マイクプリアンプ

  (更新日:2018.05.22)

UNIVERSAL AUDIO LA-610 MKII、コスパ最強のチャンネルストリップ!

一時期、自分の主力マイクプリアンプ&コンプであったUNIVERSAL AUDIO LA-610 MKII 。

あまりにも愛着が出てしまい、訳あって手放す時はとてもセンチメンタルになった思い出の愛機、、、、。

今も、タイミングがあればまた手元に置いておきたいと思いながら、随分時間が経ってしまいました。

LA-610MK2の質感や特徴についての備忘録と、ちょっとしたMODに関するアイディアについても、過去に漁った情報、実体験を元にまとめます(((༼•̫͡•༽)))

 

Neveにも負けない歴史を持つアナログ機材屋Universal Audio

Universal Audioといえば、近年ですとUADプラグインの精密なヴィンテージモデリングテクノロジーで、プロの現場も飛び越えてDTMer界隈でも圧倒的な支持を得るようになっていますが、もともとはデジタルとは真逆なゴリゴリのアナログ機材メーカーでした。

 

今ではリイシュー前の実機がもはや伝説と化しているオプトコンプLA-2Aや、高速アタックが特徴のFETコンプ1176は、今もレコーディングスタジオで見ないことはないほどスタンダードとなっていますよね。

 

 

そんな歴史的にも、あのNeveにも負けない歴史を背景に持つのがUniversal Audio。

 

LA610mk2は真空管式コンソールUA610の現代版チャンネルストリップ

そしてLA-610 MK2は、UAの創立者であるビルパットナムが作った伝説的真空管式レコーディングコンソールUA610のチャンネルストリップ(EQ付きマイクプリ部分)+LA2A相当のオプトコンプが合体した、超豪華な機材です。

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / LA-610 MKII  サウンドハウス

 

-UA610コンソール。超かっこよす!-

参照元URL

 

ということで、610mk2。

値段はしっかりしますが、はっきり言って価格を優に超えた価値があります。

レコーディング機材の歴史的にもですが、単純に音響のクオリティーや内部構造も、どこをとっても一級品!

むしろ、内容に比してかなりお手頃な価格だと言えます、、、、。

 

LA610MK2は高い、、、?

僕はLA610mk2の販売価格は、とてもお手頃だと思っています♫꒰・◡・๑꒱

 

例えばNeveとUniversal Audioは、それぞれトランジスタと真空管をメイン部材として機材を構築している(創設期)ので、単純な比較は難しいですが、もしNeve系で同じようなオールドの復刻品を作るとしたら、現在のAMS(Neveを現在買収している会社)が制作するとして、恐らく3倍以上の販売価格にはなるのではないでしょうか、、、(内容+ブランドネームでこのくらいは付けそう)

 

ですので逆を言うと、Universal Audioの価格設定は、かなーり、良心的( ꒪﹃ ꒪)

僕が言うのもなんですが、もっと高くてもいいと思うくらい。

 

マイクプリとEQ(簡易的ですが使えます)、そしてコンプまでついてるんですからね。

La2aに憧れのある方には特に、手を伸ばしやすい価格帯ではないでしょうか。

 

真空管マイクプリはとてもクリアな音

LA610MK2の音色についての僕の所感です。

 

まず「真空管の音」と言うと、よく言われるのが、“暖かみがある音”や”レトロな音”、”少しざらついた””アナログな音”だと思います。

かく言う僕も、音響にあまり興味がなかった時代は全く同じイメージを持っていました。

あと、僕はギタリストですので真空管といえばやっぱりギターアンプのイメージが強いです。

 

ギターアンプといえば基本歪んでいて当たり前。

クリーンに奏でるのが好きな人なんて、おっさんか、ごくごく少数のコアな若者くらいでしょう、、、。

 

と、これは言い過ぎかもですが、クリーンにいきたいならジャズコで十分!

むしろジャズコーラスの音のクリーンさも相まって(ジャズコはトランジスタアンプ)、

真空管は「暖かみがありつつ」「歪むもの」トランジスタは「カリッとしてクールなクリーンめな音」というイメージが染み付いたのだとも思っています。

 

実はこれ、真逆、とまでは言えませんが、実際はほぼ真逆です。

 

トランジスタアンプの方が暖かみやレトロさや、太くてアナログチックな音を奏でます

Neveの音や、同じ年代のドイツのトランジスタ製ヴィンテージアンプは、まさにそんなイメージの音で、好きな人にはたまらないカラーを持った音を与えてくれます。

 

そして、真空管アンプは、しっかりと歪まないクリーンな回路を組めば、恐ろしいほど「ツヤっとして」「透明感のある」美しい音を出してくれます。

Tube-Techの音などは、まさにそんな音です。

原音に忠実、そこにほのかに倍音が乗った音。

 

ですので、現代の部品を使ってリイシューされているUNIVERSAL AUDIO LA-610 MKIIは、間違っても「ザラリ」ともしていませんし極端に「レトロ」な音でもありません。

もちろん、使い方によって音をわざと「汚す」ようなやり方もできますが、本来的な設計はとてもクリーンな音色を想定して作られています。

 

コンプ部分は柔らかくオーガニックなかかり方

オプトコンプ(光学式コンプ)の代表格であるLa2aにも使われている、T4フォトセルという部品をla610mk2は内部に採用しています。

このフォトセルという部品は光を発する素子+光センサーのようなもので、発せられた光量の増減をセンサーが感知して、それをまた電気信号化して先の回路に送る役割をしています。

本来的には、絶縁したい場所、一度信号経路を電気的に切りたい場所に設置することを目的に使用する部品ですが、Universal Audioはこの素子をあえてコンプの回路に組み込むことで、他のコンプレッサーに比べて「あいまいな」そして「柔らかい」コンプレッション感を獲得しています。

これは、あえてそうしたのか、実験していたらたまたまいい感じになったので採用したのかは、知る由も無いですが、、、、コンプの制御部分に光を使うって面白いですよね( ꒪﹃ ꒪)

確かにガチッとしたかかり方よりも、ふわっとしたかかり方になりそうなイメージがわきます。

 

そしてその挙動の結果、リリースが遅めにかかってきますので、ボーカル録音に最適とよく言われています。

実際僕も歌どりには、よーく使っていました。

とても自然なコンプレッション具合ですが、音をぐっと前にも出してくれるのが非常に助かるんですよね。

かけどりでコンプを使うのと、あとでプラグインを使ってコンプで整えるのとでは、同じような結果にするのはやはり難しいです。

UADのLA2Aコンプも非常に出来が良く、かけどりも同じようにできるのですが、アナログ機材というのはなんなんでしょう、、、同じようであってやはり何か一味違うのが魅力的です。

 

LA2Aは”真空管式”コンプではない

ちなみに、LA2Aは真空管オプトコンプと言われることもありますが、コンプ自体の回路には真空管は含まれていません

前述のように、コンプ回路にはフォトセルという部品が使われています。

真空管はコンプの後、アウトプットのゲインを稼ぐための回路で使われています。

つまりFairchildやManleyのような真空管式コンプとは、回路が全く異なっています

 MANLEY ( マンレイ ) / MASTERING SLAM!  サウンドハウス

MANLEY ( マンレイ ) / MASTERING SLAM!  サウンドハウス

 

 

僕はその違いを知るまで、両方とも真空管を使ってコンプレッションを行っているものだと思っていましたわ、、、(((༼•̫͡•༽)))

わかりづらい。

 

ですので、La2aインスパイアな機材、例えばTube-TechのコンプCL1Bも内部のコンプ回路は真空管ではなく、フォトセルを使ったオプトコンプとなります。

 TUBETECH ( チューブテック ) / CL1B サウンドハウス

TUBETECH ( チューブテック ) / CL1B サウンドハウス

 

しかし、サウンドハウスの説明欄↑に「真空管式コンプ」って書いちゃってますね、、、、これ正しくはオプトコンプのはず。

CL1Bのメーカーサイトには以下の文言が↓

  • 動作歪の少ない、オプティカル素子を使用したゲインリダクション回路
  • 真空管式プッシュ-プルアンプ搭載
  • 連続可変がスムーズなアタックとリリースつまみ(MANUAL, FIX/MANUAL, FIX選択可能)
  • ゲインレンジ: -∞~+30dBm
  • レシオ: 2:1~10:1
  • スレッショルド: +20dB~-40dB
  • 周波数特性: 5Hz~25kHz(-3dB)
  • クリックノイズを発生しないCompのIn/Out Key搭載
  • 低ノイズ: -75dBu以下
  • Imput Compression + Output表示切替が可能なVUメーター

 

この違いは販売サイト側でも間違うことがあるくらい少し表記の仕方がややこしいので、若干注意が必要ですฅ(≚ᄌ≚)

 

真空管式コンプとオプティカルコンプでは、質感がやはり違いますのでね。

 

EQ部分が非常に使える

コンプの話でちょっと脇道にそれちゃいました。

続いてEQについて。

EQに関してはぶっちゃけ細かいことができないので、本機導入以前から使っていたUADプラグインの610Bを使い始めた時も、失礼ながらおまけ程度なんだろうと思っていたのですが、いやはやとても使えるEQとなっています!

ハイ4.5k/7k/10kとロー70/100,/200Hの帯域固定(各3ポイントスイッチで切り替え可能)シェルビングEQですが、ポイントもとてもいいところを狙っているので、迷うことなくサウンドメイキングを決めていけるのがすごく気持ちいいです。

細かいことができすぎると、録音する前の段階で疲れちゃったり、テンションの維持が難しかったりするので、、、、こういうシンプルな範囲にビシッと決められたEQは、レコーディングでとても重宝します。

 

VOやアコギの録音で、10kを+3dbするのがお気に入りでした。

空気感が綺麗に伸びて最高です(((༼•̫͡•༽)))!!

 

WIMAの巨大フィルムコンがいい音を出してそう

内部をみると、部品マニアとしてはたまらないのが赤いコンデンサー。

サウンドハウス

WIMAというドイツのメーカーのフィルムコンデンサーなのですが、あの大きさは贅沢です。

音質へのこだわりが感じられます、、、、。

しかし、違うバージョンの青いものが積まれている場合も?あるようで、こちらの海外サイトのページにはめっちゃ青いのが載ってます。

ページ訪問者も興味があったようで「コンデンサーが違うようだが音も違うのか?」という質問コメントが書き込まれていました。

それにサイト主がUAに問い合わせたところロットによってコンデンサーが違うこともあるが「基本的に音は変わらない」という答えをもらったそう。

、、、本当かな?

世の中には色々な人がいて面白いです(๑꒪⍘꒪๑)

 

真空管を自分好みにカスタマイズできる!

これはちょっとマニアックな使い方になってきますが、自分で好みの真空管に差し替えることが可能になってます。

とはいえ、上部のパネルを外して内部にアクセスしないと交換ができないので、少しだけDIY力が必要になります。

しかし言い換えれば、真空管の劣化が気になった時でも自分でメンテナンスができるようになるので、本機をベストな音で長く運用したい場合、やり方を身につけておくと役立ちます!

英語ですがこちらのページにUAの真空管に関するソースが書かれています。

LA610mk2の使用真空管は販売ページよると以下の3種類。

使用真空管:(3) 12AX7, (1) 12AT7, (1) EL84

3つともとてもスタンダードな型なので、探すのも割と容易ですし、いわゆるヴィンテージ管をあえて試してみるのを音色が変わって面白いかもしれません♡⍢⃝♡

ちなみに上記真空管は、他の型番のものとも互換性があるので、こちらでそれをチェックしておくとより真空管選びの幅が広がります。

そして、

12AT7 and ECC81 are equivalent to a 6072.

12AX7 tubes are known as ECC83S as well.

 

 

ということで、かなり真空管遊びができます。

カスタマイズが好きな方は是非試してみてください。

僕も相当色々試しましたが、味付けが変わって面白かったですよ( ꆤωꆤ )y─┛

 

まとめ

というわけで、値段を悠に超えた内容、価値があるLA610 MK2。

普通に考えてレコーディングコンソール1CH分を20万以下で買えるのは、かなり安いです。

しかもコンプまでしっかりついていて、新品!

ヴィンテージものは「当たり」だとラッキーですが、ロクにメンテされてない上、たらい回しにされてきたであろう中古品に当たると、DIYで修理するにしても結構面倒ですし、それができない方はお手上げ、もしくは業者さんにお願いしてまた出費をする羽目になってしまいます(それでもいい音になってくれるのなら価値はありますが!、、高いんですよね)

近頃、中古市場の機材もだんだん疲弊してきている印象。

 

現在のそう言う状況も含めると、このチャンネルストリップは安心して最高級のプロ用サウンドが手に入る優秀な機材ですので、中上級者の方にもとてもおすすめです( ᵕ́ૢ‧̮ᵕ̀ૢ)‧̊·*

なんとも言えない柔らかさと、クリアな質感は、特に歌どりやアコギ録音、歪んだエレキギターにも相性抜群です。

 

最安はサウンドハウスで、ポイントがたくさんつくキャンペーンも現在(2018/3/9現在)やっていますよ!

 

それではお読みいただきありがとうございました(((༼•̫͡•༽)))

 

 

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