UADプラグインは各方面から熱い支持を受けておりますが、その中でもリバーブなどの音響系は特に多くの方が素晴らしいという感想を持っているようです。
かくいう僕もUADのプラグインと設備導入のきっかけは、友人の家で聴いたEMT250というリバーブの音を聴いたのがきっかけでした。
「なんちゅう自然な響きなんだ!」ととても驚いたのを覚えています。
ということで、今回UADのリバーブを中心に、プラグインを変えると響き方にどんな違いがあるのかをトラックごとに比較してみました(´⊙౪⊙)۶
じっくりと聴き比べるのは、僕も初めてなので楽しみです!
この記事の目次
録音の比較方法
Logicを使って基本となるトラックを作りました。
リズムとアコースティックギターをLogicのループ素材から引っ張ってきて、その上にラインでエレキギターを録音して被せた感じです。
ライン録音はUADのUNISON機能を使ってUA610のモデリングマイクプリを通して録ります。
リズム以外のアコギ、エレキ合計3本に各々違うリバーブをセンドリターンで掛けています。
ですので、結構雰囲気が変わるんじゃないかと、、、思うのですが、どうでしょう!
比較するリバーブ
- UAD EMT140
- UAD EMT250
- AKG BX 20
- Waves R-verb
- Logic Space designer
の5つと、リバーブなしの合計6トラック作りました。
UADの空間系の中でも比較的古参のリバーブたちですが、今も絶賛愛用中です。
他にも素晴らしい空間系がたくさんありますが、なかなか手が出せてません、、、。
R-verbもかなり古いプラグインですが、独特の味があって今でも大好きなリバーブですので混ぜてみました。
Space Designerはロジックを使用している方ならよく知っていらっしゃるはず。かつては単体でも販売していたくらいブイブイ言わせていた名機でした。
今回久々にトラックに挿しました、、、。聴き比べたらどんな印象になるんだろう。
それでは聴いてみましょう!
それでは、リバーブなしのドライなバージョンからずらっと並べてみます!
※音量に気をつけて再生してください!
リバーブなし
UAD EMT140
UAD EMT250
UAD AKG BX 20
Waves R-verb
Logic Space Designer
う〜ん、どれも甲乙つけがたい。
書き忘れてましたが、オーディオインターフェースはApollo 8です!
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO 8 QUAD
あとトータルアウトにiZotopeのozone8のマキシマイザー挿してました。
個人的感想
こうやって並べてみると一見「ものすごい大差」はないように感じます。どうですかね、、、?
しかし!やはり少しずつカラーが違うように感じますし、やっぱりUADのリバーブの響き方はかっこいいですლ(´ڡ`ლ) 個人的にはとても好きだ〜
EMT250は今回リバーブにしてますが「SPACE」というモードに変えると、さらに広い空間を演出できて、普段はそっちをよく使ってます。
リバーブっぽいのはEMT140を使うことが多いですね。
WavesのR-verbもマイルドでちょっとヴィンテージ感もあり、曲調によってはバッチリはまる可能性を秘めていると改めて思いました。
ただ響きを出すのにこの中で一番センドに音を送らなければ空間の感じが出にくかったですね。頑張って響かせてます。
UADの方が全体的にクリアというか無駄がないスマートな響き方ですね。
Space Designerも別に悪くないなと思いました(((༼•̫͡•༽))) Logic XになってからUIも一新されていましたし、またちょっといじってみようと思います。
それぞれのリバーブのタイプ
今回聴き比べたリバーブたち、全部リバーブなんですが、UADは実在の機材をモデリングしているので、それぞれタイプが違っていたりします。
- EMT140はプレートリバーブ
- EMT250はデジタルリオバーブ
- AKG BX 20はスプリングリバーブ
となっております。
250以外は、実機のサイズが結構でっかいみたいです!
AKGのなんて冷蔵庫みたいな大きさのよう、、、、。
とてもじゃないけど、自宅でのDTMには使えないですね。まさにモデリングプラグインでしか受けられない恩恵です!
R-verbは、Wavesのプラグインの中でも金字塔的な鉄板アイテム、Renaissanceシリーズの中に入っています。
多くのプラグインが時代の流れに埋もれていく中、今も多くの人に愛用されているRenaissanceシリーズは本当にすごいと思います。
僕もほぼ必ず、一曲の中には挿しています。今回のトラックのドラムにもコンプを使ってます。
すごくちょうどいいまとめ方してくれるんですよね、、、。
リバーブの種類を混ぜてみると
さっきのトラックたちは個別にリバーブを振り分けて行きましたが、全部のリバーブに少しずつ適当に混ぜていくと、なんだかんだで糊付けされる方向に?
全部のせ
ここから先はもう好みですね!
ミックスがなんとなくうまくいく気がするので、いつもリバーブは最低3つくらいAUXに用意しといて、各トラックをセンドリターンしてます。
やりすぎると音がモヤモヤになるので、注意が必要ですがね、、、。
今回出てきたプラグインまとめ
EMT 140
プレートリバーブの名機をモデリングしたプラグイン。モデリングした個体によって音が違っていたらしいので、ABCの3タイプから個体を選ぶことができます。ボーカルやアコギに使われることが定番らしいですが、結構何にでも使える万能型。EMT250よりもクリアな出音。
EMT250
140の後継機種と思いきや、全くの別物のデジタルリバーブ。と言いつつリバーブにとどまらず、ディレイやコーラス、エコー、リバーブよりも更に深い空間演出ができるスペースというタイプに切り替えることができます。この機種の魅力は何と言ってもかっこよすぎる音のくすみ方。
クリアなんですが、音がくすんでいるこの感じはこのプラグインでしか出せないのではないかなおもいます。
AKG BX 20
冷蔵庫並みに大きいスプリングリバーブ。AKGがこんなものを作っていたことを、UADを通して知りました。マイク屋さんのイメージしかなかった╰(◉ᾥ◉)╯
スプリングリバーブはギターアンプにもよく入っているのでよく聞きますが、AKGの鳴り方のイメージは少し違うような気がします。
EMT140よりも更にツヤっとした透明感があるような気がします。でも音色は少しダークな感じ。これはアコギと合わせてよく使ってます。好き。
R-verb
WavesのRenaissanceシリーズに連なっているリバーブ。音色はヴィンテージ感があり暖かい。リバーブのEQのハイをあげたり削ったりすると、いろんな楽器に結構ハマりやすくなるのでオススメです。少し古い感じの音にしたい時に度々なります。
Logic Space Designer
Logic 付属の一番良いリバーブ。かつては単体で販売されていたほどの実力者。Logic Xになってから見た目も変わり、より操作がしやすくなったように思います。まだちゃんと使い込んでないので、なんとも言えませんが、今回の使用でもう一度向かい合ってみたいと思いました。
まとめ
リバーブって、DTMをやり始めたときには、何がどう違うのか全くわかりませんでした。
コンプも同様に何をやるとどう変わるのか?が全くわからなかったです、、、。
使い方を知るまでに、とにかく色々なプラグインに手を出したなあと。
今では一万円台のオーディオインターフェースでも、ヘッドフォンアンプがかなりしっかりしていますから、一昔前よりモニターが非常にやりやすくなっています。
リバーブの質の違いはモニタースピーカーだと少し解りづらいかもしれないですが、ヘッドフォンを使ってみるとなんとなく分かってくるはず。
お気に入りのリバーブに会えることを願っております!
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