ミックスしていると、「コンプレッサーで何が変わっているのか?」が気になり始めます。
しかも、ただのプラグインとしてではなく「1176系」「LA-2A系」「SSL系」みたいな、“機種ごとの違い”が気になり始めます。
最初は全部同じに見えていたのに、だんだん「なんか違うぞ、、、?」となってくるんですよね。
僕自身、実機を使い始めてからコンプレッサーへの理解がかなり変わりました。
音量を整えるだけじゃなく、重心、位置、前後感、空気感まで変わってしまう。
この辺りは、実際に触るとかなり印象が変わる部分だと思っています。
今回は、これまでDTM DRIVERで検証してきたアウトボードコンプレッサーや、実機とプラグイン比較記事をまとめながら、「コンプレッサーって結局どう違うのか?」を整理してみます。
目次
コンプレッサーとは?DTMで何をしている機材なのか
コンプレッサーというと、まず「音量を整える機材」と説明されることが多いです。
もちろんそれは間違っていません。
ただ、実際に色々なコンプを触っていくと、それだけでは説明できない変化がかなりあります。
前に出る、奥に下がる、太くなる、まとまる、柔らかくなる、硬くなる。
しかも、その変化はEQとはまた少し違う。
コンプレッサーは“音量を整える機材”というより、音楽の重心や空気感を調整する機材でもあるんだなと、今は感じています。
コンプのタイプごとの違いについては、こちらの記事で詳しく整理しています👇
DTM DRIVER!
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コンプレッサーはタイプごとに音がかなり違う
1176系、LA-2A系、SSL系、Vari-Mu系。
コンプレッサーは回路方式によって、かなり音の方向が変わります。
例えば1176系は速く、押し出しが強く、エッジ感が出やすい。
逆にLA-2A系は滑らかで、ゆったりしていて、自然にまとまる方向。
SSL系はミックス全体を「曲っぽく」まとめるのが得意。
同じ“コンプレッサー”でも、かなり性格が違います。
この辺りを理解し始めると、コンプ選びが急に面白くなってくるんですよね。
掛け録りすると“音の位置”が変わる
僕がアナログコンプを掛け録りする最大の理由は、ダイナミクス整理ではありません。
一番大きいのは、“音の位置”が変わること。
前に出る。
埋もれにくくなる。
後ろに空間ができる。
この感覚は、掛け録りをやり始めてからかなり強く感じるようになりました。
後からDAWでコンプを挿した時とは、また少し違う感触があります。
この“位置感”については、こちらの記事で書いています👇
DTM DRIVER!
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ヴィンテージコンプは“安心感”が変わる
古い真空管コンプレッサーを通すと、不思議と「安心感」が増すことがあります。
Telefunken U73bは、その感覚がかなり強いコンプでした。
重心が下がる。
音像が落ち着く。
EQでは説明しづらい変化がかなりあります。
特に真空管コンプは、“整理される”というより、“空気が整う”感覚に近いかもしれません。
Telefunken U73bの音源比較はこちら👇
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1176系コンプの魅力
1176系コンプの魅力は、やっぱりスピード感。
アタック感が気持ち良く、音が前に飛んできます。
特にロック系、ボーカル、ギター、ドラムとの相性はかなり強い。
少しドライブする感じも気持ち良いです。
“コンプを掛けてる感”が好きな人にはかなり刺さるタイプだと思います。
WARM AUDIO WA76レビューはこちら👇
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WARM AUDIO WA76レビュー|ドライブ感が気持ち良い1176系コンプ | DTM DRIVER!
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KLARK TEKNIK 76-KTの実機レビューです。激安1176系コンプレッサーとしての音質、レシオごとの音源比較、UAD 1176との違いやコスパをまとめています。
LA-2A系オプトコンプの魅力
1176系とは逆方向なのがLA-2A系。
滑らかで、自然で、ゆったりした感じが音楽的です。
強く圧縮しても嫌な感じになりにくい。
特にボーカルやベースとの相性はかなり良いと思います。
「コンプレッサー感」より、「まとまり感」を出したい時にかなり便利。
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SSL系バスコンプの“まとまり感”
SSL系コンプを使うと、「急に曲っぽくなる」感覚があります。
いわゆる“グルー感”。
各パートが自然にまとまり、ミックス全体が一つになる感覚があります。
派手ではないんですが、外すと急にバラける。
かなり不思議なタイプのコンプレッサーです。
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API2500系の“パンチ感”
API2500系は、SSLよりもっとパンチ感が強い方向。
ドラムやロック系との相性がかなり良いです。
押し出しが強く、前に飛んでくる。
しかも低域が痩せにくい。
“アメリカンな勢い”みたいなものをかなり感じます。
API2500レビューはこちら👇
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“コンプっぽくない”コンプも存在する
中には「コンプレッサー」というより、“音楽を整える機材”みたいなものもあります。
例えばEmpirical Labs FATSO Jr。
コンプ、テープ感、倍音、サチュレーション。
色々な要素が混ざっています。
Portico II Master Buss Processorもかなり特殊。
“圧縮”というより、“自然に整う”方向です。マスタリング用のトータルコンプ。
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コンプレッサーは“方向”を決める機材
色々触ってきて感じるのは、コンプレッサーは“正解”を作る機材ではないということ。
むしろ、音楽の方向を決める機材に近いです。
前に出すのか。
奥に下げるのか。
パンチを出すのか。
滑らかにまとめるのか。
コンプレッサーによって、その方向はかなり変わります。
まとめ
コンプレッサーは単なる音量調整機材ではなく、重心、位置、空気感、まとまり方まで変えてしまう機材です。
DTMだけでは見えづらかった感覚も、実機を触ると急に理解できることがあります。
機会があればぜひお試しください!
最後までお読みいただきありがとうございました!