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WARM AUDIO BUS-COMPレビュー|音源で聴くグルー感・HPF・トランスの違い

WARM AUDIO BUS-COMPの使用レビューです。

WARM AUDIO製品はこれで通算4台目。

今回はステレオバスコンプレッサーのBUS-COMPを、DAWから2MIXを送り出して実際に試しました。

コンプ設定だけでなく、サイドチェーンHPFやTRANSFORMERSのON/OFFも変えながら音源を作っています。

目次

BUS-COMPはまとまりを作りながら、設定次第でかなり深くかけられる

実際に使ってみると、設定次第ではかなりしっかりコンプがかかります。

特に印象に残ったのは、メーター表示以上にコンプがかかっているように感じたこと。

メーターが大きく動く前から、すでに音がまとまり始めているように聞こえました。

このあたりは、使い始めは少し慣れが必要そうです。

一方で、AttackやReleaseを動かした時の変化はかなり聴き取りやすく、設定を追い込みやすいコンプだと感じました。

HPFを使った時の低域の残り方や、TRANSFORMERSを入れた時のパンチ感も分かりやすいです。

BUS-COMPを設定別の実音源で比較する

ステレオバスコンプレッサーなので、生録ではなくDAWからミックスを送り出してテストしました。

元のファイルはLOGIC Xでループ素材を組み合わせています。

ドラム素材自体にすでに強めのコンプ感があるので、その点を踏まえて聴いてください。

各トラックにはプラグインは挿していません。

BUS-COMPは設定を4パターン作り、TRANSFORMERSのON/OFFも切り替えて録音しました。

音量はピークメーターで揃えています。

元のファイル

通すだけ

コンプをかけず、BUS-COMPを通しただけのファイルです。

TRANSFORMERS ON

コンプをかけず、TRANSFORMERSだけをONにしています。

COMP 1

HPFなし。RATIO 1.5。Attack遅め、Release早め。

ゲインリダクションは1〜3dBほど。設定としてはゆるめです。

COMP 1 + TRANSFORMERS

COMP 2

HPFを105Hzまで入れて低域への反応を減らし、RATIO 4。Attack遅め、Release最速。

ゲインリダクションは6〜12dBほど。かなり深めにコンプレッションしています。

COMP 2 + TRANSFORMERS

COMP 3

HPFは125Hz。Attack遅め、Release AUTO。

RATIOは10。ゲインリダクションは2〜3dBほどです。

COMP 3 + TRANSFORMERS

COMP 4

Attack早め、Release最速。RATIO 4。HPF 60Hz。ゲインリダクションは1〜2dBほど。

TRANSFORMERS ONでパンチ感が増す

TRANSFORMERSをONにすると、音量感がかなり上がるように感じます。

それと同時に、パンチ感が増すのも分かりやすいです。

個人的にはかなり好みの変化でした。

COMPだけのファイルと、COMP + TRANSFORMERSのファイルを並べると違いを確認しやすいと思います。

音をまとめながら、もう少し押し出しや力感が欲しい時に使いやすい機能だと感じました。

サイドチェーンHPFで低域を潰しすぎずにまとめられる

BUS-COMPにはHPF(ハイパスフィルター)があります。

サイドチェーン側で低域への反応を減らせるので、キックやベースに引っ張られてコンプが深くかかりすぎるのを抑えられます。

実際のテストではHPFなし、60Hz、105Hz、125Hzと設定を変えました。

HPFがある場合とない場合では、低域を含めた全体のまとまり方がかなり変わります。

低域を残しながら全体をまとめたい時に、細かく追い込みやすいと感じました。

Attack・Releaseの変化が聴き取りやすかった

BUS-COMPを使っていてもう一つ印象に残ったのが、AttackとReleaseの変化の分かりやすさです。

ひとつまみ動かすごとに、音のまとまり方や前後感の変化をかなり聴き取りやすく感じました。

コンプレッサーがどう動いているのかを耳で確認しながら設定しやすいです。

ただし、ゲインリダクションメーターについては、僕には表示より先にコンプが効いているように感じました。

メーターだけで判断するより、実際の音を聴きながら設定した方が扱いやすかったです。

BUS-COMPはG-Series系を意識したVCAステレオバスコンプ

BUS-COMPは、G-Series系のコンソールバスコンプを意識した構成のVCAコンプレッサーです。

 SOLID STATE LOGIC  500 Series Bus Compressor  サウンドハウス

SOLID STATE LOGIC 500 Series Bus Compressor サウンドハウス

SSL Gコンソールのマスターバスコンプ

バスコンプは、2MIXやドラムバスなど、まとめたトラック全体にコンプレッションをかける用途で使います。

狙いの一つは、バラバラに聞こえる音をひとまとまりにすること。

いわゆるグルー感を作る用途です。

 WARM AUDIO  BUS-COMP サウンドハウス

WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / BUS-COMP サウンドハウス

BUS-COMPはまとまりを作るだけでなく、設定次第ではかなり強くコンプをかけられるので、用途の幅は広く感じました。

操作・入出力・外観

ここからは操作や入出力、外観を見ていきます。

1Uサイズのステレオコンプレッサーです。

重量感もあり、筐体はしっかりしています。

付属品は電源コード、WARM AUDIOのカタログ、説明書、ステッカー。

ステレオコンプで1Uに収まっているのは扱いやすいです。

EXTERNAL SIDE-CHAINボタンがあり、外部入力をサイドチェーンへ使えます。

ENGAGE TRANSFORMERSでは、CineMag USAトランスとディスクリート・オペアンプ段を信号経路へ挿入します。

トランスやディスクリートオペアンプについてはこちらの記事でも扱っています。

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操作ノブは6つ。

両端のTHRESHOLDとMAKEUP GAINは無段階で、他の4つはクリック式です。

ゲインリダクションメーターは小型でシンプル。

背面の入出力はXLRとフォンジャック。

外部サイドチェーン入力端子もあります。

僕が購入した個体には100V仕様の表記がありました。

同じWARM AUDIOのWA76レビューはこちら👇

WA-2Aのレビューはこちら👇

WA-73EQのレビューはこちら👇

まとめ

WARM AUDIO BUS-COMPは、2MIX全体をまとめるだけでなく、設定次第ではかなり深くかけられるステレオバスコンプでした。

Attack・Releaseの変化は聴き取りやすく、サイドチェーンHPFを使えば低域を潰しすぎずに全体をまとめられます。

TRANSFORMERSをONにした時はパンチ感が増し、コンプだけとは違う方向へ音を動かせるのも印象的でした。

ゲインリダクションメーターについては、僕には表示以上にコンプがかかっているように感じたので、メーターだけではなく耳で判断しながら使う方が扱いやすかったです。

これまで使ってきた価格帯の高い機材と比べても、大きく質が落ちるというより、キャラクターの違いとして感じました。

実際の制作でも十分戦力になるステレオバスコンプです。

コンプレッサー系アウトボードの違いはこちらで整理しています👇

アウトボード全体の考え方はこちらでまとめています👇

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