MANLEY Massive Passive Stereo Tube EQの使用レビューです。
ずっと欲しかったEQで、導入してから2〜3曲に使ってみました。
まだまだ使い込めていないですが、圧倒的に良いです。
目次
Massive Passiveはクリアなのに芳醇
Massive Passiveの音ですが、UADプラグインで聴いたことがあったくらいで、実物を生で聴くのは初めてでした。
とにかく豊潤で芳醇です。
しっかり設計された真空管機器らしいめっちゃクリアな音、そこにEQが超絶滑らかに反応します。
クリアなのに芳醇。クリアな香りがするEQ。
カット方向も良いですが、特にブーストする音の変化がすごく良いです。
商品説明通り、全然いやらしくない音の伸び方をします。
ジリジリ、ジャリジャリ、ギャギャっとした質感が全くありません。
初めからこんな音だったように、EQしてくれます。
こんなEQはなかなかない気がします。
したい音にできるEQ。
とにかく気持ち悪いくらいクイッと音を変えられます(気持ちいいんですけど)。
これはずるいです。
Massive Passiveの音源付き音質検証記事はこちら👇
DTM DRIVER!
Manley Massive Passive EQ実機の音質テスト|EQするとどう変わる? | DTM DRIVER!
Manley Massive Passive EQの実機音質テストです。2ミックス音源に実際にEQをかけ、音の変化や質感を検証。通常版とマスタリング版の違いについてもまとめています。
楽曲に「製品感」を出すならとてもおすすめです
あくまで僕のイメージです。
Massive PassiveでEQすると曲に「製品っぽさ」が一気に加わります。
ポチップ
ミックスをして、マスタリングまで来て、最後の仕上げまでできたけど、何か物足りない。
って時にMassive Passiveでハイを上げると、すごいそれっぽくなります。
実際はそんなに単純な話じゃないと思いますが、かなり本気で思ってます。
「これじゃないか!」って思いました。
実際、Massive Passiveを使う前と後では、華やかさが違っている気がします。
僕にはかなりしっくり来るEQでした。
MANLEY Massive Passive Stereo Tube EQとは
Manleyの真空管パッシブEQです。
MANLEY ( マンレイ ) / Massive Passive Stereo Tube EQ サウンドハウス
Massive Passiveは通常版とマスタリングverがあり、僕のは通常版。
MANLEY ( マンレイ ) / Massive Passive Stereo Tube EQ Mastering Ver サウンドハウス
マスタリングverは
- つまみが全てステップ式
- 左右が完全にマッチング
- リコールが完璧
- 更に高価
な点が違いに挙げられます。
あと、
- 通常版EQのブースト/カット量は最大20dB
- マスタリングverのブースト/カット量は最大11dB
という点がかなり大きな違いです。
どちらにするか散々悩んだのですが、動画をみて通常版のEQの効き方の方がしっくりきそうだったのでこちらに決めました。
ステレオソースにかけるには左右のマッチングに気を使わないといけませんが、概ね操作性に関しては満足です。
Massive Passive通常版の操作性について
2ミックスに使うのなら、正直マスタリングバージョンの方が良かったかも。
なんて若干思ってましたが、最近通常版の操作にも慣れてきました。
とはいえ、カチカチ回すロータリースイッチの方がEQのセットはやりやすいでしょう。
ただ、じっくり時間をかけられるのなら通常版も悪くないです。
というかこちらのverの方がかなりグイグイEQがかかるので、使っていて面白いと思います。
実際、僕の場合ですが、11dB付近までEQしているケースがあったので(マスタリングverだと最大値)、ここは通常版の方が強いなと思います。
時間がない中で仕上げにバシバシEQするのならマスタリングverの方がいいかもしれません。
実物レビュー
続いて実物を見ていきます。
このようにパッと見るとかなりつまみが多く、操作が難しそうな面構えをしています。
でもセクションで見ていくと、普通のEQとパラメーターは変わりません。
ただし、効き方はかなり独特です。
左からロー→ハイになるんですが、一つのバンドのカバー範囲がかなり広いです。
ローが最大1Kまでカバーしてます。
各バンドはブーストかカットを選択してEQします。
センターにはゲインとハイ/ローパスフィルターを装備。
通常盤なので、ゲインは無段階のトリムになってます。
EQをオンオフした時に音量差が出るので、ゲインで聴感を揃えると使いやすいです。
背面です。
その後のMANLEY製品ではパワーサプライが刷新されて、スイッチング電源に変わりました。
僕のは昔のAC100V入力リニア電源バージョンです。
パワーサプライ変更で更に低ノイズ、音が明瞭になったと代理店のHOOKUPさんの説明にあります。
どのくらいパワーアップしたのかは正直わかりません。
しかし、旧バージョンでもノイズは全然気になりません。
環境によるのかもしれません。
接続は至ってシンプルです。
基本的にはバランスで接続したいので、XLRを使ってます。
せっかくなので、上蓋を開けてみました。
機材マニア的にはたまらない構造をしています。
フィルムコンデンサーはWIMAがたっぷり使われてます。
奥にはインダクタらしきものが見えます。
フィルター用のコイルでしょうか。
MANLEYオリジナルのチョークコイル(インダクタ)のよう。
巨大なフィルムコンらしきものもMANLEY製でした。
コンデンサーまで自社製ってすごい。
小さいコンデンサーもMANLEY印があります。
回路図を見ていないのでわかりませんが、重要な音声経路だったりするんでしょうか。
今まで所有してきた機材の中でもトップクラスで高級感があります。
中の構造も、今まで見てきた中で一番衝撃を受けました。
よくこんな物を作ろうと思ったなと思います。
MANLEYの大ファンになりました。
Massive PassiveはパッシブEQ
Massive Passiveのその名の通り、EQは全てパッシブ回路です。
先ほどの中身にあったコイルとコンデンサーで、電気を使わずEQします。
パッシブ回路を通った後は、音量が減衰するので、その分を真空管で補っています。
パッシブEQで有名なのはパルテックです。
Massive PassiveもパルテックEQにインスパイアされているのは間違いないでしょう。
対してAPIなどはアクティブEQです。
電気を使った回路でEQします。
まとめ
MANLEY Massive Passive Stereo Tube EQの初回使用レビューでした。
最後までお読みいただきありがとうございました!