DTM歴約10年の僕がオススメする、ミックスにバチコン使えるプラグインをご紹介しますღ´ェ`*)!
近年DAW付属のものでもクオリティーの高いものが増えており、かなりのレベルまでミックスすることができるようになりましたが、有料プラグインのパワーはやっぱり侮れません。
替えが効かない系のプラグインを中心に書いていきます!
※内容が長くなってしまったので、前編後編に分けさせていただきます。
目次
コンプレッサー系
コンプレッサーには細かな種類があり、使う場面や用途によってぴったりくるものが異なってきます。
その中でもなるべくオールマイティーに使えるものをご紹介!
Waves Renaissance Compressor
ど定番のコンプレッサーですね。
このプラグインは何にでも使えます。
歌ものならボーカルやアコースティックギター。
設定によってはハイが煌びやかに伸びるようになるので、ドラムのトップに挿してもいいですし、エレキギター/ベースにもバッチリ使えます。
とにかく何にでも使える万能コンプレッサー。
更にパラメーターが簡略化されて直感的に使えるようにデザインされているボーカル処理用のR-VOXや、楽器に特化したRenaissance AXXもミックスを非常に楽にしてくれる完成度最高峰のコンプレッサーです。
まず初めに「何かプラグインを買い足したい!」と思ったら、こちらが全力でオススメ╰(*゚x゚*)╯!
これらを使ってコンプレッサーの使い方をじっくりと覚えてみてください。
すんごく簡単に操作できてサクッ良い結果にしてくれます(*゚▽゚*)」
特にR-VOXとRenaissance AXXは中心のつまみをぐいっと下げるだけでほぼ処理は終わり!
-R-VOXは真ん中のCompと言うフェーダーをぐいっと下に下げるだけ-
こんなに簡単な操作で処理が済んでしまうプラグインですが、未だプロエンジニアも現場で多用していますので、楽チンだから質が悪いってものではありません。
効率的なだけです!
スピード命のプロの現場で、確実な効果を出していくプラグインがRenaissanceシリーズのコンプレッサー!
Waves Renaissance プラグインレビュー
UAD UA1176
こちらも定番コンプレッサー1176。
そのUAD版がすごいです。
DAW付属のものでも1176風のコンプレッサーはよく出来てますし、WavesやIKなど多数のプラグインメーカーからも似たものがリリースされています。
その中でもぶち抜きで素晴らしいのは、UADの1176。
本当に使える子です。デジタル臭さが一切ありません(;´༎ຶٹ༎ຶ`)
主に楽器系に僕は多用しています。
高速のアタックタイムが売りとよく巷で評されていますが、僕はアタックをゆるゆるにして使うことが多いですね。
エレキギターにもアタック緩めにかけること多し。
あと、ドラムをBUSを使ってsendリターンして、肉厚感&空気感をマシマシにする使い方も大好物です。
テンポにもよりますが、アタックとリリースはこんな感じの設定で↓かなりゆるく当ててすぐにリリース。
するとこんな感じに。
1176なし
1176BUSにsendリターン
まあ曲によって変わるんですけれども。
ちなみに1176という機種は、もともとハード機材でレコーディングスタジオの定番機でした。
UNIVERSAL AUDIO/ 1176LN サウンドハウス
だいたいどこのスタジオにもあるコンプレッサー。
むしろこれがないところは少し下に見られがち、、、なイメージがあります。
マイクで例えるならノイマンのU87がなくて、代わりにRODEのNT2Aが機材リストに載っているようながっかり感でしょうか。
この1176はレシオというコンプの圧縮率を変えるボタンが4つついていまして、数字の大きいボタンに切り替えるほど圧縮率が高くなり、リミッターのような挙動になっていきます。
その中でも裏技として使われるのが「全押し」というもの。
レシオボタン4つを一気に全て押し込んで、最大圧縮率である20:1をさらに超えるリミッター状態にすることで、ソースを荒々しい音色に変えられます。
別名ブリティッシュモードとも。
イギリスで発明されたやり方なんでしょう(笑)さすがUK。
トラック直挿しの全押し版ドラム
ドッカンガッシャンボンボンボン!!
いやー、ロックです(`・ω・´)
UAD Emperical Labs FATSO Sr
ちょっと変わったところで、Emperical Labs のFATSO Srをモデリングしたプラグインです。
Emperical LabsといえばDISTRESSORが有名です。
1176に比べると比較的新しい機種ですが、こちらも現在レコーディングスタジオの定番機になっております。
僕も実機が欲しいいいいい!!
EMPIRICAL LABS ( インペリカルラボ ) / EL8X サウンドハウス
実機はデジタルコンプレッサーなんですが、かかり方、音の出方はまさにアナログ。よくわかりませんね(⑅∫°ਊ°)∫ とにかくかっこいい音をしています!
上述の1176や、オプティカルコンプレッサーの定番機LA-2Aよりも柔軟に音色をコントロールできる部分が熱い支持を受けています。
UADがこのDISTRESSORをかなりな精度でモデリングしているとの噂を聞き、一時デモを貪るように試してみたのですが、結局しっくりきてしまったのはFATSO Srという兄弟的な機種のモデリングプラグインでした。
いい意味で音色が汚いのがミックスで使えるなあ、と思い購入。
DISTRESSORもめっちゃかっこいいコンプ感を与えてくれるんですが、プラグインだと音色が綺麗すぎて好みではなかったんですよね。
こんなこと言うのは僕だけかもしれませんが、、、程よくミックス上で馴染んでくれそうなのはFATSO Srだなと。
このコンプもドラムの各トラックに挿したり、リズムマシンだったらパラ出ししてキックにかけたり、はたまたBUSでセンドリターンして元のソースに混ぜてみたり、、、、いろんな使い方で活躍してくれているマストコンプ。
DTMer(ぼく)にとって実機はハードルが高いですが、、、プラグインならなんとかイケる!!
コンプなし
FATSO Srコンプあり(センドリターンミックス)
う〜ん、ちょうどイイかっこよさ。 !!
※完全に好みによります。
※UADのプラグインは専用のDSPを搭載したマシンが必要です!
Universal Audio Apollo Twin X/DUO Heritage Edition【国内正規品】
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>>UAD-2プラグインの凄さ
>>UAD 2 プラグイン おすすめ5+2選 -2年間使ってみて-
EQ系
EQはとにかく使い慣れたもの、自分が使いやすいものを見つけるのが一番かと思います。
有料系プラグインには当然優れたものがたくさんありまが、DAW標準付属のものも良いものが多いので、動作も軽いですし、使用感がバッチリならばそのまま慣れてしまうのも有り!
LogicのEQはかなり良きです、、、。
Logic X Channel EQの素晴らしさについて
とはいえ、普通のEQにはなかなかできない処理を行えるチート系プラグインもございますので、そちらをご紹介!
Brainworx bx-dynEQ V2
普通のEQではなくダイナックEQという、コンプとEQの間みたいな働きをするプラグインです。
動作方法や概念など、詳しくは別記事にまとめていますので是非ごらんください。
-関連記事-
>>Brainworx bx-dynEQ V2①
ダイナミックEQを使うと、ベースとキックの馴染み具合を良くしたり、競合し合う帯域の整理を行えるなど、普通のEQにはできない細かな調整を行うことができるようになります。
その結果、ミックスもうまくいくようになりますし、最終的な音圧調整も楽になり、音源の仕上がりUPが期待できますよ(`・ω・´)
ベースとキックの馴染ませ方についてはこちらの記事をご参考ください。
-関連記事-
>>キックとベースのかぶりを解消する方法
iZotope Ozon 8 dynamics EQ
これもダイナミックEQですが、Brainworxのようにサイドチェインでキックとベースの被りをなくすなどの機能はありません。
が、使いやすさと精度が非常に高いのでダイナミックEQの中でも特にオススメのプラグイン。
iZotopeのOzoneといえばマスタリングソフトとしても非常に優秀ですが、ミックス全般、特にミックスのマスター部分や、個人的にはボーカルセクションなどの使い勝手が秀逸だと思っています。
「ちょっとココの部分こうしたい!」
「雰囲気はいいんだけど、なんかここだけ直したい、、!!」という時に使うと、だいたいなんとかなります(笑)
音質もいい意味で特徴が強くなく、透明系ですので素材を活かした修正に最適なプラグイン。
また、最終的な音圧あげ、マスタリング時には絶大な効果をもたらしてくれるでしょう。
iZotope ( アイゾトープ ) / Ozone 8 Advanced サウンドハウス
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>>iZotope Ozone8の神化(進化)で、マスタリングはついに僕らのものになる
>【2021年 】おすすめのマスタリングソフトとマスタリングとミックスの違いについて
>>Ozone8 vs FG-X vs Waves L316 マスタリング選手権!
その他
冒頭に書いた通り、EQは自分の使いやすいやつを見つけるのが一番です。
僕が最近ハマっているのは、SSL4000をモデリングしたSoftubeのConsole1。
慣れてくると最高です。
SOFTUBE ( ソフチューブ ) / Console 1 Mk II サウンドハウス
いわゆるフィジカルコントローラーという、MIDIで接続したコントローラーを使って、本物のアナログコンソールをいじるようにプラグインを操る製品です。
マウスで動かしてカチカチミックスしていくのとは違った新鮮さがあります。
また手元と耳だけを頼りに感覚的なミックスをしていくことで、今までの自分のルーティン、固定概念を脱却できる可能性があります。
レビュー記事はこちらです↓
今までと違ったところに飛び立ちた〜い!とい方に、全力でオススメ(´◔౪◔)◞
続きは次回に、、、、
コンプとEQだけでかなりの文字数を割いてしまいました。
他にもリバーブ、ディレイ、リミッター、ディエッサー、、、などなど、たくさんのミックスに役立つプラグインがたくさんありますので、次回記事にさせていただきます!
お読みいただきありがとうございました。