Arturia KeyLab Essential 61のレビューです。
それまで約3年間KORG microKEY 37を使っていましたが、鍵盤の小ささが気になり、もう少し両手で弾きやすいMIDIキーボードが欲しくなって導入しました。
49鍵と61鍵でかなり迷った末に61鍵を選びましたが、実際に使ってみると僕の制作スタイルでは49鍵でも十分だったと感じています。
一方で、鍵盤の弾きやすさや本体の軽さ、Analog Labとの連携にはかなり満足しました。
Logicで使う時にはDAW操作で少し設定が必要だったので、その点も含めてまとめます。
目次
microKEY 37から替えて鍵盤はかなり弾きやすくなった
以前使っていたMIDIキーボードは、KORGのmicroKEY 37です。
-限定品のブラックタイプのやつ-
microKEY 37は小型で扱いやすく、サッと弾くには便利でした。
ただ、鍵盤が小さいので弾きづらさもずっと感じていました。
両手で演奏するとなると、僕にはかなり窮屈です。
そこで、もう少しストレスなく弾けるMIDIキーボードが欲しくなり、KeyLab Essentialを選びました。
肝心の鍵盤タッチは軽めですが、DTM用のMIDIキーボードとして使うには十分だと感じました。
ピアノの鍵盤に慣れている人には軽く感じると思いますが、僕が求めていたのはピアノタッチではなく、DTMで入力しやすい鍵盤です。
microKEY 37から替えたことで鍵盤幅にも余裕ができ、ミスタッチは劇的に減りました。
61鍵を選んだが僕には49鍵でも十分だった
購入時に一番悩んだのが、49鍵にするか61鍵にするかです。
最終的には「大は小を兼ねる」と考えて61鍵を選びました。
ただ、実際に使ってみると僕の場合は49鍵でも十分だったと思っています。
それまで37鍵では少し足りないと感じていましたが、だからといって61鍵まで必要だったかというと、そうでもありませんでした。
僕は鍵盤を中心に作曲するタイプではなく、原曲はギターで作ることが多いです。
その制作スタイルなら49鍵でも十分だったと思います。
61鍵は横幅がかなりあります。
結果的に、作業スペースをもう少し考えて選べばよかったと感じました。
鍵盤数は、自分が実際にどれくらい鍵盤を使うかと、デスクの広さまで考えて決めた方がいいと思います。
LogicではDAW Command Centerに追加設定が必要だった
僕が使っていた当時、Logic XではDAW Command Centerがそのままでは正常に使えませんでした。
再生や録音などを操作するためのこのボタン部分です。
Logicではボタンを押しても再生や録音にならず、鍵盤を押した時のように音が出る状態でした。
そこで、当時の代理店へ問い合わせています。
お問い合わせの「KEYLAB ESSENTIALS-61」の件ですが、このモデルに搭載さ
れている DAW コマンドセンターのトランスポートは、「Mackie HUI」という
コントロール信号を出力する仕様になります。(詳しくは、取扱説明書P.10
「2.10. DAW コマンドセンター」をご参照下さい)
それに対して APPLE「Logic X」は MMC(ミディ・マシン・コントロール)を
用いて制御を行う仕様のようで。Mackie HUI と MMCは、それぞれ互換性がない
信号のために、残念ながらMackie HUI 非対応のDAWソフトはコントロールを行
うことができないことになります。
宜しくお願い申し上げます
当時はこのような回答を受け、そのままではDAW Command Centerを使えない状態でした。
ただ、その後Logic側の設定を色々試したところ、使えるようにする方法を見つけました。
再生や録音を物理ボタンで操作できるようになるとかなり便利なので、Logicで使う場合には設定しておく価値がありました。
設定方法は別記事でまとめています。
DTM DRIVER!
LogicでMIDIコントローラーを割り当てる方法|反応しない時の解決手順 | DTM DRIVER!
LogicでMIDIコントローラーが反応しない時の解決方法を解説。キーコマンドを使った割り当て手順、保存方法、Mackie HUI非対応時の対処まで実体験ベースで整理しています。
本体は軽く、61鍵でも出し入れしやすかった
前身のKeyLabシリーズはアルミや木材を使った重厚なデザインだったので、商品ページを見ていた時は前のシリーズの方が好みでした。
Essentialシリーズはプラスチック製ですが、実物を見た時には安っぽさはあまり感じませんでした。
見た目も十分気に入りました。
そして意外だったのが、本体がかなり軽かったことです。
61鍵なので横幅はありますが、据え置きにしなくても使いたい時に出し入れしやすかったのは良かったです。
横幅の大きさは気になった一方で、重量が軽いこと自体は作業スペースを使い分ける上で助かりました。
つまみの質感と操作感がかなり好みだった
個人的にかなり気に入ったのが、つまみの触り心地です。
表面の質感が気持ちよく、購入直後はこの部分が一番気に入っていたかもしれません。
操作した時の反応も特に不満はありませんでした。
Analog Labの音作りでもよく使う部分なので、触っていて気持ちいいことは意外と大きかったです。
ただし、このつまみについては購入から3年半後にゴムがベタつく経年劣化が出ました。
その後の状態はこちらでまとめています。
DTM DRIVER!
Arturia KeyLab Essentialは劣化する?3年半でゴムがベタベタになった実体験 | DTM DRIVER!
Arturia KeyLab Essentialのゴム劣化問題を実体験ベースで解説。購入から約3年半で発生したベタつき・割れの症状や原因、対処法の情報までまとめています。
当時付属していたAnalog Lab 3もかなり気に入った
購入当時はAnalog Lab 3が付属していました。
もともとの目的は使いやすいMIDIキーボードを導入することでしたが、Analog Labの評判も気になっていたので、Essentialを選んだ理由の一つになりました。
実際に使ってみると、かなり好みの音でした。
ハイファイですが音の密度があり、薄いPC音源という印象はありません。
硬く派手な方向というより、少し柔らかさを感じる音が好みでした。
モデリングされているシンセ実機を僕自身が使った経験はないので、実機との再現度については判断できません。
ただ、プリセットをそのまま鳴らしても制作で使いやすい音が多く、当時はすぐに主力シンセの一つになりました。
KeyLab Essentialとの連携も使いやすかった
Analog LabのパラメーターをKeyLab Essentialのつまみやスライダーから操作できるのも良かったです。
画面上だけで操作するより、実際のハードシンセを触っているような感覚で音を変えていけます。
普通に音を鳴らしながら触っているだけでも楽しかったです。
この動画のように使いこなすには時間が必要ですが、つまみやスライダーから音を変える基本的な操作はすぐに楽しめました。
購入時に気になっていたKeyLabの鍵盤故障
購入時に一つ気になっていたのが、前身のKeyLabシリーズで見かけていた鍵盤の故障情報です。
経年で鍵盤が上側へ浮いてくるという話を見かけることがあり、中古でも鍵盤不良の個体を目にしたことがありました。
このこともあって、僕は前身のKeyLabシリーズを選びにくかったです。
ただし、このレビューを書いた時点で僕のKeyLab Essential 61に同じ故障が起きていたわけではありません。
Essentialシリーズでも同じことが起きるのかは当時まだ分からず、長く使わないと判断できない部分として気になっていました。
購入時の保証期間は1年間でした。
また、僕が使っていた当時の日本代理店はKORGでした。
まとめ|弾きやすさには満足、ただし僕には49鍵でもよかった
KeyLab Essential 61へ替えて一番良かったのは、microKEY 37より鍵盤が弾きやすくなったことです。
鍵盤幅に余裕ができたことでミスタッチもかなり減り、DTM用のMIDIキーボードとしては満足できました。
本体が軽く、Analog Labとの連携やつまみの操作感も気に入っています。
一方で、61鍵というサイズについては僕には少し大きすぎました。
ギターを中心に作曲する僕の使い方なら、49鍵でも十分だったと思います。
また、Logicでは当時DAW Command Centerを使うために追加設定が必要でした。
製品自体にはかなり満足していますが、鍵盤数だけは「大きい方を選べば安心」と考えず、自分の制作スタイルとデスクスペースで決めた方がよかったと感じています。