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WALRUS AUDIO SLOレビュー|夢の中を歩くようなダークな残響

WALRUS AUDIO SLOの使用レビューです。

薄いリバーブから広大で歪んだ空間まで作れて、がっつりかけるとディープで夢の中を歩いているような音像になります。

購入してからかなり弾き倒しましたが、今聴いてもこの残響世界はかなり気持ちいいです。

ただ、モジュレーションは少し扱いが難しく、気持ちいいポイントを探すには多少コツがいりました。

目次

WALRUS AUDIO SLOを使った結論|夢の中を歩くようなダークな残響

SLOを使って一番印象に残ったのは、全体にダークで、深く沈み込むような残響です。

薄く使うこともできますが、DECAYを伸ばしてモジュレーションを加えていくと、一気に現実感の薄い空間へ入っていきます。

設定がハマった時の気持ちよさはたまりません。音に酔えます。

Dark・Rise・Dreamの3タイプはどれもキャラクターが強く、つまみの位置によってかなり表情が変わりました。

ポストロックやシューゲイザー系のような、大きな空間を使った音作りにもかなり使いやすいペダルです。

SLOは薄掛けから広大で歪んだ空間まで作れる

SLOは深いアンビエントリバーブの印象が強いですが、設定次第では薄く自然にかけることもできます。

そこからDECAYを増やしていくと、広大で少し歪んだような空間へどんどん変化していきます。

全体に共通するダークな質感

3つのリバーブタイプで音の動きはかなり変わりますが、全体を通してダークめな質感は共通しています。

明るく爽やかに広がるというより、少し重く、深いところへ沈んでいくような感じです。

かなり深く設定すると、「悪夢」のような世界まで持っていけるのも、このペダルらしいところだと思いました。

設定がハマると「音に酔える」

いろいろ触っていると、急に気持ちいいポイントへ入る瞬間があります。

その時の残響は本当に気持ちよくて、ずっと弾いていたくなります。

以前から「どうやったらこういう音が作れるんだろう?」と思っていた質感だったので、個人的には謎が一つ解決したきっかけの機材でもありました。

Dark・Rise・Dreamはそれぞれかなりキャラが違う

SLOにはDark・Rise・Dreamの3種類のリバーブタイプがあります。

3タイプとも甲乙つけがたく、つまみの位置によってかなりキャラクターが変わります。

Darkは1オクターブ下が加わる重厚な残響

Darkはリバーブへ1オクターブ下の信号を加えるモードです。

Xつまみで、その1オクターブ下の信号をどれくらいリバーブへ送るか調整できます。

SLOの元々ダークな質感がさらに重くなり、深い空間を作りやすくなります。

Riseはアタックを消したロングトーンを作りやすい

Riseはリバーブがゆっくり立ち上がるオートスウェル系のモードです。

Xつまみで、音を弾いてからリバーブが立ち上がるまでの時間を調整できます。

設定次第ではE-BOWを使ったような、アタックのないロングトーンを作ることもできます。

 EBOW ( イーボウ ) / E-BOW PLUS  サウンドハウス

EBOW ( イーボウ ) / E-BOW PLUS サウンドハウス

E-BOWは結構演奏が難しいんですが、この感じのロングトーンならSLOで作った方が僕には簡単でした。

Dreamは残響をパッドのように保持できる

Dreamは長く広がるリバーブに、ラッチ式のパッド機能を組み合わせたモードです。

Xつまみでは、リバーブへ加えるヴィブラートの深さを調整できます。

SUSTAINを一度踏むと長い残響を保持でき、もう一度踏むとDECAYつまみの設定に応じて残響が消えていきます。

モジュレーションは少し難しいがスイートスポットがある

SLOのモジュレーションはかなり音が動くので、個人的には少し扱いが難しかったです。

適当に設定すると「ここじゃない」という感じになることもあります。

ただ、触っていると必ずどこかで気持ちいいポイントが現れてくれます。

sine・warp・sinkで揺れ方が変わる

モジュレーションタイプはsine・warp・sinkの3種類です。

  • sine 上下へ滑らかに動くモジュレーション
  • warp 上方向へ偏って動く、歪んだレコードのようなモジュレーション
  • sink 下方向へ沈むように動くモジュレーション

ペダルをONにした状態でBYPASSスイッチを押しながらモードスイッチを切り替えると、波形を変更できます。

同じ状態でDEPTHつまみを回すと、モジュレーションの速度も調整できます。

ハマった設定はメモしていた

スイートスポットを見つけた時は、あとで再現できるように設定をメモしていました。

少し探す必要はありますが、その分ハマった時の気持ちよさがあります。

SUSTAINを踏むと一気に残響が広がる

DarkとRiseでは、SUSTAINスイッチを押している間DECAYが最大方向まで上がり、ゴワーッと長い残響が広がります。

スイッチを離すと、DECAYつまみで設定していた長さへ戻ります。

Dreamだけは動作が違い、SUSTAINを一度踏むと残響をラッチして保持し、もう一度踏むと解除できます。

ここぞという時に踏みたくなるスイッチです。

SLOをリアンプで試した

実際にSLOの音の変化を確認するため、録音済みのギターフレーズをリアンプしながら動画を撮りました。

同じフレーズを使うことで、演奏そのものの違いをできるだけなくして比較しています。

リアンプでエフェクターの音を録音する手順

リアンプでエフェクターの音を録音していく手順ですが、

STEP
Logic Proにあらかじめギターフレーズを録音しておく

あらかじめLogicに元となるギターフレーズを録音しておきます

Fenderテレキャスを使用

STEP
オーディオインターフェースからラインアウトする

Logicに録音したフレーズをAIFから個別にラインアウトします

AIFはPrism Sound Titanを使用

STEP
リアンプBOXを通す

リアンプBOX(RADIAL Reamp JCR)を通してエレキギターのアウトと同じインピーダンスに調整します

STEP
エフェクターを通す

リアンプBOXからエフェクターに音を送ります

STEP
ギターアンプを通す

エフェクター→ギターアンプに通します。

アンプはそのままラインアウトできるVOX MV50 ACを使用

STEP
再度Logicに録音する

VOX MV50 ACのラインアウトを再度AIFにインプットしてLogic Proに録音します

この方法でフレーズをリアンプしながらエフェクターの動作を確認していきます。

リアンプの方法は、以前試したRADIAL Reamp JCRの実験を応用しています。

WALRUS AUDIO SLOの実験動画

WALRUS AUDIO SLOの実験オーディオファイル

改めて聴いても、やっぱりこの残響世界は気持ちいいです。

曲のテンポによっても表情が変わるので、長く使っていても飽きにくいリバーブでした。

VOX MV50 ACとの組み合わせも好きだった

VOX MV50 ACと組み合わせた音も好きでした。

SLOのダークで大きな残響と、VOXの音を組み合わせて鳴らすのも気持ちいいです。

VOX MV50 ACのレビューはこちら👇

WALRUS AUDIO SLOのコントロールと仕様

SLOは5つのつまみと、リバーブタイプやモジュレーションを切り替えるスイッチで音を作ります。

DECAY・FILTER・MIX・X・DEPTH

  • DECAY リバーブの長さを調整
  • FILTER リバーブにかかるローパスフィルターのカットオフを調整。右へ回すほど明るく、左へ回すほど暗くなる
  • MIX 原音とエフェクト音の混ざり具合を調整
  • X Darkでは−1オクターブ量、Riseでは立ち上がり時間、Dreamではヴィブラートの深さを調整
  • DEPTH リバーブへ加えるモジュレーション量を調整

3つのリバーブモード

  • Dark Lower Octave
  • Rise Ambient Swell
  • Dream Latching Pad

中央のスイッチでリバーブタイプを切り替えます。

3つのモジュレーションタイプ

モジュレーションにはsine・warp・sinkの3種類があります。

モードとモジュレーションを組み合わせることで、かなり幅広い残響を作れます。

電源・入出力・バイパス

向かって左がインプット、右がアウトプットです。

電源は9VDCセンターマイナスで、100mA以上が必要です。

バイパス方式はBuffered Bypassです。

残響を自然に消してからバイパスするTrailsモードと、OFFにした瞬間に残響を切るNo Trailsモードを切り替えられます。

SLOのデザインと外観

音だけでなく、WALRUS AUDIOらしいデザインもかなり気に入っています。

箱にはWALRUS=セイウチの顔。

中のデザインまでSLOの音の世界観に合っています。僕の好きなElektronにも通じる雰囲気があります。

付属カード。

底にもカードが入っていました。

本体が入った袋もかわいいです。

本体。つまみが多く、かなり音作りできることが見た目からも分かります。

仕上げも綺麗です。

塗装は微妙にグラデーションっぽくなっています。

 Walrus Audio ( ウォルラスオーディオ ) / Slo  サウンドハウス

Walrus Audio ( ウォルラスオーディオ ) / Slo サウンドハウス

WALRUS AUDIO SLOレビューまとめ

WALRUS AUDIO SLOは、薄いリバーブから、夢の中を歩くような広大でダークな残響まで作れるペダルでした。

Dark・Rise・Dreamはどれもキャラクターが強く、つまみの位置でもかなり表情が変わります。

モジュレーションは少し扱いが難しいですが、気持ちいいスイートスポットは必ずどこかにありました。

設定がハマった時は本当に音に酔えるリバーブです。

長く使っていても飽きにくく、曲のテンポや演奏によって違う表情を見せてくれました。

WALRUS AUDIOには他にも気になる製品が多いので、また試してみたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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