音圧を上げて、CDレベルやプロの配信音源レベルの迫力に楽曲を仕上げたいのは、DTMerにとって永遠のテーマかと思います。
DTMに本気で向かい始めてから、僕も8年以上試行錯誤してきましたが、本当に難しいテーマの一つだと感じています。
それでも、無理やりではない音圧の出し方、迫力というものの本質、耳に痛くない音源の作り方などについて少しずつですが知見が積み上がってきたような気もします。
音圧をとにかくあげたい!と言う時期に陥る一番のトラップは、ひたすら不快なデジタルの音割れにまみれた音源です、、、、。
どんなに素晴らしい楽曲を描いたとしても、全てが台無しになってしまう音割れ。
これは絶対にNGでしょう。
「そんなこたあわかっとるわい!」
と言う方は恐らく、既にミックスをしっかりと行えて、マスタリングソフトも駆使できている方だと思います。
それでも、プロの音源と比べて「なんか音がペラい」「奥行きが平坦な気がする」「音圧はあるけど、気持ちよくない」「うるさい」「味がない」と言う不満があったりしませんか?
僕は長い間その疑問に打ちひしがれていた人間なので、この違いの感覚にだけは非常に敏感な方だと思います。
と言う事で、そんな方のために僕が出した一つの結論についてを書かせていただこうかと思います。
*過去記事を加筆修正しました。
目次
結論
早速結論について書かせていただきます。
REC段階で良いアナログ機材を使って音像を大きく録る!
これが最楽です。
DTMがものすごく身近になって、誰でも音楽を音源化できるほど敷居は下がりました。
そしてDTM用の入門機材のポテンシャルもこの数年で恐ろしいほどの進化を遂げ、低価格でびっくりするほどの解像度で録音することが可能となりました。
この点は、僕らにとって間違いなく良いことであり、音楽を高クオリティーで誰もが制作できるようになったことで、個人クリエーターが活躍できる可能性がものすごく広がったのは間違いありません。
しかし「良い音」で気軽にrecできるようになったのは間違いありませんが、「良い音」だから「音楽的である」と言えるのか?と言うと、またこれは別次元の話になってきます。
解像度の高い音が必ずしも音楽的な音とは言えない。
これは抽象的な観念になってしまいますが、オーディオマニアの方ならなんとなくこの感覚がわかっていただけるのではないかと思います。
プロの音って、必ずしも解像度の高さが正義な訳ではないんですよね。
僕は色々考えて試してみて、今そう結論付けています。
「なんかこの音気持ち良いいな、、、」って音を聴く時、解像度は逆に低いような音の場合も多いです。
これってなんなんでしょう、、、?
これはまさに解像度が高い=音楽的。とは必ずしも言えない現象の一つだと思うんです。
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ハード機材をプロが使う理由
PCとオーディオインターフェースがあれば音楽が録音できて、音源の完パケまでできるようになった今でも、プロの現場ではハード機材がわざわざ使われています。
僕は元バンドマンで、レコーディング自体の経験は多少ありますので、自分でDTMを始めた当初は「あの無駄に高そうな機材ってもう時代遅れじゃね?」とか「WavesがあればもうCD作れるっしょ」と調子に乗っていました、、、、恥ずかしい。
いやはや、現在では真逆のことを考えております。
「Wavesだけではある一点を突破することは難しい」ですし「ハード機材は時代遅れ」でもなかったです。
今でも音楽的な要素を音源に与えるために重要な機材なんですね。
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音圧を上げるために
現代のハード機材の最大の存在意義は楽曲に「音楽性を付加すること」が確実に、PCよりも簡単にできるところでしょう。
同じような効果を擬似的にトラックに付加することはプラグインの発達で現在でも可能ですが、やっぱり擬似的です。
中には僕も大好きUADのような、限りなくハードに近い鬼畜レベルのモデリングを施したプラグインもありますが、90%似ていてもハード自体が持つ残り10%とは、いい意味でも悪い意味でも違っています。
ハードの方が音が分厚く、プラグインの方がクリアなイメージです。挙動の安定性はもちろんプラグイン!この点UADの優位性は計り知れないものがあります。
このハードとプラグインの違い。
音圧と言う今回のテーマに焦点を合わせると、非常に大事なポイントになってきます。
音圧を自然に上げるのに有効な方法は、ハード機材で音を大きく録るとこと。
音を大きく録る、というのは音量のことではありません。
音像のことです。
「音像」の確認の仕方
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音量と、音像の違いを言葉で説明するのは難しいですが、一番わかりやすく体感できる方法としては、レコードを聞いてみることです。
しかもできたら、PC経由でスピーカーを鳴らす配線の別系統にレコードをつないで切り替えてもらえると、音像と言う概念がわかりやすいかと思います。
レコードの方が圧倒的に音像がデカいんですよ。
「スピーカーってこんなところまで鳴るんだ、、、」ってびっくりしますよ。
音像を大きく録るためには
そして音像を大きく録るためにはどうしたらいいか?と言うことですが、前述のようにハード機材、特にマイクプリアンプとコンプレッサーを使うことは非常に効果的です。
また、当サイトでも記事化しているUADのオーディオインターフェースに搭載されているUNISON機能を極めて使っていく手もあります。
とにかく音の入り口、録音の時点で音像を大きく録れるようにすると、結果として同じ音圧レベルでも、音像を大きく録音してミックスした音源の方が存在感のある音源として聴こえるようになります!
ミックスの腕、ノウハウ、マスタリングの知恵。これも確かに出来上がりに影響してきますが、録音時に音像を大きく録れているかどうかの方が重要だと僕は現在考えています。
なぜなら、しょぼいトラックをプロのミキサーやマスタリングエンジニアに渡しても、ある程度マシにしてくれるとは思いますが、やっぱり限界があると思っているからです。
ここにDTMerでもマイクプリアンプをわざわざ単体で購入するに至る動機が生まれてきたりするんです。
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音像が大きいと音数を減らせる
そして音像をしっかりと意識して録音ができるようになると、トラック数自体が圧倒的に減っていきます。
このメリットが何かと言うと、ハイレゾレコーデイングに対応しやすくなるのと、ミックス自体が楽になります。
ハイレゾRECは1トラックの録音容量が大きくなるので、スペックの低いPCだと実現しにくいデメリットがあります。
96kHz以上のレートで録音するなら、トラック数の上限をちゃんと把握することがDTMだと必須でしょう。
CDレベルの音を目指すなら特にここはシビアに計算していきたいところ。
1トラックの存在感を上げていくと、トラックが少なくても説得力のある音源に仕上がりやすくなります!
そして仕上げはこれ
音圧を自然に上げる下ごしらえができたら、あとはソフトに任せてしまっていいと思います!
現代のマスタリングスタジオで高いお金を払って音源を作ってもらうことも、勿論素晴らしい制作方法です!
しかしそこまではできないDTMerでも、今日のテーマに比べたらずっと現実的な音源の向上方法があります(マスタリングで)
iZotopeのOzoneを使うこと。
音像をしっかりと録音してミックスした音源ならば、Ozoneで外部と”戦える音源”に仕上げることは十分可能だと思いますよ!
ポチップ
これは最近毎回書いてしまってますが、本当に良い、未来を見せてくれるソフトです。
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まとめ
今回書いたことが全て正しいわけではなく、一人一人クリエーターの感覚は違いますから絶対的であるとは言い切れませんが、少なくとも僕が気づいてきた中では、とても重要なトピックだと確信しております。
正直に言うと、この領域はお金が必要になる部分ではあります。
「工夫でうまくやるのがDTM!」というのも正しい視点。
ただ、音像と言う観点は音圧の高さにも大きく影響しているファクターだと思うので、「なんとなくわかる」と言う方は、是非頭の片隅に入れておいてもらえると工夫のお役に立つとも思っています。
結構音源の質向上にとって大事な部分かと!
最後までお読みいただきありがとうございました!