マイクプリアンプ

  (更新日:2018.06.7)

マイクプリアンプが必要な理由

DTMにマイクプリアンプって必要なのでしょうか?

 

そもそもマイクプリアンプってなに、、、?

 

という方の為に、数年間マイクプリアンプにこだわり続けて、自分でもラッキング(古いマイクプリアンプの部品などを組み立てて使えるようにすること)を繰り返してきた僕が、感じてきたこと、また今立ち止まって思い返してみたことを書いてみようと思いますლ(´ڡ`ლ)

2018年現在、未だマイクプリの存在意義はあるのか?

これはYESでありNOでもあります。

 

順を追って書いてみましょう。

 

まず、マイクプリアンプ(以降略してマイクプリと書きます)とは、読んで字のごとくマイクの音声を増幅するための回路です。

本来的には正にそれだけの目的のためのものであり、ひたすら求められるスペックは、S/Nがよくヘッドルームが高くあること。

 

メモ

S/Nとは、シグナル/ノイズのことで、シグナル(音声)に対してどれだけノイズが乗ってくるのかという指標をさします。

ゲインを上げていった時にボソボソと、劣化した真空管のようなノイズや、サーというホワイトノイズが乗らないほど、「S/Nが良い」と言われます。

ヘッドルームとは、どれだけ大きい音量に入力が耐えられるか(音が割れないか)という指標で、大きな音量に耐えられるほど「ヘッドルームが高い」もしくは「広い」と言われます。

 

昔の機材はS/Nがいまいちなイメージがありますが、現在でもしっかりメンテをすれば恐ろしいほどS/Nが良いヴィンテージ機器も存在していたりします。

例えば、ビートルズの録音で有名なTELEFUNKEN/TABのV76という真空管マイクプリが代表的で、”キング”や”ロールスロイス”の称号がついてしまっているくらい今でも優れた性能を有しているモンスター機材です。

しっかりメンテされていればですが、、、。

 

そんなマイクプリアンプに求められる基本的な性能は、前述のようにS/Nの良さ、そしてヘッドルームの広さ高さなのですが、実は現代の技術進歩のおかげで、もう十分素晴らしい性能を持ったマイクプリが、それこそ1万円を切るオーディオインターフェースにも標準装備されているんです。

 

それこそ初心者の方がまず初めに検討するであろう STEINBERG ( スタインバーグ ) の UR12なんかは、もう十分素晴らしいマイクプリを搭載してしまってます。

 STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR12  サウンドハウス

STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR12  サウンドハウス

 

僕のおすすめは、FOCUSRITEのScarlettシリーズです(ボソ、、、)

 

https://dtmdriver.com/focusrite-scarlett-solo-g2-rec

 

、、、どちらにせよ!

現代、というかここ2〜3年でDTM周りの機材のクオリティーがグンと上がり、供給量も多くなっているせいか、価格も性能に見合わなくらい下がってきています、、、!!

 

ですので、マイクプリに求められる本来的な機能(良S/N、広ヘッドルーム)で言えば、ひと昔前のプロ用マイクプリアンプに、それこそUR12のようなコンシューマーモデルのオーディオインターフェース内臓のマイクプリでも十分匹敵するレベルまできてしまっています。

 

下手に安くてちゃちなマイクプリや、ヤフオクなどで売っている萎びた”ヴィンテージもの”を使うくらいなら、1万円のオーディオインターフェースのマイクプリの方が良い音しちゃってますよ!、と。

 

正直若干ショックですが(僕としては、結構お金もかけてこれまで試行錯誤してきた身でもありますので、、、)、ほんとにすごいですよ、ここ最近の機材は。

素直に素晴らしいと思う他ありません。

 

マイクプリの存在意義は音色にあり

ところがですね、単体で作られているマイクプリには、単なるスペック的な性能面だけが求められているわけではないのも付け加えさせていただきます。

 

むしろこの本来的ではない”部分”に、もはやマイクプリの存在意義があるといって良いでしょう!

それは何か?

 

です。

 

色味(՞ټ՞☝☝ !!

 

音にも色がありますよね!

 

音色とはよくいったもので、特に90年代までの音楽に慣れ親しんでいる方ほど、この感覚が理解しやすいのではないでしょうか、、、?

 

くすんでいたり、柔らかかったり、冷たかったり、暖かかったり、、、、

 

DTMの発達は音楽制作の基準を底上げしましたが、同時に音色が画一化していった側面があると感じています。

そして、その違和感にあまり馴染めない年配、おじさん、オールド好きな若者ほど、、、、単なる「良い音」では測れない「何か」を探しているのではないかと、、、。

 

わかりやすい例が、このデジタル販売やストリーミング再生中心の時代に、わざわざレコードを求める層が厚みを増してきた点ではないでしょうか。

 

そう!「良い音」というのは、単純にS/Nの良さやヘッドルームの広さでは測れない面を持っているんです◝₍ᴑ̑ДO͝₎◞ドヤァ!!

 

面倒臭いですね〜。

 

しかし、ここがまた、すごーく音楽の面白い部分でもあると思います。

なんか良くないですか?

波形がとても綺麗で、ノイズが全く乗っていないクリーンな音源よりも、レコードの荒い音に一発で心を持ってかれてしまう瞬間があるって、なんか、僕はそういうの嬉しくなってしまうんですよね〜ლ(´ڡ`ლ)

 

しかし!マイクプリのカラーさえ、デジタルで再現される時代に、、、

そんな単なる「綺麗さ」では測れない、音楽の質感。

しかし、しかし、さらに時代は恐ろしいフェイズに突き進んでしまいました、、、、

それが、心地よい音色を発するヴィンテージ機材さえ、デジタル技術で再現してしまおう!というアイディアです。

そして、それはプラグインという形で今では当たり前のようにプロのエンジニアやDTMerの間にも浸透していますし、僕もバリバリに使っています。

 

UADというメーカーのプラグインがその流れの最先端です。

 

UAD-2プラグインの凄さ

 

UADを手にしてしまったら、相当こだわりが強い人以外はもうこれで十分だろうと。

 

すでにオーディオインターフェースに標準装備されているマイクプリだけでも機能的に不足なしですが、UADプラグインを使うことで、より本物の伝説的なカラーを持ったマイクプリアンプやその他コンプ、EQなどまで、高度な緻密さを持ってPC上に再現することが可能となっているのです。

UADのUNISON機能で音にどれだけ違いが出るのか実験!【データあり】

それじゃあ、本当の、本当にマイクプリってもう必要ないの、、、?

しかし、

それでも!

マイクプリアンプは、音楽を突き詰めていくとやがて必要になる時がくると思います

 

ここがまた音楽の奥深さなのですが、とーっても素晴らしいUADのプラグインでさえも、完全にアナログ感を再現できているわけではないです。

信じられないくらい美味しいアナログ色を究極のデジタルパワーで味付けしてくれますが、アナログの音色ってなんなんでしょうかね、、、やっぱりちょっと違うんですよね。

ちょっとですよ?

しかしこの”ちょっと”が、メインとなる楽器やボーカルなどでは、最終的なミックスで意外に大きな(しかし少しとも言える、、、微妙な差です)違いを生み出してしまうんです。

 

というわけで二転三転しましたが、僕は、マイクプリアンプは、音楽性の底上げにまだまだ十分な魅力を持った必要性のある機材だと思っています。

 

DTMをただ楽しむ分ならばいらない、、、、とも言えますが、

 

DTMをより楽しむことに主眼を置くとき、マイクプリやコンプなどのハード機材は、さらなる音楽の奥深さを感じさせてくれる魔法の箱ではないかと!

 

とは言え、DTMを始めてから数年間は全く手を出さなくていい機材です。

初心者の時期を脱して、ある程度ミックスにも慣れた頃でないと、逆に何がいいんだかわからないかもしれません、、、、。

下手したら扱いづらい音だと感じる恐れもあります。

 

繰り返しますが、現行のオーディオインターフェースに付属しているマイクプリも、十分な破壊力を装備しているのも事実ですので!

 

初めて使うのにおすすめのマイクプリは?

マイクプリアンプを初めて使ってみたい!

となった時、僕ならこの二つをお勧めします☚(꒪ټ꒪☚)!!

 

 FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / ISA One Analogue  サウンドハウス

FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / ISA One Analogue  サウンドハウス

 

定番中のど定番!

しかし、後々までプロユースでもしっかり使えるFOCUSRITEのISA Oneです!

僕も一時期使っていましたが、とっても良かったです。

クリアで無駄がなく、しっかりとアナログ感もあり、音が立つ感じ。

音の入口部分である入力トランスにもこだわりの設計が施してあり、Lundahl(ルンダール)というトップクオリティーのメーカーのLL1538というトランスが使われているのもポイントが高いです。

とある有名なエンジニアさんがこのマイクプリアンプを現場に持ち込んでいるのも、かつてみたことがあります(こっそり影からみてました、、、)

万能型の間違いのないモデルですよ。

 

 

そしてもう一つは、これ!

 

 Golden Age Project ( ゴールデンエイジプロジェクト ) / PRE-73 mk3  サウンドハウス

Golden Age Project ( ゴールデンエイジプロジェクト ) / PRE-73 mk3  サウンドハウス

 

Neveをモデリングしたマイクプリの中でもお手頃で高品質な Golden Age Project の PRE-73 mk3!!

Neveインスパイアのマイクプリはたくさんありますが、その中でも最安に位置づけながらも、音質はとても好印象です。

蓋をぱかっと開けて、中身を見ればなんとなく質がわかるようになってきているのですが(ここは僕の特技です)、大事なところは手を抜かずにしっかり作り込んでありました。

また、出力トランスという部分を後々自分で改造したりすることで音質をよりグレードアップすることもできちゃうので、そんな伸び代にも期待できちゃうマイクプリです。

改造については、こちらの記事から数回にわたって書いていますので、もしよろしければご参考ください。

Carnhillトランスの導入方法①

太くて芯のある、カッコいい音が欲しい人にはこちらがおすすめ。

 

これよりも安いグレードのものを使うなら、、、

特に買わなくてよいでしょう╰(◉ᾥ◉)╯!

 

ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが、多分あまりいい結果に結びつかないかと思います。

 

繰り返しますが、標準装備のマイクプリでも最近のオーディオインターフェースの出来なら十分ですから。

まとめ

いかがでしたでしょうか、、、?

 

初心者のかた向けにマイクプリアンプってどういうものなのかを書いて見ようと思って記事にしてみましたが、すごくわかり辛くなってしまっていたら申し訳ございません!!

 

とにかく言いたかったことは、マイクプリアンプの導入を検討し始めた時点で、既にどっぷりDTMにハマり、こだわりもかなり強くなってきている段階かと思いますので、どうせ導入するのなら上記に挙げたグレード以上からでないと、あまり導入の意味がないくらい、今のオーディオインターフェースの出来が良い!ということです。

 

初心者用として発売されている機材のクオリティーが最近異常なまでに仕上がってきてしまっているので、決断をするのなら思い切りいかないと大きな差は感じられないかと。

 

素晴らしい進歩(;´༎ຶٹ༎ຶ`)!

 

※マイクプリは突き詰めて行くとスーパー沼化するので注意が必要です、、、ガチで行きたい方は合わせてどうぞ↓

【断定】おすすめのDAWソフトTOP3はこれ!【2018年度】作りたい音楽ジャンルで選ぼう


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