Neve 3415という、マイクプリアンプやラインアンプとして使える、OLDのモジュールについての記事です。
Neveといえば1073や1272といった型が非常に有名ですが、この3415もそれらにひけをとらずに、太く音楽的な響きを与えてくれます。
しかも、1073がモジュール単体で一台数十万円!という恐ろしい値段なのに対して、、、3415はヤフオクやe bayなどで、だいたい8〜10万以内と比較的リーズナブルな価格で入手する事ができます。
価格差を帳消しにするほど、というかむしろ僕個人としては1073や1272よりも、3415の音の方が好みです。
色気や色彩感は1073系統の方が豊かな気がしますが、3415は”ズシン”としながら滑らかで、とてもいい低域の位置でベースを鳴らしてくれるのが重宝する感じです。ヴォーカルにもいいですね。
ただ、これらはモジュール状態なのでこのままでは、インプットもアウトプットも電源もボリュームも無いのでこのままでは使えません。
入手した後に、回路図と数週間にらめっこしながら当時自分で配線やハンダ付けをして、ケースに組み込みDIYラッキングしました。
このラッキングは、その後色々なオールドモジュール機材を自分で動かす際の良い経験になりました。
この固体にも搭載されてる”MARINAIR”というトランスが、とにかくNeveの音の特質を決定づけていると言われています。
このトランスも色々な型番が存在しますが、高いものだと4〜5万円くらいするという、、、機材が普通に買えてしまう値段がついていたりします。恐ろしいですよね。
ただ、それでもNeveやMarinairの人気が常にあり続けるのは、その何にも代え難く、何度もCDやレコードで聴いたあの音を鳴らしてくれるからです。
聴けば「ああ、なるほどなあ、、、」となります。
もし、モジュールを手に入れるチャンスがあった場合は、ラッキングサービスを行なっている業者さんや、はめ込むだけで音がもう出せるケースを販売してる方も探せばいらっしゃるので、是非トライしてみてはいかがでしょう!
音楽を作る上で、本物の音に触れる事はとても重要だと僕は思っています。
プラグインの使い方なども、ハード機材を使ってその挙動を感じると(どのように音が変化していくのかなど)また新しい感覚と共に理解が深まっていくという不思議な実体験も何度もありましたので、実機に触れる機会は、僕自身もなるべく多く作っていきたいと思っています。
このプリアンプの音や、プロスタジオで1073の音を生で聴いたあとに、UniversalAudioのneve1073のプラグインを聴くとまた何とも言えない衝撃を受けます、、、。たまげますね。
プラグインのモデリング技術の進歩も、もの凄いレベルに来ているのだなと実感します、、。
もし、DIYで自分でラッキングしてみたい!
というチャレンジャーな方は、こちらのサイトを参考にされると非常に勇気が貰えると思いますよ。
他の記事も、とにかく内容が深く濃いので、とても勉強になるサイトです。
僕も意味が分からないながら何度も何度も記事を読ませていただきながら、試行錯誤してDIYのやり方を覚えていきました(笑)
初めて音が出た時は、誇張なしでもの凄く感動。
そして他のヴィンテージ機材の音も聴いてみたい!
と、また深みにはまっていくことになるのでした、、、。
ハード機材はとても魅力的です。