一番簡単に音圧が上がるマスタリング用マキシマイザーはどれか?!選手権開催!
手持ちの中でも人気機種3つに絞り、勝手に対決させてみました(`・ω・´)
暇人です。曲も浮かびません、、、
今回のラインナップは、一世を風靡したWaves L316、その後台頭してきたSlate Digital FG-X、そして2018年最強の刺客iZotope Ozone8、、、。
勝つのはドイツだ?!
目次
テーマはどれだけ楽チンに使えるか
今回のマスタリングソフト対決で一番重要視したのは、簡単に音圧が上がるのはどれか?という部分。
DTMerはプロのエンジニアではないので(兼任しているスーパークリエーターな方は除きます)僕のような半端野郎にとって、なるべく簡単に音圧アップできるソフトがとにかく正義です。
ただただ楽して技術の進歩の恩恵にあやかりたい(´◔౪◔)◞ !
というのは半分冗談ですが、半分は本気でそう思ってます。当然ですね。
ミックス下手でも簡単に音圧が上がって欲しい
ミックスがまだ上手ではない時点でも、製作した作品はなるべく最高の状態にしたいもの!
自分の作った音楽をなるべくいい音で、迫力がある状態で人様に聴いていただきたい!
ということで、今回の音素材はノンEQノンコンプで、ただ音量バランスをフェーダーで整えただけの2MIXにマキシマイザーをかけてどうなるかを比べてみました。
ゆえに初心者が使ってもそれなりの仕上がりになるマキシマイザーが勝者となります。
RMS -10dBの音源をそれぞれバウンス
音圧の量の目安であるRMS値(0dBに近いほど音圧が高い)が各-10.0dBになる状態に設定して比較音源を作りました。
CDレベルの音圧はさらに高く、-7.0dBあたりが基準と言われていますが、今回とあるプラグインが-10.0dBのあたりで既に悲鳴をあげてしまったので、この値でストップすることとなりました。
後ほど感想も交えて各プラグインについて言及していきます。
いざ、対決!
それでは聴き比べてみましょう。
*音量に気をつけて再生してください!
Waves L316
Slate Digital FG-X
iZotope Ozone8 MAXIMAZER
雑なトラックで申しわけありません(;´༎ຶД༎ຶ`)
比べた感想、楽チン選手権の順位発表!
同じRMS -10.0dBに設定しても、それぞれのプラグインで音の出方は随分違いますね!
それでは各プラグインの所感を書いていきます。
Waves L316
先ほどRMS -10.0dBで音が割れて悲鳴をあげ始めたプラグインがあったと書きましたが、それがWaves L316です、、、。
何も考えずただ音圧を上げていくだけだと、すぐに音が割れていきます。
ゆえに今回の中では、最も扱いが難しいプラグインと言えるでしょう。ハイアマチュア〜プロが使う感じですね。
ちゃんとミックスをしたトラックでないと音圧を上げるのは大変です。
そして、このプラグインはマルチバンドコンプレッサーと言って、狙った帯域ごとにコンプレッションをかけて、音の暴れを抑える機能がメインでついています。
画面右側がそうですね。
はっきり言ってこの設定はめんどい!
ちまちま調整している間に鼻歌が一曲できてしまいます。
中級者以上の方から使ってください。
楽チン順位は、3位!
WAVES ( ウェーブス ) / Grand Masters Collection サウンドハウス
Slate Digital FG-X
出音のクリアさ、音圧の上がり方のスムースさで人気を博すプラグイン!
今回こちらのサイト様の記事を参考に入力ゲインにも気をつけて使用してみました。
今まで使い方を間違っていたかも、、、?非常に参考になりました、ありがとうございます!
ということで、多分ちゃんとこのソフトを使えていると仮定しての今回の感想です。
Waves L316に比べて断然ヘッドルームに余裕のある感じで、適当にグリグリつまみを回していっても、RMS-10dB程度では音は全く歪みません!
ノンミックスで-7.0dBまでいくにはきついですが、結構な音圧までグイあげができました。
このプラグインは、コンプとリミッターの2段構えになっている(設定でどちらもスルーできますが)ので、前段でコンプを緩くかけて後段のリミッターでググッと音を上げていくイメージですね。
ただ操作画面を見ていただくとわかるように、割と細かい設定ができる分、簡単に音圧が上がるという部分では、ちょっと面倒臭いです(´◔౪◔)◞
音質も、音圧が上がっていくとハイが痛くなってくる傾向あり。
上記のことは、よくあることなんで、トータルにEQ挟んで削るとかやればいいんですけどめんどいです。
順位は、2位!
SLATE DIGITAL ( スレートデジタル ) / FG-X サウンドハウス
iZotope Ozone8 MAXIMAZER
はい。
もう、これが一番だって僕はとっくにわかっていたんです。すいません。
これは出来レース。
なんたって、すごいソフトなんですもん、、、、。
ミックスもクソもないただ並べた音源でも、RMS-10dBなんて余裕のよっちゃん。さらにそこから随分音圧も稼げました。
Waves L316とはもはや比較にならないレベルで簡単に音圧が上がります。細かいノウハウもいりません。
これです。この楽チンさが現代を生きる僕らの最大のメリットです。
fg-xも素晴らしいプラグインでしたが、やっぱりOzone8の音圧の上がり方には勝てないなあと思いました。
音圧を上げて言ってもハイが痛くならないのも嬉しいです。ちゃんと全部の帯域が大きく太くなっていく印象。
しかも、スレッショルド下げるだけでいい感じに勝手になってくれます(笑)Cellingをちゃんと-0.1dBに設定して、アタック感が気になるようだったらCharacterというスライダーを上下するだけです。アタックもリリースも設定する必要はありません。やばいです。
ぶち抜き、1位!優勝!
iZotope ( アイゾトープ ) / Ozone 8 Standard サウンドハウス
そして最近発売されたOzone9が非常にやばいです!!
iZotope ( アイゾトープ ) / Ozone 9 Advanced サウンドハウス
2019/10月に発売されました!
Ozone9のレビュー記事はこちら。
楽しよう
まとめると、最新のソフトはどんどんすごいものがリリースされて追いつくのも一苦労ですが、いい物に出会ってしまうと今まで悩んできたことが嘘のように解決する事例も増えてきていますので、積極的に新しいものを制作に取り入れていきたいですね!と改めて思いました。
DTMを開始するハードルがどんどん下がっている今、作品をハイクオリティーに仕上げるハードルもかなり下がってきていると思います!
あんまり技術進歩に頼りすぎても、成長しないのでよくないかもしれませんが、楽できるところはところん楽しましょう。
そしてこだわるところに、とことんこだわっていけたらいいですよね。
お読みいただきありがとうございました。
iZotope Ozone9 Standard アップグレード版 from versions of Ozone Elements (v7-9)
SLATE DIGITAL FG-X【DTM】【エフェクトプラグイン】【マスタリング】