- 録音した素材をプレイバックしてリアルギターアンプを鳴らす
- マイクで再度録音する
こんな行程がリアンプです( ・ὢ・ )
メリットは、
- 音にマイク録音の空気感を足せる
- リアルアンプでも後から音色調整ができる
- 宅録した素材でもレコスタの機材で録音できる
あたり。
ライン録音のギターって、のっぺり、ペラペラしているので、ニュアンスにこだわるギタリストはマイク録音がやっぱり好き。
最近のアンプシュミレーターは完成度が高いですが、好きな人は今でもリアンプしてます。
RADIAL / REAMP JCR サウンドハウス
ギターをリアンプするときは、インピーダンスを変えるためにこういう機材が必要です。
オーディオインターフェースのアウトとギターアンプの間に挟みます。
逆DIです( ・ὢ・ )
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DTM臭を消すためにリアンプする
そしてDTMでもリアンプ手法は大いに効果的です。
僕はDTM特有の硬めのサウンドや、奥行きがあまりない音源をよくリアンプします。
DTM臭を消すのが目的です(´⊙౪⊙)۶
やり方としては、
- リアンプする音源をオーディオインターフェースからラインアウト
- ハードウェア(アウトボード)に入力して音質調整
- 再度DAWに戻して録音
します。
これもリアンプです(`・ω・´)
使うアウトボードは、ラインアンプの時もありますし、EQやコンプレッサーを使うこともあります。
EQやコンプを使ってDAWに戻すのも広義の意味でリアンプだと僕は思ってます。
2MIXを一旦ハードウェアに送って戻すとかは本当によくやります。
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どんな風に音が変化するのか?
アウトボードを通した時の音の変化はどんななのか?
簡単にですが過去記事で聴き比べ音源を作っていたので再掲させていただきます(`・ω・´)
音源はモノラルです。
LOGICのサンプルで組んだ音源です。
リアンプ前の音源
Neve 33115にリアンプした音源
API512Cにリアンプした音源
SSL9000にリアンプした音源
少しずつの変化ですが、、、
LOGICのサンプルが元々ローファイめなので、変化は少ないですね、、、。
それでも、ハード機材特有の厚みや輪郭が強調されつつも音がまとまる感じが加わってます(`・ω・´)
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モデリングプラグインでリアンプをする
オーディオインターフェースの中には、モデリングプラグインを使ってハードウェア風味を加えつつリアンプできるものもあります。
Universal AudioやAntelopeの製品が有名です。
UA製品も一緒ですが、ラインアウトとラインインをケーブルで繋ぐだけでリアンプできます。
あとは音を取り込む時に、専用ミキサーにハードウェアをモデリングしたプラグインを挟むだけ。
特にUniversal AudioのプラグインUADはアナログモデリングが強力です( ・ὢ・ )
本物のアウトボードとは若干違う質感ですが、かなり再現性が高く、これはこれでアリな質感。
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO TWIN X DUO サウンドハウス
Apollo Twin Xは2ch用のAIFですが、しっかりリアンプもできます。
アナログテイストを効率よく加えるのには、モデリングプラグインを使ったリアンプもおすすめです。
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ギターだけではないリアンプの面白さ
このように、リアンプはギターやベース録音だけでなくDTM素材に対しても行えます。
ジャンルによってはリアンプしないでDAW内だけでミックスを完結させた方が雰囲気が出る場合もあります。
一概に「リアンプ最高!」とは言えません( ・ὢ・ )
ただ、
- 音のまとまりがもう一歩
- 音に厚みが欲しい
- 角を少しとって暖かい感じにしたい
など、アナログライクな質感が欲しい場合にはやってみる価値ありです。
あと単純に面白いです(笑)
まとめ
リアンプについての記事でした(´◔౪◔)◞
こだわりすぎるとひたすら時間を食うというデメリットもありますが、、、、
EQやコンプをいじるだけでは届かない質感変化を起こせるので、チャンスがあればお試しください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
Universal Audio Apollo Twin X/DUO Heritage Edition【国内正規品】
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