2019年末UNIVERSAL AUDIO APOLLO Xシリーズに2chオーディオインターフェース版TWINが加わりました。
これにてAD/DAやマイクプリやモニター関連など、
TWINの音質がようやく現行フラッグシップモデルと同等に。
前機種TWIN MK2と見た目はそっくりですが、中身はぐっと進化しています。
ということで、APOLLO Xの音質がどんな感じなのか?
今回マイク録音をして他機種と聴き比べてみました!
*過去記事を加筆修正しました。
目次
APOLLO X TWINの最大の売り
いきなりですが、APOLLO X TWIN含めAPOLLOシリーズの最大の売りは何でしょうか?
それはご存知UADプラグインが使えること。
UADは音の良さやモデリングの質の高さが非常に秀逸。唯一無二。
これ目当てにAPOLLOシリーズを導入したい方も多いはず。
UADプラグについてはこちら👇
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UNISON機能でマイクプリが様々な機種に変化する
UNISONテクノロジーと呼ばれるAPOLLO独自の機能がやばいんですよ。
普通のオーディオインターフェースは、どんなに品質が良いマシンでもマイクプリアンプは一種類のみ。
って、当たり前ですよね。
しかしAPOLLOは、UADプラグインでモデリングされたヴィンテージマイクプリアンプを、
そのままマイクプリアンプの性質に反映させてしまえるんです。
例えばNEVE1073やAPIやSSLといった実機だと非常に高価なマイクプリアンプの質感を、
入力の時点から録り音そのものに加えることが可能。
-NEVE1073プラグイン-
つまりAPOLLOを一台持っていれば、何種類ものマイクプリアンプ(後々追加購入が必要)の質感を一緒に手にいれることができます。
これがAPOLLO最大の売り!
APOLLO Xの前機種APOLLO 8で試したUNISON機能比較記事はこちら👇
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UNISON機能の音の変化をテストしてみた
ということで、APOLLO XのUNISON機能でどう音が変化するのか?
また、そもそもAPOLLO Xの音質はどんな感じなのか?
マイク録音をしてテスト音源を作ってみました。
ここ最近エントリー向けオーディオインターフェースの音質データを集めたりしていたので、
他機種とも比較しながらAPOLLO Xの実力を改めて探ってみました。
録音の条件
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僕が使用するAPOLLO XはUNIVERSAL AUDIO APOLLO X 6。
APOLLO X TWINが出る前、2018年に発売されたラック型のオーディオインターフェース。
APOLLO X TWINと同等の音質と考えて差し支えありません。
使用したマイクはNeumann M149。
アコギを2トラック録りました。
左右にパンで振っています。
リズムはLOGIC Xの付属ループ。
録音後にコンプやEQなどのプラグインは一切使っていません。
フェーダーで音量バランスをとったのみ。
その他の比較機種は、先日発売になり話題になっているSSL2。
そして入門用オーディオインターフェースの定番STEINBERG UR22Cを並べてみました。
それではAPOLLO Xの音質を比較ご視聴ください!
APOLLO X ノーマル(UNISONなし)
まずは何もUADを挟まず、素のままのAPOLLO Xの音。
SSL2 ノーマル
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SSL2の売り4Kスイッチをオンにした時の音。
APOLLO X + UA 610 UNISON
APOLLO XにUA 610をUNISON ONした音。
*設定は画像のままです。コンプやEQはかけてません。マイクプリのみ通してます。
APOLLO X + UA NEVE1073 UNISON
APOLLO X + UA API UNISON
STEINBERG UR22C
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比較した感想
やっぱり面白くらいAPOLLO Xは差すモデリングプラグインによって音が変わりますね!
素の音は大したことない感じなんですけどね。
そしてAPOLLO Xは総じてキャッチする音像が大きいですね!
APIとかたまりませんな。
SSL2もコスパがよくとても3万円未満の製品には思えませんが、流石にAPOLLO Xにはクオリティーは届かないですね、、、。
抜けは綺麗ですが、比べてしまうと下の帯域が少し寂しく感じます。
今回割と厳密に検証してみたかったので、
SSL2とAPOLLO Xの録音は同日にマイク位置なども全く同じセッティングで行いました。
UR22Cは時間がなかったので、先日録音したものになります。
さらにAPOLLO Xはコンププラグインなどを掛けどりできる
UNISON機能だけでも十分驚きの音質ですが、
APOLLO Xはさらにプラグインの掛けどりもできます。
つまり普通のプロのレコーディングのように、コンプやEQの掛けどりが可能。
というか、UADプラグインならなんでも掛けどり可能です。
例えばテープシュミレーターを掛けながら録音すれば、擬似的なアナログレコーディングにもなります。
どこまでテープっぽくなるのか?というと、そこは流石にアナログには勝てませんが、、、、。
でも、とても面白い効果を得られますし、ハマればとてもいい音で録音ができちゃいます。
ということで、コンプをかけたトラックも試しに作ってみました!
APOLLO X 素の状態
比較用に何もかけないで録音したトラック。
APOLLO X + UA 610 UNISON + LA2A
UA610に定番のオプトコンプLA2Aをかけてみました。
APOLLO X + UA 610 UNISON + UA1176
こちらも定番コンプ1176を掛けどりしたファイル。ちょっとコンプかけすぎました、、、。
SSL2 4K オン
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感想
どうでしょうか、、、?
特にLA2Aを掛けたファイルはとても良い雰囲気。
各ファイルはボリュームを目視で揃えていますが、コンプで圧縮された分、掛けどりしたファイルはやはり音圧が上がっていますね。
迫力が増えて聞こえます。
掛けどりはモニター音にだけかけることも可能
ちなみにプラグインを掛けどりするときは、モニター音にだけかけるということも可能です。
その場合は録音しているデータにはコンプ等はかかりません。
UA専用ソフトのこのボタンを押して切り替えるだけ。
APOLLO Xの強み
ということで、APOLLO Xはこんな音!
そして色々な音が出せるよ、という実験結果となりました。
APOLLO Xの競合機種といえば、RME、ANTELOPE、APOGEEあたりかと思います。
RMEはとても音が透明。そして何よりモニターの音が超フラット!
マイクプリアンプの音も癖がなく美しい。
この部分ではAPOLLOは勝てないと思います。
ただ、APOLLOにはそれを補って余りある音色の豊富さ、無数の高品質プラグインを使えるアドバンテージがあります。
逆にRMEは、単体のマイクプリアンプを持っていないと、音が綺麗すぎて味気ないと感じることもあると思います。
ANTELOPEはクロックが非常に優れていて、音質もAPOLLOを上回っているとの評判も。
さらにAPOLLO XのUNISON機能のような掛けどりもできる機種をリリースしています。
ただモデリングしているプラグインは、APOLLOに比べるとマニアックなものが多く。
王道な伝説的モデルをプラグインで使いたい場合は、APOLLOに軍配が上がります(2020現時点で)
このように各メーカー同じような価格帯で、それぞれ得意とする部分が違うのでユーザーとしてはとても迷いますよね。
僕がAPOLLOを現在メインで使っている理由は、やはりUADプラグインの存在。
依存しすぎて、もう手放せないのが大きな要因です、、、、。
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買ったら無料で付いてくるプラグイン
APOLLO X TWINを買ったら付いてくるプラグインは以下。
- UA 610-B Tube Preamp & EQ
- UA 1176LN Limiting Amplifier (Legacy)
- UA 1176SE Limiting Amplifier (Legacy)
- Pultec EQP-1A EQ (Legacy)
- Pultec Pro EQ (Legacy)
- Marshall Plexi Classic Guitar Amp
- Teletronix LA-2A Leveling Amplifier (Legacy)
- Raw Distortion
- Ampeg SVT-VR Classic Bass Amp
- Precision Channel Strip (Precision Mix Rack Collection)
- Precision Reflection Engine (Precision Mix Rack Collection)
- Precision Delay Mod (Precision Mix Rack Collection)
- Precision Delay Mod L (Precision Mix Rack Collection)
- RealVerb Pro Custom Room Modeler
めっちゃたくさん入ってます!
今回テスト録音でUNISON機能を試したUA 610、
掛けどりで試した1176やLA2Aも付いてきます!
まさにプラグ&プレイ。
いきなり本格的な録音がバッチリできちゃいます。
まとめ
UNIVERSAL AUDIO APOLLO Xの音質についての記事でした。
最後までお読みいただきありがとうございました!