ギターやベースのシールドケーブルを自作する方法です(´◔౪◔)◞
Belden8412(ケーブル)とノイトリックのフォンコネクターで制作してみました。
マイクケーブルやラインケーブルの自作記事は既に書かせていただいてましたので、シールドケーブルの作り方についても追加です(`・ω・´)
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目次
シールドケーブル自作が一番シンプルです
ギターベースのシールドケーブルの自作が、ケーブルDIYでは一番簡単かもしれません。
ただし使うケーブルによりけりなのだなと今回しみじみ思いました、、、。
Belden8412でシールド作るのちょっと面倒ですね、、、。
同じ有名どころだとMogami2534の方が作りやすかったです。
わかってましたが、8412はケーブルが太く、中からゴミがいっぱい出てきます。
材料や道具について
それでは今回シールドケーブル制作に必要だった材料や道具をずらっと並べていきます。
ケーブル
まずはケーブルです。
好きなケーブル、使ってみたいケーブルを、必要な長さだけ揃えてください。
Belden8412はミッドの張り出しがかっこいいと評判のケーブルです。定番(`・ω・´)
BELDEN 8412 マイクケーブル m切り売り
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フォンプラグ(モノラル)
フォンプラグもピンキリで色々あります。
僕は今回ノイトリックの銀色のやつを選びました。
2本ともストレートにしましたが、片方L字とかもでもいいですね。形状はお好みで!
フォンプラグにはモノラルとステレオの二つの仕様がありますが、
シールド制作ではモノラルを選んでください。
一応ステレオでも作れますが、一手間かけないといけないですし、何より少し高いのでお金がもったいないです(`・ω・´)
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はんだごて+はんだ
はんだごてやハンダも好きなもの、使いやすそうな物を選べばOKです。
僕は長年これ使ってます。もうすぐ10年ぐらい経ちます。
ハンダは特に大きなこだわりがないので、定番のKESTER44をロールで使ってます。
少数しかケーブルを使わない場合は切り売りのやつで十分です!
Manelord はんだごてセット 温度調節可(200~450℃)ハンダゴテ
Kester 44 音響用ハンダ 454gスプール
ニッパー
ニッパーはケーブルの被膜を剥ぐために必要です。
ペンチが一緒に写ってますが、今回必要ありませんでした!
僕はニッパー一本で全て作業してしまいますが、ケーブル線の被膜を剥くのにもっと便利なアイテムがあります。
ワイヤーストリッパーを使えば、更に楽ができ、ミスも減るよう。
でも僕はなぜかずっと使ってません、、、。いいかげんこれ使ってみようかな。
作業台
作業台(正式名称はなんなんでしょう)は必須ではないですが、あると便利です。
手になっているクリップにケーブルやプラグを挟むとはんだづけがしやすいです。
シールド自作では「エフェクター等のジャックにプラグを挿して固定しながらはんだ付けする」という方法も一般的なようです(´◔౪◔)◞
ただ、どうでもいいエフェクターなら流用してもいいかもですが、はんだごての熱が少なからず内部に伝導すると思うので、大事なエフェクターではやめた方がいい気がします。
テスター
これも必須ではないですが、配線が正常なのか?導通チェックができて便利です。
個人的にはケーブル制作で必ず使うので、なくてはならないアイテム( ・ὢ・ )
変なところでショートしていないかを作業しながら確認してます。
デジタルマルチメーター 電気 電圧 電流 抵抗 ダイオード 測定 導通 テスター 小型 LCDバックライト
まとめるとこんな量
全部合わせるとこのくらいの量になります。
ケーブル一本を作ると考えるとで大仰ですね(笑)
完成品を買うと高いわけです。
ただ、一度道具を揃えてしまえば次回からは使いたい放題、作りたい放題!
シールドだけでなく、様々なケーブル制作にも流用できます(´◔౪◔)◞
ケーブル自作は楽しいです。
シールドケーブルの作り方
それでは!
シールドケーブルを実際に作っていきます!
フォンプラグのパーツを確認する
まずフォンプラグを確認します。
ノイトリックのプラグの場合、4つのパーツに別れてます。
実際にはんだ付けするのはこの先端プラグ部分の内側。
ハンダづけは、
という箇所にしていきます。
TIPには音声信号(ホット)の線を、SLEEVEにはグランド線を繋ぎます。
プラグの先端がTIP、胴体部分がSLEEVEとして内部とそれぞれ繋がってます。
あのパーツを先にケーブルに通しておく
そして一番忘れてはいけないのが、パーツのアレを必ず先にケーブルに通しておく事!
僕は両方とも作業前に必ず通すようにしています。
これを通さずに両プラグをはんだ付けをしてしまうと、どこからもこれを通すことができなくなります、、、。
はじめにこのパーツは通しておこう!
やり直しになると見栄えも悪くなり、ショートなどの危険も増えるのでお気をつけください( ・ὢ・ )
他のパーツは後からどこからでも装着できるので心配無用です。
*今回は使いませんが、熱圧縮チューブを使う場合も同じくこの時点で通しておきます!
ケーブルを剥く
それではケーブルを剥いていきます!
剥く長さはプラグのに当ててみて、SLEEVE部分より少しだけ長めにしておきます。
ニッパーで一番外側の被膜をムキムキっとすると、こんな感じで中から色々な線が出てきます。
ほぐしていくと、
が出てくるので、それ以外の繊維等をカットしていきます。
白/黒/銀線を処理する
こんな感じで、銀色の線たち、黒と白のケーブルだけ残していきます。
広がっている銀色の線を一つにまとめます。
次に白と黒の線の被膜をニッパー等で剥きます。
剥く長さはフォンプラグに当ててみて、「こんなもんかな?」と測って決めます。
次に、黒の線を銀色線でぐるっと囲んで一つに撚ります。
これで白/HOT線(TIPに接続する線)と銀/グランド線(SLEEVEに接続する線)の2本になりました。
今回黒線を銀線で包みましたが、白線を包むでもOKです。どちらをTIP側にするかはお好みで!
フォンプラグに合わせて線をカットする
そしたら実際にプラグに当ててみて、銀線が白線やTIPに当たらないかを確認してみます。
当たるとショートしてアウトなので、銀線が長い場合は当たらない長さまでカットします。
TIPや白線に当たらないように銀線をカットしました。
諸説ありますが、先にケーブル側を軽くハンダでまとめておくのも良いと思います。
あとはプラグに綺麗にはんだしてください(´◔౪◔)◞
はんだ付けする
作業中の写真は撮れなかったので、、、、
ハンダが終わった状態がこちらです。
まあ、こんなもんでしょう、、、、あまり綺麗にできませんでしたあ(´⊙౪⊙)۶
とにかく気をつける点は、白のケーブルと撚った銀線が触れないようにハンダしていく事!
器用な方は更に、美しさにも考慮して仕上げてください!
カバーをかぶせてキュッとやって完成!
カバーをかぶせて、残りのパーツをかぶせれば片側完成!
あとは逆側も同じ手順で作業していきます!
はい、一丁あがり!
完成、したけど今回失敗したこと
ケーブルは無事完成し、テスターで導通チェックもしっかりし、実際に音出しもバッチリいい音でした。
が、
冒頭でも触れましたが今回選んだノイトリックのプラグは、8412には合わなかったのではないか、と感じました。
他のプラグが良かったかも( ・ὢ・ )
Belden8412の太さだと、ノイトリックプラグはサイズ的にかなりギチギチで、僕の場合コネクターを最後まで締め切ることができませんでした。
一応8412はノイトリックプラグの適合径サイズではあったのですが、手が痛くなってここで諦めました。
コネクタが締まらなかった理由は、中の「チャック」という部分をカットしてなかったからのようでした!
製品ページのマニュアルに太いケーブルの対処法が書いてあったようです。
完全に僕の見落としです。
ご連絡いただいた方ありがとうございました!
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / P12 モノラルフォンプラグ サウンドハウス
クラシックプロのこれは特に何も考えずに8412にハマります。
クラシックプロを使う場合は隙間を埋めるためにも熱圧縮チューブを一緒に使った方が良いかもですね。
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セミバランスケーブルという方法もあるらしいです
今回僕が作ったシールドケーブルは「アンバランスケーブル」です。
アンバランスケーブルの制作手法に則って作りました。
しかし、シールドケーブルには「セミバランス」という独自の接続方法も存在するようです。
効果がどう違うのかは不明ですが、僕は今後も基本アンバラでシールドは制作しようと思います。
アンバラの別バージョンだと、白と黒の線を一本にして、銀線だけをSLEEVEに繋ぐとかもアリかもしれませんね。HOTが断線しにくくなりそう(`・ω・´)
まとめ
シールドケーブルを自作する方法についてでした!
失敗もありつつでしたが、ご参考になりましたら幸いです!
作り方については間違っていないと思います、、、。
あと、Belden8412はゴミやカスが割とたくさん出てくるので、掃除しやすい環境で制作するのがおすすめです。
ぜひいろいろなケーブルやプラグで楽しんでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
BELDEN 8412 マイクケーブル m切り売り
Manelord はんだごてセット 温度調節可(200~450℃)ハンダゴテ
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