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CHANDLER LIMITED Redd.47のヤバいところを考察

ゲルマニウムトランジスタを使ったマイクプリアンプで有名なCHANDLER LIMITEDが、アビーロードスタジオと正式契約を結び、かのレジェンド機REDDコンソールの音色を現代に復刻させたと言うニュースを聞いてから早数年。

当時そのコンソールに積まれていた心臓部分は、TELEFUNKEN/SIEMENS V72Sのさらにアップグレード版と言われているREDD47マイクプリアンプモジュール。

CHANDLER LIMITEDが復刻させたのは、まさにこのREDD47のマイクプリ部分とのこと(;´༎ຶД༎ຶ`)

このニュースは、ヴィンテージ機器に目がない一部の人間にはたまらない朗報でした。

僕も古い機材が大好きなので当然盛り上がりましたが、当時既にオリジナルのV72を所有していたためREDD47にはそこまで興味を惹かれず最近まで過ごして参りました、、、。

しかし、現在諸事情によりV72を手放しており、ここ最近またあのサウンドがほしい事案も出てきてしまったので、本気でREDD47をなんとか手に入れられないかな、、、、と悶々と、本当に日々悶々と過ごしています!

色々と情報収集をしていたんですが、知れば知るほどイイ。やばいほしい。

と言うことで、僕がかつて所有していたV72(V72Sではありません)と、復刻REDD47の違いについて少しマニアックな視点から勝手にブログで検証してみたいと思います。

ああ〜、すっげえほしい。

目次

まず、V72ってなにものなのか

ビートルズやピンクフロイドのレコーディングで使用されていたマイクプリ/ラインアンプとして有名な、真空管式のモジュールです。

こんな形をしています。

本体にはつまみも入出力もないので、自分で配線して使えるようにするか、専用のボックス(ヴィンテージものを扱っている専門店などで入手可能)に収めて使います。

ビートルズで有名、と先ほど書きましたが、REDD47のことを調べていたら、どうやらビートルズのレコーディングで使われていたと言うのは細かく指摘すると間違いのようですね、、、。

V72には様々なタイプがあり、V72aやV72sといった末尾にアルファベットがついたものがあったり、製造会社がTELEFUNKENやSIEMENSやTABといったパターンがあります。

その中でも最も極上品とされているのがTELEFUNKEN製のV72Sと評されているのを度々目にします。

ビートルズのレコーディングで使用されていたのもこのタイプかと思っていましたが、どうやらV72Sを元に更に特注で製造されたREDD47が本星だったようです。

ソースはこちら

アビーロードがそう明言しているのなら、まず間違い無いのでしょうね、、、。

ビートルズ、ピンクフロイドといえばV72!

つまり、これはとても大雑把な説明です。

マニアは細かいことを無駄に気にします。

ビートルズサウンドに憧れてV72を入手する場合は一応気をつけて下さい。

僕も憧れて入手しましたが、ドンピシャ同じ、ということではなかったようですね。

V72も、音自体は味があって最高に良いものでしたけどね!

*追記

WavesのREDDコンソール再現プラグインを紹介したこちらのページではまた少し違った記述が書いてあったりします、、、。真相はどれが正しいのでしょう?

V72とREDD47の部品の違い

マニアックになってきますが、しっかり把握しておきたいのが機材内部の部品です。

V72Sはわかりませんが、僕が所有していたV72にはTELEFUNKEN EF804Sというヴィンテージ真空管が搭載されていました。

この真空管がちょっと曲者で、本物のヴィンテージ管の他にチャイナで作られていると噂される偽物も出回っていたりするので、入手する際に注意しなければいけない真空管なんです、、、。

本物は真空管の底にダイヤマークが刻印されていて、表面のプリントは指でこすると消えていきます。

この2つの特徴がないものは偽物です。

TELEFUNKEN EF804Sの偽物

偽物はこちら(笑)

プリントをこすっても消えませんし、底にダイヤマークの刻印もありません。

何にも知らない頃、つかまされました、、、。

バカですね〜。

TELEFUNKEN EF804Sの本物

本物は底にダイヤマークが入ってます。

そして表面のプリントもこすると消えちゃいます。

話がずれちゃいますが、オークションなどで購入の際にはお気をつけ下さい!

REDD47はEF86とE88CCが使われている

一方復刻版のREDD47にはEF86とE88CCという真空管が使われているようですが、製造メーカーに関しての言及は本家WEBサイト含め見当たりませんね。

TELEFUNKEN製だと年季的なこともあるので、製品に取り入れるとなると平均した品質確保が難しいのかも知れないですね。

使ってくれていたらすごくテンション上がるんですけど!

ちなみにEF86は、Neumann U 67で使われている真空管と同じ型です。

昔のオリジナルREDD47でもこの2種類の真空管が使われていたのかは不明ですが、もしそうでないとしても現行部品で当時の空気感がちゃんと再現できるのならば(アビーロード公認なので間違い無いと思いますが)全然アリでしょう。

オリジナルのv72も勿論素敵でしたし、手放してしまった今、あのサウンドでしか表現できない音楽感は確実にあったなあ、と悔やむような気持ちもあります。

しかし、メンテナンスが大変でした、、、、。いや、ほんと。

部品も当時のものと現代のもの、簡単に交換してしまっていいものではないので(音が変わってしまう)すごく気を使いましたね。

やっぱり今いい音で鳴ってくれる機器HA、メンテナンスも楽で(というか数年は必要ないですね)音楽制作に集中できます。

そういう意味でも、REDD47は非常に魅力的ですね。

REDD47のFINE GAINなるつまみが美味しそう

復刻版REDD47には、CHANDLER LIMITEDらしい独自の追加機能があるようです。

 CHANDLER LIMITED ( チャンドラーリミテッド ) / REDD.47 Pre Amp  サウンドハウス

CHANDLER LIMITED ( チャンドラーリミテッド ) / REDD.47 Pre Amp  サウンドハウス

FINE GAINというつまみを回していくと、サウンドが変化していくという話。

+方向と-方向があるのが面白いですね。

+だと倍音が付加されて音が太くなり、-だと音がクールになるという。結構サウンドメイキングの幅もありそうです。

代理店のサイト

ここら辺の機能は、さすがに現代的です。

ゲインもしっかり+57dbある!

オリジナルのV72はゲインが固定で34dBです。

改造すればゲインを上げることもできますが、その分S/Nに影響が出てきたりとかなりノウハウが必要になる部分でした。

それにひきかえ復刻REDD47は初めから+57dbのゲインがしっかりあるのが嬉しいですね。

ぶっちゃけ現代のマイクプリの基準でいうと+57dbって少し物足りないですが、、、、

そこは愛でカバーです。

ちなみにV72の後発機で、現代でも超高値で取引されているV76というマイクプリアンプは、76dB!ものゲインを稼げるヴィンテージものとは思えないモンスター級アイテム。

マイクプリアンプ界のロールスロイスなんてことも言われていたり、、、、。

V76の復刻もやってくれないですかね、、、。

需要あると思うのですけど。

参考動画と音源

参考動画がありましたので、まとめておきます!

まあ、なんというか思ったよりも現代的な音をしてますね(笑)

僕もビートルズの音に憧れてV72を所有していましたが、正直あそこまでヴィンテージな感じにはなりませんでした

アナログテープに録音したり、TAB U73bというこれまた伝説的なリミッターを音が通っていたり、、、様々な要素が組み合わさってビートルズサウンドって出来上がっているのだなあと、勉強になりました。

ただ、すぐにV72自体の音色の魅力にやられてビートルズ云々はどうでもよくなってしまいますよ。

聴き方を変えてみると復刻REDD47は音像がでかいですね!

一つ目の動画のギターの音はビートルズのRevolutionを意識しているのでしょうか、、、?

個人的には「嫌だー(;´༎ຶД༎ຶ`) 」という音でしたが、ドラムとベースの音はすんごく好みです、、、ジュルル。

代理店のサイトにも書いてある通り、オリジナルのREDD47も、V72やV72Sよりビッグでパンチのある音をしていたらしいです。

んー、納得です!

ひゃー、たまんねーす

こっちの音源の方が耳だけで聴く分、動画よりも解りやすくビンテージ感を感じらる気がします!

まとめ

記事にしてみて、やっぱりこれは入手をしたいマイクプリアンプだなあ、、、と強く思いました。

頑張ってお金を貯めますか。

それでは、最後までお付き合い頂きまして誠にありがとうございました!

*違うChandler Limited製品を後日導入しました。

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