オーディオインターフェースは、機種ごとの性能だけで見ると分かりにくいです。
ただ、過去の定番機を並べて見ていくと、選ばれ方の基準が少しずつ変わってきたことが見えてきます。
ひと昔前は「安いのにちゃんと使える」「安定している」「付属ソフトがある」といった部分が重要でした。
今はそこから少し進んで、音の方向、録り音の質感、制作環境としての使いやすさまで含めて選ぶ流れになってきたと感じています。
この記事では、過去に使ってきた定番オーディオインターフェースを振り返りながら、今選ぶならどの方向で考えればいいのかを整理していきます。
おすすめを並べる記事ではありませんが、どの機種を選ぶかの判断はしやすくなると思います。
目次
このページの位置づけ|今選ぶための“過去の整理”
このページは、今から買うべきオーディオインターフェースをランキングする記事ではありません。
今から選ぶなら、現行機種を中心に整理した2026年版のおすすめ記事を見る方が分かりやすいです👇
DTM DRIVER!
オーディオインターフェースおすすめ2026年版|初心者から上級まで迷わない選び方 | DTM DRIVER!
2026年最新版のオーディオインターフェースおすすめを、初心者から上級まで音の方向・用途別に整理しました。迷わず選べる基準をまとめています。
ただ、過去の定番機を知っておくと、今の機種がなぜ選ばれているのかが見えやすくなります。
UR22C、Scarlett、AG03、EVO 4、Zen Go、Apollo、Babyface、Prism Sound。
それぞれの機種が出てきた時期や役割を見ていくと、AIF選びの基準がかなり変わってきたことが分かります。
なのでこの記事では、「昔の機種は今でも買いか?」というより、過去の定番を今どう見るかという視点で整理していきます。
昔の入門AIFは“コスパと安定”が基準だった
少し前の入門オーディオインターフェースは、今ほど細かく音の方向で選ぶ感じではありませんでした。
まずはちゃんと録れること。
ドライバが安定していること。
付属ソフトがあり、買ったらすぐDTMを始められること。
このあたりが大きな判断基準だったと思います。
その中で強かったのが、Steinberg UR系やFocusrite Scarlett系でした。
今見ると少し古さを感じる部分もありますが、当時の入門AIFとしては完成度が高く、今の基準を作った機種たちでもあります。
UR22mkII / UR22C|どっしりした安定系の代表
Steinberg UR22mkIIやUR22Cは、昔の入門AIFを語るうえでかなり分かりやすい存在です。
僕もUR22mkII、UR22Cの両方を使ってきましたが、共通して感じるのはどっしりした安定感です。
Scarlettのようにスッと抜けるタイプではなく、中低域がしっかりしていて、質実剛健な印象があります。
UR22Cでは32bit録音やDSPエフェクトなども加わり、当時の入門機としてはとても充実した内容でした。
今から新品で選ぶなら、現行のYamaha URX系なども含めて考えることになりますが、UR22Cの記事は「UR系がどういう音の方向だったか」を知る資料として今でも意味があります。
UR22Cのレビューはこちら👇
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Scarlett Gen2 / Gen3|抜けの良さで広まった定番機
Focusrite Scarlettも、入門AIFの定番として長きに渡り強い機種です。
僕が使ったGen2、Gen3の印象では、Scarlettはシャキッとした抜けの良さが分かりやすいタイプでした。
特にGen3で追加されたAIR機能は、アコギや声の高域方向の存在感を出しやすく、UR系とは違う魅力がありました。
UR22Cがどっしり系だとすると、Scarlettは軽く抜ける方向。
この対比は、今の入門AIFを選ぶ時にも参考になります。
現行は第4世代になっていますが、Focusriteらしい軽さや抜けの方向性を見るうえで、Gen3レビューは今でも使える判断材料です。
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KOMPLETE AUDIO / Rubix / ZOOM|当時のコスパ帯の選択肢
UR系やScarlett以外にも、当時の入門〜低価格帯にはいろいろな選択肢がありました。
KOMPLETE AUDIO 2、Roland Rubix22、ZOOM UAC-2、PreSonus Studio 24cなどです。
それぞれに音の傾向や使い勝手の違いがありましたが、今のように「この音の方向を選ぶ」というより、どちらかというと価格に対してどこまで使えるかで見ていた印象があります。
当時は、安くてちゃんと動くこと、付属ソフトがあること、最低限の録音ができることが大きな価値でした。
今からこれらを積極的に選ぶ場面は多くないかもしれませんが、当時のAIF市場の幅を知るには面白い機種たちです。
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当時の定番は“音の方向”ではなく“無難さ”で選ばれていた
このあたりまでは、「安定して使えるか」が選び方の中心でした。
ただ、この流れも少しずつ変わっていきます。
今振り返ると、昔の入門AIFは「音の方向で選ぶ」というより、無難さで選ばれることが多かったように感じます。
まずはDTMを始められること。
変なトラブルが少ないこと。
付属DAWやソフトがあること。
このあたりがかなり大事でした。
もちろん音質も大事でしたが、今ほど各ブランドのキャラクターを細かく分けて選ぶ感じではなかったと思います。
UR22Cなら安定。
Scarlettなら抜け。
AG03なら配信にも使いやすい。
そのくらいのざっくりした判断でも、十分成立していました。
ただ、今のAIFはもう少し選び方が変わってきています。
今は“音の方向”で選ぶ時代に変わっている
最近のオーディオインターフェースは、入門帯でもめちゃ音が良くなっています。
その結果、「ちゃんと録れるか」だけでは差が見えにくくなりました。
今は、そこから一歩進んで、どんな方向の音で録りたいかが大事になってきています。
MOTU M2なら見通しの良いバランス。
Scarlettなら抜けの良さ。
Audient iD4 mkIIなら録り音のしっかり感。
SSL 2 MKIIなら前に出るキャラクター。
こういうふうに、今は同じ入門帯でも役割を分けて考えられます。
入門機の現行おすすめはこちらで整理しています👇
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昔のAIF選びが「安定して使えるか」だったとすれば、今のAIF選びは「どんな方向で制作したいか」に近づいていると思います。
AG03は今でも使えるが、DTMとは少し役割が違う
Yamaha AG03は、少し特殊な位置にある機種です。
オーディオインターフェースとしても使えますが、どちらかというと配信向けの使いやすさが強いモデルだと思います。
マイク入力、簡単なミキサー操作、配信用途での扱いやすさ。
このあたりは今でも分かりやすい魅力です。
ただ、DTM用途で音質や録り音の方向を詰めていくなら、MOTU M2、Scarlett、Audient、SSL系などの方が今は選びやすいと思います。
AG03は悪い機材というより、土俵が少し違う機材として見た方が自然です。
配信中心ならAG系。
DTM中心なら録音・再生の音質を重視したAIF。
こう分けるとかなり整理しやすいです。
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EVO 4やZen Goは“途中の進化”として見ると分かりやすい
audient EVO 4やAntelope Zen Goは、今見ると少し“途中の進化”を感じる機種です。
EVO 4は、スマートゲインや小型軽量設計など、操作性を重視したAIFでした。
初心者でも録音を始めやすく、デモ作りやアイデア出しにはとても使いやすい機種だったと思います。
一方で、今はAudient iD4 mkIIのように、同じ小型でももう少し録り音の質感を重視した機種が目立ってきています。
EVO 4は、操作性重視の流れを見せてくれた機種として見ると分かりやすいです。
Antelope Zen Goも、コンパクトな筐体で高解像度・DSP系の処理を持ち込んだ面白い機種でした。
RMEやUAとは違う、解像度と少し色気のある方向。
今の現行主力として強く推すかは別として、Antelopeというブランドの方向を知るには参考になる機材です。
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UAは“オーディオインターフェース”から“制作システム”へ変わった
Universal AudioのApollo系は、オーディオインターフェースという枠だけで見ると少し分かりにくいです。
Apolloは、ただ音を出し入れする機材というより、UADプラグインやUNISON機能まで含めた制作システムとして考えた方が自然です。
Apollo Twin MK2、Arrow、Apollo X、Apollo X6と見ていくと、UAが単なるAIFメーカーではなく、録音環境全体を作る方向に進んできたことが分かります。
録りながらプラグインを使う。
UNISONでマイクプリの質感を作る。
録音段階から完成形に近づける。
この考え方は、RMEのようなフラットな基準機とはかなり違います。
UA系は「音が良いAIF」というより、制作の流れそのものを変える機材として見た方が分かりやすいです。
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RMEは昔から“基準機”という立ち位置を維持している
RMEは、時代が変わっても立ち位置がほぼブレていないブランドだと思います(それこそ僕がDTMを始めた15年以上前から)
派手なキャラクターを足すというより、フラットで安定した環境を作る。
その意味で、RME Babyface Pro FSは今でも判断の基準を作る機材として強いです。
UAが制作システムとしての方向なら、RMEは判断環境としての方向。
録り音を派手に変えるというより、録った音やミックスのバランスを正確に見るための機材という感じです。
長く使えるAIFを考える時、RMEが候補に残り続ける理由はここにあると思います。
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Prism Sound Titanを基準にしてからすべての見え方が変わった
Prism Sound Titanは、一般的なAIF選びとは違う位置にある機材です。
僕自身、Titanを導入してから、UA、RME、Antelopeなどの見え方がすごく変わりました。
これは「全部Titanが上」という話ではありません。
ただ、音の完成度や録り音の余裕を一段上の基準で見るようになると、それぞれの機材の役割がはっきり見えてきます。
RMEは判断の基準。
UAは制作システム。
Antelopeは解像度と色気。
Prismは、その上で音の基準が変わる領域として見えるようになりました。
この感覚を持ってから、AIFだけにお金をかけるのか、マイクやマイクプリ、モニター環境に投資するのかも考えやすくなりました。
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まとめ|過去を知ると、今の選び方が一気にシンプルに
このように、オーディオインターフェースは少しずつ選ばれ方が変わってきました(と僕は感じています)
昔は、まずコスパと安定。
そこから、抜けの良さやどっしり感など、音の方向が見えるようになりました。
さらに今は、録り音の質感、ミックスの判断、制作システムとしての使い方まで含めて選ぶ時代になっています。
UR22CやScarlett Gen3、AG03などの旧機種は、今のおすすめの中心ではないかもしれません。
でも、それぞれの時代で何が求められていたのかを知るには参考になります。
過去の定番を知ると、今のAIF選びはかなりシンプルになります。
今の機種がなぜそういう方向で選ばれているのかが見えてくるからです。
今選ぶならこちら|2026年版おすすめまとめ
この記事では過去の定番機を中心に整理しましたが、今から選ぶなら現行機種を中心に見た方が分かりやすいです。
2026年時点でのおすすめや、入門・ステップアップ・上級の選び方はこちらでまとめています👇
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最後までお読みいただきありがとうございました!