ボーカル用マイクとして非常に人気があるSENNHEISER e935。
楽器用にも使える、というより完全にボーカル向けに作られているだけあり音の作り方も歌用に特化しています、、、!
過去にshure58からこちらの機種に乗り換えた時の衝撃は今でも忘れられません(´⊙౪⊙)۶
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / e935 ボーカル用 単一指向性 サウンドハウス
今では58の素晴らしさが十分に分かってきましたが、それでもやはりボーカル用、そしてコーラス用にはe935に軍配が上がります。
特にロック系のライブでは声の「抜け」や「存在感」がまるで変わってきます!
マイクには適材適所、カラーも様々な物がありますがその中にあってもe935は「間違いのない」一本!
10年程使い続けてきたので、レビューを書かせていただきます(((༼•̫͡•༽)))
見た目がそっくりなe945についても感想などまとめてみました。
この記事の目次
e935は抜けもいいがミッドのパンチがカッコいい!
早速ですがこのマイクの音質について。
リハスタで声を通した時、まず感動したのが抜群な声の抜け具合です。
僕自身の声は、男性としては少し高めですが、胸のあたりも割と鳴っているような声質です。
元々「スコーン!」抜けるような声ではないんですね。
しかしe935に変えた時、見事にハイが伸びてバンドのオケの中でも埋もれなくなったのでした、、、!
驚きです!!
ちなみに、e935の前に使っていたマイクは58のbetaでした。
SHURE ( シュアー ) / BETA58A サウンドハウス
ご存知普通の58に比べてBETAの方もかなり抜け具合は良くなってきますが、e935は更にもう一段階上をいく感じ。
ただハイが強調されてキンキンしている訳でもないので、扱いやすい音とも言えます。
そしてe935を使い続けていくうちにより分かってきたのが、
ミッドもめっちゃかっこいい!!
ということ。
とにかくパンチが有ります。
若干「ジャリ」っとしてますが、このジャリ感はロックを感じるジャリですよ。
すごくいいジャリ。
この少しディストーションする感じが、マイクプリやギターエフェクターでいうドライブやブーストに通じる部分です。
声の倍音を強調してくれる感じ。
だから爆音のエレキギターの中でも存在感が薄れない!のかなと。
ダイナミックマイクは間違った使い方を直せると、音の抜けを改善することができます。

しかしそれに加えて機種のポテンシャルが変わると、声のノリは段違いに良くなります、、、。
- 自分の声がモニターし辛くて困っている
- お客さんに声が聞こえ辛いと言われる
- 今よりも更にガッツのある声にしたい
こんな場合は、e935はとてもいい結果を与えてくれるはずデス。
低音も存在感バッチリ
ボーカル用なので、変に低音が強調されてても困りますよね(大抵声はローカットすることが多いです)
e935はここら辺もちょーどいい具合に調整されているので、腰がどしっとしつつも変なモコモコ感はありません。
口元からマイクを放しても声の強さが残るので、近接効果の回避もしやすいです。
声の「大きさ」や「存在感」を出すためにマイクのグリルを手で覆ったり、
口をグリルにベタ付きにすると近接効果により更に抜けが悪くなります。
逆効果!
声を聞こえやすくするには
- バンドの音量を落とす(特にギターが大きくなりがち)
- ミキサー側で声の音量を上げる
- マイクに口を近づけすぎない
- Voの要望をメンバー及びPAがちゃんと聞いてあげる
のが正解!
みんなで協力しないと解決は難しいです。
e935は低音もしっかり拾ってくれるので、マイクグリルから距離を取りやすいです。
声の抜けを更に良くしてくれる大事なポイントですね!
グリルが臭くなりにくい
汚い話で恐縮ですが、、スタジオ練習やライブあるあるの一つ。
マイクって「臭い」ですよね。
不特定多数の人が共有し合っているスタジオやライブハウスのマイク。
お店もちゃんと管理してくれているでしょうが、、、かなりきつい匂いがする事があるのも事実。
はっきり言って吐き気がして、歌どころじゃねーー(((;꒪ꈊ꒪;)))!!ってことも。
とはいえ勿論僕も含め、やはり我々は人間ですから、
いくら綺麗にマイクを使おうにも、確実にマイクを汚してしまいます。
ライブなんてやろうものならもう、唾飛ばしながら声を張り上げ、汗だらだらです。
下手したら鼻水まで噴き出していることも、、、。ううう。
ということで、できることならMYマイクを持つ方が、自分にとっても他人にとっても最良の選択となってきます。
そんな過程で発見したe935の素晴らしい特徴。
e935はマイクグリルが臭くなりにくい!!
なぜかはわかりませんが、58系に比べて断然臭くなりにくい。
抗菌性がしっかりしているのかもしれませんが、臭くなりにくい上に、洗えばちゃんと匂いが消えます。
58は、長く使い続けるほどだんだん匂いが取れなくなってくる傾向に陥ります、、、。
洗っても洗っても、ぐ、くっさ( ꒪﹃ ꒪)!!って。
バカにしてんのかコイツ?って絶望的な気分に。
これ、僕だけでしょうか。だとしたら、汚くてすみません。
そんなストレス、e935にはありません!!
マイクグリルは交換すると割高、、、
とはいえ、そんな匂いが付きにくいグリルも、使ううちにだんだん劣化してきます。
塗装も剥がれてきますし、中のポップガード(スポンジ)も度重なる洗浄で傷んできます。
そうなるとマイクグリルを交換する必要が出てくるわけですが、e935用のはお値段が少し高いのがネック。
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / E935GRILL サウンドハウス
58は1000円ちょいなのに、こちらは2500円くらいします。
SHURE ( シュアー ) / RK143G SM58用グリルボール サウンドハウス
そっくりな形e945との違いは?
e935にそっくりで、型番も横並びなe945。
そっくりなようで、音質や持っている特徴はだいぶ違います。
e945はハイが更に綺麗に伸びる
まず、e945の方が更にハイが伸びて綺麗に出てきます。
e935でもまだ抜けが足りない!という方にはこちらの方がしっくりくるかも。
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / E945 ボーカル用 超単一指向性 サウンドハウス
またe935は、声量のある方だと若干ハイにストッパーが入るような嫌いがありますが、e945はそうならずスコーンと抜けていきます。
全体の音量が均一になる傾向
若干重複になりますが、e945では、声を張った時もヒラ歌の時もあまり音量バランスが変わらない(そう感じる)傾向があります。
これをバランスが良いととるか、ダイナミックさが減るととるかはボーカルスタイルによって変わってくるかと。
イメージ的にe945の方がスタイリッシュな音に感じますね。
e935は派手で、ダイナミックレンジも大きく表現するイメージ。
ですからe935の方が思いっきり声を張り上げると、その分だけ音量も大きくなりますし、囁くように声量を下げると小さくなる傾向があります。
ミッドがスッキリめ
上記のこととも関係してますが、e945の方がミッドが大人しめで派手さが抑えられている印象です。
ハイの綺麗さが目立つのは、ミッドが暴れないような設計になっているからかも?しれません。
パンチ!があるのはe935。ハイとミッドのバランスもe935の方が良いです。
透き通るような女性ボーカルだとe945の方が向いている気がします。
e935の方が男性っぽい声向きなのかな。
ローはたっぷりしてる
意外にもローはe935よりもe945の方が若干たっぷりしている印象です。
ミッドがスッキリしている分このたっぷり感は全然嫌じゃありません。
このマイクのかっこよさ、スタイリッシュさを醸し出している部分なのかなとも。
ハイの抜けが安心して気持ちよく感じられるのもローの出方のおかげかもしれません。
グリルの奥行きが長い
見た目がそっくりのe935とe945ですが、e945の方がグリルが長いです。
これは近接効果をより避ける効果があります。
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / e935 ボーカル用 単一指向性 サウンドハウス
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / E945 ボーカル用 超単一指向性 サウンドハウス
ハイの抜け具合にも一役買っていると思いますが、一度e945にe935のマイクグリルをつけてみたらどうなるのかな?と試した事があります。
しかし、出音の印象はそこまで変わりませんでした(笑)
音質の特徴の多くはグリル云々よりも、中身のチューニングに比重があるんだと思います。
グリル単体の値段が少し安い
グリルを交換したくなったら、e945の方が500円ほど安いです。
理由は、、、謎、、、。
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / 577727 E945用グリルボール サウンドハウス
e945は指向性がかなり狭い
e945は”超単一指向性”とスペックシートにある通り、Shureでいうと57的な性格を持っています。
超単一指向性のマイクは、
- 背景の音の回り込みが少ないのでハウリングが起こりにくい
- 声の濁りを軽減できる(声に周りの音が混りにくいため)
と言った効果を出せる一方
- 声がマイクの軸からずれると極端に音を拾わなくなる
- ハンドマイクで歌う場合はテクニックが必要になる
というデメリットが出てきます。
そのためe945は、ステージ上を動き回るボーカリストの方や、激しいパフォーマンスをするギターコーラスマンにはあまり向きません。
不安な方はe935の方が余計なことを考えずに済むのでそちらを選んでください( ꆤωꆤ )y─┛
57系のマイクに慣れている方なら、e945で何の問題もないでしょう!
e935 VS e945
ではではこの2本、結局どっちのが良いのよ?
って話ですが、僕ならこんな風におすすめします。
- 声が男らしい方→e935
- 声が女性的な方→e945
ざっくりすぎですかね(((╹д╹;)))
それでは、
- 歌を心で伝えるタイプの方→e935
- 歌がテクニカルなタイプの方→e945
どうでしょう、、、?
まとめると
マイク | 音力 | 抜け | ミッド | ロー | 指向性 | 難易度 | ダイナミクス |
e935 | パンチあり(派手) | ◎ | 超かっこいい | しっかり | 普通 | 普通 | 大きめ |
e945 | スタイリッシュ | はなまる! | 抑えめ | たっぷり | 狭い | 若干難しい | 均一め |
こんな感じ。
あくまで僕の所感ですが、ご参考までにฅ ̳͒•ˑ̫• ̳͒ฅ♡
まとめ
というわけでSENNHEISER E935、そしてE945についての記事でした。
Shure 58も素晴らしいマイクですが、そこからもう一歩違う次元の音を体感できるマイクたちとなります。
モニター環境の改善にも効果が高いので、迷っている方はぜひ試してみてください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
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