アナログアウトボードの音色を左右すると言われる部品「トランス」
実に様々なメーカーが存在します。
マニアックなトピックですが、世界のメーカーをまとめてみました。
買える場所や、どんな機材に使われているのかも一緒に書きました。
目次
トランスとはなんぞや?
-Neveコピーでよく使われるCarnhill製トランス-
まずざっとトランスの役目についてを。
トランスは音響機材のインプットやアウトプット部分に挟まっていて
- アンバランス↔︎バランス接続変換
- インピーダンス変換
- ゲインを稼ぐ、又は下げる
のを基本的な働きとしている部品です。
そして副次的に
音色が変化する
効果があります。
この音色変化が音楽的で、現代でも実に美味しいとされている部分。
むしろこの効果がメインと言っても過言ではありません。
アウトボードの「アナログらしさ」を担う部分でもあります。
ルパートニーブさんもトランスによる音響変化を積極的に利用しています。
Neveトランス変遷についてはこちら👇
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バランス/アンバランスについて詳しくはこちら👇
世界のトランスメーカーを並べてみる
それではマニアックに行ってみましょう!
古今東西、REC機材に使われてきたトランスメーカーたち。
Marinair(マリンエア)
ご存知Old Neveの伝説的トランスといえばマリンエア。

1x Marinair LO 1166/A Vintage Output Transformer for Neve 1073 1084 etc
LO1166はアウトプットトランスの決定版。
1x Marinair T1444 / 10468 Vintage Mic Transformer BLACK
Li10468はマイクインプットトランス。
世界一有名なマイクプリ、Neve1073に搭載されています。
Belclere c 1970s microphone input transformer mic pre 1/4, 1/2 original vintage neve
Neveのトランスは時の流れとともに、St.ives(セントアイブズ)やBelclere(ベルクリア)と言った代替機種に変わって行きます。
LO1166 アウトプットトランスの記事はこちら👇
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CARNHILL(カーンヒル)
マリンエアを現代に蘇らせてくれたのがCARNHILL。
元々マリンエアを作っていたのもCARNHILL社でした。
Neve人気でNeveのコピー/インスパイア製品が多く出回ったのも再生産の理由かも?知れません。
カーンヒルのおかげで、僕らはお手頃価格でNeve系の質感をゲットすることができています。
WARM AUDIO WA-73EQ サウンドハウス
僕も持ってるNeveコピーのWA-73EQにもカーンヒルが入ってます。
CARNHILLトランスは海外から直輸入できます。
別記事にて購入方法など書いております。
自分で買うと意外と安いです。
トランスボックスは割と自作しやすいので、DIYにもおすすめ。
CARNHILLトランスの買い方はこちら👇
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Carnhillトランスの買い方と型番の選び方|Neve系DIYで使うVTB1148・VTB9045 | DTM DRIVER!
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JENSEN(ジェンセン)
アメリカのトランスメーカーJENSEN(ジェンセン)。
ヴィンテージのAPIモジュールに入っていたり、DIに入っていたりします。
RADIAL ( ラジアル ) / JDI サウンドハウス
明るくパキッとした音色が特徴的。
トランスだけを買う場合、日本に代理店があったのですが現在はページにアクセスできず、、。
オークションを漁るか本家ページに問い合わせるしかなさそうです。
僕はどうたどり着いたか忘れましたが、アメリカの通販サイトで買ったことがあります。
Lundhal(ルンダール)
スウェーデンのメーカーLundahl。
ヨーロピアンな柔らかでクリアなサウンドと言われてます。
Lundahl LL1538 Mikrofon Input
LundahlはFocusriteのISAシリーズや、デンマークのNTP製モジュールに入っていたりします。
FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / ISA One サウンドハウス
トランスだけを国内で買う場合、アトムトランスさんで買えます。
こちらでDI用の巻線比のやつを注文したことがありますが、とても親切でした。o。
ルンダールのトランスも世界中でとても人気があります。
FOCUSRITE ISA Oneの記事はこちら👇
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Cinemag(シネマグ)
アメリカ製でJENSENと知名度を二分するメーカーCinemag(シネマグ)
近年だとJENSENよりも幅をきかせているイメージです(笑)
有名アウトボードメーカーがこぞって使っています。
個人での注文もできそう、、、、ですが、値段はHPに出していないよう。
問い合わせてくれとのこと。
一個とかだと難しいのかも知れません。
WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA-2A サウンドハウス
僕がレビューした製品だとWARM AUDIO WA-2AがCinemag製のトランスです。
1176コピーもCinemagでしたね。
WA-2Aの記事はこちら👇
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タムラ
日本のメーカータムラ。
2x TAMURA A – 4734 10K output Sakuma special transformers A4734 A-4734
YAMAHAのミキサーなど国産の音響機材にも多く使われていますが、
オーディオ用途でも人気があります。
僕のガラクタ箱の中にもタムラのトランスが入ってました。
Japan Neveの異名を持つYAMAHA PM1000というミキサーモジュールについていたやつです。
海外でも人気の隠れアイテムです。
現行品のタムラ製トランスは国内で購入することができます。
真空管アンプの自作用に使われるのが多いのでしょうか。
SOWTER
イギリスのメーカーSOWTER。
様々な伝説的録音機材の再現トランスを販売しています。
Sowter 8230F Recording Quality Microphone Preamp Input Transformer 1:5 Mu core
普通のトランスも売っていますが、
LA-2AやPULTECの特性を再現したトランスを売っている点が面白いです。
Telefunken V72のトランスも売っていたりと(笑)、好きな人にはたまらないと思います。
CARNHILLと並んで現在イギリスを代表するメーカーではないでしょうか。
HAUFE/PIKATRON
ドイツのヴィンテージ音響機材に使われているのがHAUFE(ハウフェ)やPIKATRON(ピカトロン)。
Haufe Audio / NF Übertrager RK 484/4, 1:1,74 für Lawo & Co., Preamp-Out
ドイツ機材が好きな方には馴染み深いと思います。
僕も大好きです。
ドイツ製のトランスは他にも色んなメーカーがあります。
SiemensやTelefunkrnやRFZ製のものも。
どれも現行では手に入らないので、ebayなどのオークションで発掘する必要があります。
古くても品質がトップクラスなものはまだまだ発見できると思います。
Siemens W295 EQの記事はこちら👇
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TRIAD/Western Electric/UTC
その他オークションでよく取引されているアメリカ製トランスをまとめて、、、
TRIAD(トライアド)、Western Electric(ウェスタンエレクトリック)、UTC(ユーティーシー)。
2 X TRIAD HS-75 OUTPUT TRANSFORMER
TRIAD、Western Electricはオーディオ用途に人気なイメージ。
Western Electric Trans GA-50766 RCA/XLR input/output great for CD and Pre
Western Electricは線材や真空管でも人気ですよね。どんな音なのか聞いたことないけど、、、。
2 NOS UTC A-23 Interstage Transformers Pri: 500 Ohms; Sec: 16 Ohms
UTCはよくヴィンテージ機材のグレードアップ用で使われているのをみますね。
AMPEXの古い真空管アンプやFAIRCHILDのアウトプットがこれになっていたことことも。
これらのトランスも中古市場でないと現在手に入りません。
ヴィンテージトランスです。
AMPEX 600マイクプリアンプのレビューはこちら👇
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そろそろ飽きてきました
他にもメーカーがあったような気がしますが、飽きてきました、、、。
思い出したらまた追加させていただきます。
まとめ
マニアックすぎてどこに需要があるのかわからない記事になりましたが、、、
トランス、深追いしていくと面白い世界です。
国内にも人気のREC用トランスボックスがありますが、
確かにトランスを通すと音が良くなること、ありますよね〜。
手軽にアナログ感を演出するのに役立ちますので、
もう一味欲しい!という時に使ってみるのはいかがでしょう??
最後までお読みいただきありがとうございました!