RADIAL Reamp JCRを使って、DAW内のエレキギターファイルをリアンプしてみました。
今回も色々と収穫がありました。
実際にやってみると、リアンプでいい感じの音を作るのはなかなか難しそうです。
特にギターアンプをマイクで録るところまで含めると、機材を通せば簡単に良くなるようなものではありませんでした。
それでもRADIAL Reamp JCRを使った音作りには多くの可能性を感じました。
目次
RADIAL Reamp JCRを使った結論|同じ演奏を流しながら音作りできるのが強い
RADIAL Reamp JCRを実際に使って一番価値を感じたのは、すでに録音した同じ演奏を流しながら、アンプやエフェクターの音作りを後からじっくり行えることでした。
自分でギターを弾きながらアンプのつまみを調整する必要がありません。
これが思っていた以上に便利でした。
ポチップ
一方で今回リアルアンプを鳴らしてマイク録音まで試したところ、マイク録音ってとても難しいんだなと改めて痛感しました。
それに比べると、VOX MV50 ACのラインアウトを使ったリアンプはかなり簡単で、音質的にも良い効果を起こしやすそうだと感じました。
リアンプすると演奏と音作りを切り離せる
リアンプを使ってみて特に良かったのが、演奏と音作りを完全に別々に考えられることです。
自分でギターを弾かずにアンプを調整できる
特にギターアンプの音づくりを自分でギターを弾かずにリアルタイムで行える点がとてもよろしいです。
一度録音したギターを何度でも同じように流せるので、音だけに集中してアンプやエフェクターを触れます。
エフェクター比較でも演奏差を減らせる
エフェクターの音をじっくり研究したいときにも効果的だなーと。
同じ元音源をラインで流しながら、エフェクターごとに録音比較などできるとより正しい評価もしやすくなるのではないかなと思いました。
先入観がピッキングへ入るのを減らせる
自分で弾きながらだと、やっぱり冷静にはなりづらいです。
どうしても先入観(高いエフェクターだからいい音にならないとダメという気持ち)がピッキングの強度にも影響します。あるあるです。
その演奏差を切り離して音だけ比べられるのは、リアンプのかなり面白い使い方だと思いました。
OUTPUT LEVELをJCR側で調整できるのが便利
Reamp JCRにはアウトプットレベルを調整するつまみがあります。
これが非常に便利!
ギターアンプへ送るレベルをJCR側で調整できるので、ギターを直接アンプへつないだ時と近い入力レベルへ合わせながら音を作れます。
VOX MV50 ACをリアンプしてマイク録音・ライン録音を比較
それでは実際にリアンプしてみます。
まずDAWに録音したエレキギターの裸素材、HI-Z INから録音した音をラインアウトしてギターアンプを鳴らしました。
今回使う元音源はこちら。
ギターはオーディオインターフェースのHI-Z INから録音したままの音です。
使用したギターはフェンダーのテレキャス(センターピックアップ)。
オーディオインターフェースはPrism Sound Titanです。
鳴らすアンプはVOX MV50 AC。キャビはVOX BC108です。
VOX MV50 ACはキャビから音を鳴らせますが、同時にラインアウトもできる端子が付いています。
- リアンプでVOX MV50 ACを鳴らしてマイク録音
- リアンプでVOX MV50 ACを鳴らしてラインアウトから録音
今回はこの2つの違いも実験しました。
どちらにせよ、リアンプでVOX MV50 ACを通し、Nutubeを使ったアンプの質感を裸ギターに加える実験です。
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3本のマイクで録音
マイク録音には、
- ROYER R121
- SHURE SM57
- AKG C414 XLS
の3本を試しました。
マイクプリはNeve 33115を使いました。
ギターアンプの設定はクランチの歪みになる設定にしました。
録音したギタートラックにはコンプだけ挿して-1.0dBほど潰しています。
それ以外はEQなどのプラグインは一個も入れてません。
マイク録音した音源
VOX MV50 ACのラインアウトから録音した音源
Logic Proのアンプシミュレーターで鳴らした音源
ROYER R121で録音した音に近づけてみましたが、、、全然うまく行きませんでした。
マイク録音は想像以上に難しかった
リアンプでギターアンプを鳴らして録音した音はそれぞれこんな感じになりました。
、、、録音している時は意気揚々でテンションアゲアゲ!!
でしたが、冷静になって並べて聞いてみると、マイク録音ってとても難しいんだなと改めて痛感致しました、、、。
ライン録音は空気感がない分、音が直接的
アンプのマイク録音とライン出力の録音では、当然っちゃ当然ですが全然音が違いますね。
ラインの音は空気感がない分、音が直接的。
マイク録音はいわゆるマイクで録った音です。
マイク録音は変わる要素が多い
マイク録音の場合は、さらにアンプのキャビを変えたら音の感じも全く変わるでしょうし、マイクプリを変えたり、歪み具合を変えても全然変わるだろう感触があります。
- マイク
- マイクプリ
- アンプ
- キャビ
- オーディオインターフェース
- ケーブル
- マイキング
マイク録音ではざっと思いつく限りでも、これだけ音が変わるポイントが盛り沢山。
リアンプなら簡単に良い音になるわけではなかった
リアンプのマイク録りは相当熟練しないと、逆に変な音になる可能性の方が高いかもしれません(僕)
引き続き頑張ろうと思います。
VOX MV50 ACのラインアウトを使うリアンプは簡単だった
それに比べてVOX MV50 ACのラインアウトから録音する方法は、リアンプとしてはかなり簡単ですし、音質的にも良い効果を起こしやすそうだなと感じました。
ラインアウトをアナログ機材に通して録音するのも良さそう。
と、現時点の僕は思ったのでした。
それでもリアンプにはかなり可能性を感じた
どちらにせよ、うまく利用できるようになれば、リアンプでギターの質感を細かく調整する手法にはかなり可能性を感じました。
こんな酷いリアンプ音を現状作っていてもです(笑)
ギターの演奏を録った後からでもアンプ、キャビ、エフェクターを変えながら音を作り直せます。
特に僕には、演奏そのものを変えずに機材の違いだけを比べられるところが面白かったです。
RADIAL Reamp JCRの機能と使い方
ここからはRADIAL Reamp JCR本体の機能を見ていきます。
RADIAL Reamp JCRは、DI BOXで有名なカナダ発RADIAL社の製品です。

RADIAL ( ラジアル ) / JDI サウンドハウス
パッシブタイプのDI、JDIや、

RADIAL ( ラジアル ) / J48 サウンドハウス
アクティブタイプのDI、J48が特に有名です。
DAWのライン出力をギターアンプ向けの信号へ変換する

RADIAL ( ラジアル ) / Reamp JCR サウンドハウス
Reamp JCRは、ざっくり言えばDIとは逆方向の仕事をする機材です。
例えばDAWにDIやHI-Z入力経由で録音したギターを、後からリアルなギターアンプへ送り直して再録音したい時に使います。
ギターのリアンプ色々試し中
DAWから音を出す場合はオーディオインターフェースのライン出力からになります。
Reamp JCRは、バランスのラインレベル信号を受け、ギターアンプやエフェクターへ送れるアンバランスのハイインピーダンス・インストゥルメントレベル信号へ変換します。
さらに内部のトランスによってアイソレーションされ、スタジオ機器とギターアンプをつないだ時に起きるグランドループ由来のハムやノイズにも対応できる構造です。
DIについて詳しくはこちら👇
DI BOXの役割とインピーダンスについて
リアンプ自体についてはこちら👇
DTMでリアンプする方法
RADIAL Reamp JCRはただ信号を変換するだけでなく、痒いところに手が届く、まさにリアンプに特化した製品でした。
使ってみたら、目から鱗な完成度!
XLR・TRSのライン入力とアンバランス出力
入力はXLRと1/4インチTRSの2系統で、どちらもラインレベル信号を入力できます。
出力は1/4インチTSのアンバランス・インストゥルメントレベル出力です。
オーディオインターフェースやレコーダーのラインアウトをJCRへ入れ、そこからギターアンプやエフェクターへ送る形になります。
OUTPUT LEVEL・MUTE・FILTER
- 1/4インチTRSライン入力
- 1/4インチTSアンバランス出力
- MUTEスイッチ
- Low-Cut/Flat/Hi-CutのFILTER
- OUTPUT LEVELつまみ
が配置されています。
特にアウトプットレベルをコントロールできるつまみは非常に便利!
ギターアンプへの入力レベルをJCR側で調整できます。
MUTEを押せば、LEVELやアンプ側の設定を変えずにJCRからの出力だけ止められます。マイク位置を動かす時などにも便利な機能です。
FILTERはLow-Cut/Flat/Hi-Cutの3段階です。
Low-Cutは低域を減らし、Hi-Cutは高域を減らします。Flatではフィルター回路をバイパスします。
僕は使う場面あんまりなさそうですが、リアンプする素材やアンプによっては便利でしょう。
180° POLARITY REVERSEとGROUND LIFT
- XLRライン入力
- 180° POLARITY REVERSE
- GROUND LIFT
が配置されています。
180° POLARITY REVERSEは出力信号の極性を反転するスイッチです。
複数のアンプやマイクを組み合わせる時など、極性の違いが気になる場合に切り替えて確認できます。
GROUND LIFTはXLR入力のPin 1にあるグランド接続を切り離す機能です。グランドループ由来のハムやノイズが出た時に試せます。
パッシブで電源不要
DIみたいなボックスですが、割と機能豊富です。
しかもパッシブで電源不要。
電源アダプターやファンタム電源を用意する必要はありません。
John CunibertiのオリジナルReamp回路とカスタムトランス
Reamp JCRは、Reampの考案者John Cunibertiが設計したオリジナル回路を受け継いだモデルです。
内部にはこの回路用のカスタムトランスが使われ、バランス信号をアンバランスへ変換しながらインピーダンスを変換します。
サイズと外観
本体!
本体はかなりがっしりとした金属ケースです。JDIなどと一緒ですね。
裏面は滑り止めが全面に貼ってあります。滑りません。
開封と付属品
箱です。
オープンザBOX!
保証書が入ってます。
マニュアルやステッカーも。代理店はエレクトリさん。
日本語マニュアルはかなり丁寧に使い方を説明してくれてます。
これを見れば使い方はバッチリ。
マイク録音で今後試したいこと
今回のマイク録音ではクローズの位置でしかそれぞれ録音しませんでした。
エアーにも立てて録音するとかなり空気感が増やせてよりいい感じになりそうだなと感じてます。
キャビを鳴らすリアンプだとこれができるのがいいですね。
これはまた実験で今度試してみようと思います。
マイク録音うまくなりたい。
RADIAL Reamp JCRレビューまとめ
RADIAL Reamp JCRを使ってエレキギターをリアンプしてみました。
今回一番大きかったのは、一度録った同じ演奏を何度でも流しながら、後からアンプやエフェクターの音作りに集中できることでした。
ポチップ
自分で弾きながら比較するより演奏差を減らせますし、高い機材だから良く聞こえてほしいという先入観がピッキングへ入ることも避けやすくなります。
一方でリアルアンプのマイク録音はかなり難しく、リアンプボックスを使ったから簡単に良い音になるわけではありませんでした。
それに比べるとVOX MV50 ACのラインアウトを使ったリアンプは簡単で、僕には効果を出しやすそうに感じました。
何度も使ってマイキングやアンプの歪ませ方のコツを掴んでいきたいです。
ギターのリアンプは楽しいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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