Wavesの非常に便利で他で替えの利かないプラグイン。
Vocal Riderについての記事です!
これも当サイトではかなり一押し認定エフェクトです。
このプラグインは、うまーく調整すると歌のダイナミクスの凸凹を、
オートメーションでいい感じに上げ下げしてくれて均一にしてくれるお便利なプラグインです(# `)3′)▃▃▃▅▆▇▉
歌というパートはとにかく音量差が激しい
ヴォーカルというパートは、ダイナミクスの差が半端なく大きいパートです。
これは巧い下手の以前に、もっとも人間らしいパートであるから故にどうしても起こってしまう現象であります。
”感情を込める”という事は、音量がぐわっと大きくなる事だけではなく、意図的に声量をさげて情感を伝えようとする方法もあります。
これはとても音楽的に素晴らしいことです。
通常、この音量の差というのはコンプレッサーを使って均一にして行き、なるべくオケに埋もれないようにしていくのが定石ですが、コンプレッサーは良くも悪くも「コンプ感」というものがそのソースに付随してしまいます。
解りやすい例でいうと、これは絶対狙って作っていたと思いますが、初期の椎名林檎さんの歌などはブレスの大きさや、声の荒々しさを際立たせるために、モロにコンプレッサーのコンプ感を全面に押し出した素晴らしくクリエイティブな手法だと思います。
歌だけじゃなくて、バンドの音作りに関しても今改めて聞いてみるととても革新的な作り方をしていたんだなーと、びっくりしますね。コンプレッサーの癖を逆手にとった攻めた例ですよね。
ただこのコンプ感というのは、意図的に使う分にはとても効果的だしカッコ良くなるのですが、曲の雰囲気に合わない時、最終的な出来上がりをなるべくナチュラルな方向にしたい場合は、なるべく回避していきたいと問題になることもあります。
それの解決の一つが、なるべくエンジニアが”手作業で”音を揃えていく事、そして演奏者がなるべく音量差に気をつけて演奏していく事。
、、、、これが前時代的なアナログ録音の時の感覚だったと思います。
しかし今はDTMの時代です。
3ターンぐらい音楽制作の回遊期を経て、ソフトウェアで”コンプ”とは違う音の揃え方を可能にしています。
それがオートメーションです。
オートメーションをプラグイン化
オートメーションはDAW上で音量の上下をペンツールをつかったり、リアルタイムでフェーダーの上げ下げをしてそれを記録していく事で、任意の情報をプロジェクトに書き込んでいくことです。
音量の上下然り、ミュートやパン、ピンポイントに合わせたエフェクト発動などのオートメーションもできます。
ただ、このオートメーション、手動で書いていくのはとても骨が折れるんですよ、、、。
とくに歌の上げ下げって、真剣にやりだすと地味に時間がかかっていくんですよね。
そこでスーパー便利になってくるのがVocal Riderということです!!
使い方としては、Voのトラックに刺したあと、曲を再生しながらまずVocalというつまみを回して左上のRideインジケーターが良い感じに点灯する部分で止めます。
そしてTargetという上部のつまみを左右に動かして、真ん中にあるフェーダーがだいたい真ん中あたりを上下するように調整します。Targetはコンプでいうところのスレッショルドです。
あとは、FastとSlowでアタック感を好みの方に切り替えます。
僕はいつもFastにしてしまいますが、Slowの方がよりナチュラルにオートメーションがかかっていきます。
最後に左のRangeフェーダーを必要な場合は動かして、真ん中のボリュームフェーダーが上下する幅を制限します。
狭めれば狭めた分だけ、歌のダイナミクスレンジに対して
音量調整は限定的に働くということになります。
オートメーション書き込む前に僕はやめる
設定が決まったら、このプラグインの挙動を実際にDAW上に記録していきます。
、、、というのが普通の使いかただと思うのですが(ここから先はググりをお願い致します)僕の場合はもうその前の調整をし終わったらそのまま放置しています。
理由は、このプラグインをさすとすごくいい感じに調整してくれはするのですが、真剣な時はここから更に追い込みをかける必要がさすがにどうしても拭えない(心情的にも)、というのと、逆にデモ作ってるくらいのノリのときは、もうこれで十分クオリティー的には満足してしまっているから、というのが大きいです。
本気の時はオートメーションを書く前のプリ作業として、整えておいてくれる人的に使っています。アシスタント的なщ(゚д゚щ)
これを入れた上で、自分でオートメーションを書いていくというところでしょうか。
ただ、入れると入れないでは効率が全然変わりますので、それだけで僕にとっては神プラグインです。
他にもサイドチェーンへ、オケを流すとvoの動きがオケに対してのダイナミクス調整を行うなどの機能もありますが、基本それは使わないです。なんかこれは微妙なんで、、、。
まとめ
このVocal Riderで整えた歌の後にコンプを差してさらに調整していくと、ナチュラルな質感がより簡単に得られます。大きい所で引っかかりすぎたりとかもしなくなりますからね。
ほんと手コンプって言葉があるくらい、フェーダーで上下するのと、コンプをかけて均一にしていくのの違いって大きいし、後々の仕上がりにも大きく影響してくる部分なので、ラストの仕上がりを見据えられるようになればなるだけ、重宝してくるプラグインだと思います!!
まぁ、僕は全然最後の仕上がりまでなんて、
想像できたことは、
ありませんがね=͟͟͞͞⊂( ’ω’ )=͟͟͞͞⊃
いつか心の底から全部見えていたと言えるように、がんばりたいです!!
それまでそばにいてくださいVRさん!
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