Fairchildと言えば670や660が超有名です。
数々のメーカーがプラグイン化していますが、実機はとんでもなく高額です。
ヴィンテージコンプレッサーの中でもぶっちぎり。
Fairchildを個人所有するのは夢のまた夢、、、かと思いきや、Fairchild 602という機種ならなんとか買える金額ということを知り、一時期所有していました。
今回はそのFairchild 602を実際に使って感じた音や特徴をまとめます。
目次
Fairchild 602は音を突っ込むほど丸みとグルーブが出る
Fairchild 602は、音をどんどん突っ込んでいくと独特の丸みを帯びていく感じでした。
さらにFairchildのパワーなのか、とても心地良いグルーブも音に加わります。
巨大な見た目も相まって、腰の据わった音を鳴らします。
細かい設定はできませんが、「通すだけ」でもFairchildらしいフレーバーを加えられる機材でした。
1〜5の設定で高域ピークの抑え方が変わる
Fairchild 602にはOFFと1〜5の設定があり、数字を上げるほど高域ピークを強く抑える方向へ変化します。
実際に1から5へ動かしていくと、僕にはアタックやリリースの動きも変化していくように感じます。
670のTime Constantを思わせる部分もありますが、602の1〜5はCONAXによる高域ピークの抑え方を変えるための設定です。
Fairchild 602とは
Fairchild 602はCONAX Model 602という2chの真空管機器です。
660や670のようなフル帯域のコンプレッサーとは少し違い、主に高域ピークを抑えるために作られています。
ディエッサーに近い働きをする機材で、レコードカッティングやラジオ放送などで高域の歪みを抑えるために使われていました。
元々はそうした用途の機材ですが、普通に音を通して使ってもFairchildらしい丸みやグルーブを感じられます。
Fairchild 602の内部構造とトランス
中身はこんな感じです。
肝心要のトランスは、670と同じものが使われているという情報もあります。写真では左側に見える黒いトランスです。
僕の持っていた個体は、インプットだけUTC製に変わっていました。
602では、入力トランスをUTC製へ変更した個体もあります。
こうした個体差も含めて、かなり味のあるヴィンテージ機材です。
まとめ
Fairchild 602は、音を突っ込んでいくと独特の丸みが出て、心地良いグルーブと腰の据わった音を感じられる機材でした。
本来は高域ピークを抑えるためのCONAXですが、普通に音を通した時の質感もかなり魅力的です。
細かい設定はできませんが、「通すだけ」でもFairchildらしいフレーバーを加えられるので、かなり面白い一台でした。
僕が持っていた個体は入力トランスがUTC製へ変更されていて、そうした個体差も含めて印象に残っています。