Solid State Logic SSL2を実際に使ったレビューです。
SSL2を使って一番印象に残ったのは、輪郭がくっきりして、音が前へ出る方向でした。
特に4Kを入れた時の変化は分かりやすく、レベルを合わせても派手さが残ります。Neumann M149で他のオーディオインターフェースと録り比べても、この方向はかなりはっきり出ました。
僕はSSL9000のコンソールユニットも使ってきました。SSL2は4000シリーズそのものではありませんが、芯があり、前へ出て、輪郭が立つ感じには、僕がSSLに持っている音のイメージと共通するものを感じます。
モニターもしやすく、単体のマイクプリ/ラインアンプとして使えるのも面白いところです。SSL9000とのマイクプリ比較やラインアンプ比較、LINE INの検証は別記事で詳しくまとめています。
なお、この記事で扱っているのは初代SSL2です。2026年現在は後継のSSL 2 MKIIが現行モデルになっています。
*2020年の記事をベースに、2026年時点で構成と一部情報を整理しました。
目次
SSL2の音質レビュー|輪郭・前への出方・4Kの変化
SSL2を録音で使った時、まず感じたのは音の輪郭の分かりやすさです。
もったりする方向ではなく、音の芯が見えやすく、前へ出てくる印象があります。
特に4Kを入れると、その傾向が強くなりました。
グッと音が前にきます。
4Kを入れるとレベルも上がるので比較時にはフェーダーで下げていますが、それでも派手さは残る。単純に音量が大きくなっただけではない変化として感じました。
SSL2の録音音質をNeumann M149で他のAIFと比較
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SSL2の録り音を確認するため、これまで試してきたAIFで録音したファイルと並べて比較しました。
マイクはNeumann M149です。
アコースティックギターを2トラック録音して左右にパンを振り、リズムだけLogicの付属ループを使っています。
録音したファイルにはプラグインを挿さず、フェーダーでバランスを取っただけです。
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SSL2と他AIFの音質差|4Kで輪郭と前への出方が強くなった
並べて聴いた時も、SSL2は輪郭がくっきりした印象でした。
4Kを入れると、その輪郭と前への出方がさらに強くなります。
比較音源はミックス前で、フェーダーでバランスを取っただけです。ここからEQやコンプを使えばまた印象は変わりますが、録音段階でこれだけ方向が見えるのはSSL2の面白いところでした。
SSL2の4Kボタンで音はどう変わる?音質変化を実機確認
SSL2の大きな特徴が「4K」ボタンです。
4KはSSL 4000シリーズのキャラクターから着想を得たアナログ回路で、高域側の持ち上がりと倍音付加によって、音へ存在感を加える機能です。
実際に使った僕の印象では、4Kを入れると芯が出て、派手になり、音が前へ出る方向でした。
「SSL 4000のマイクプリそのものが入っている」という意味ではありません。4K由来のキャラクターをSSL2の入力段で加える機能として捉える方が実際の使い方に近いです。
SSL2はSSLらしい音か?SSL9000実機と使って感じた共通点
SSL2を聴いた時、僕にはかなりSSLらしい方向に感じました。
芯があって派手。
音がくっきり、はっきりする。
-SSL9000-
僕はSSL4000ではありませんが、SSL9000のコンソールユニットを使ってきました。
もちろん9000とSSL2は同じ回路でも同じ製品でもありません。それでも、芯の出方や派手さ、輪郭が立つ方向には「よく聴く感じだ」と思える共通点がありました。
ブランド名だけでそう感じたというより、実際に手元のSSL機材と聴き比べて見えた印象です。
SSL2を単体マイクプリ・ラインアンプとして使う
SSL2はUSBから5Vを供給すれば、オーディオインターフェースとしてだけでなく、単体のマイクプリ/ラインアンプとして使うこともできます。
-スマホの充電器が5Vです-
5V電源をUSBケーブルで供給すれば動作するので、この使い方では別のAIFからSSL2へ信号を送り、SSL2のアナログ段を通して戻すことができます。
SSL2とSSL9000のラインアンプ音質を比較
SSL2とSSL9000実機のラインアンプ比較はこちら👇
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SSL2をラインアンプとして使う|4K・SSL9000と音質比較 | DTM DRIVER!
SSL2をスタンドアローンで起動し、ラインアンプとして音質を実機検証。4KスイッチON、SSL9000実機との比較音源から、音の輪郭や太さ、キャラクターの違いを整理します。
SSL2とSSL9000のマイクプリ音質を比較
マイクプリの比較はこちら👇
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SSL2 マイクプリの音質を実機比較|SSL9000・4Kとの違い | DTM DRIVER!
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SSL2自体の総合判断はこの記事に残し、SSL9000実機との細かい差はそれぞれの比較記事へ分けています。
SSL2の4KをShure SM58 Betaでも録音確認
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Neumann M149だけでなく、Shure SM58 Betaでも録音しました。
この時は時間が足りなかったため、SSL2は4Kを入れた状態だけです。
これまで試したAIFとの比較音源もまとめています。
ZOOM UAC-2 +SM58beta
KOMPLETE AUDIO2 + SM58beta
Focusrite Scarlett gen3 Air + SM58beta
Roland Rubix22 + SM58beta
SSL2 4K + SM58beta
Yamaha AG03 + SM58beta
トラック数が多いオケへアコギを重ねる場合には、ぎゅっと音が詰まった58の方が合う場合もあると感じました。
SSL2のモニター音とヘッドフォン出力|演奏しやすさを確認
録音だけでなく、モニターのしやすさも印象に残っています。
モニターミックス機能があることに加えて、単純に音が聴きやすく、演奏しやすかったです。
ヘッドフォン出力も使いやすく、録音しながら自分の演奏を確認する用途で不満はありませんでした。
SSL2のLINE INと4Kの変化はこちら👇
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SSL2の操作方法・入出力・USB接続
入力レベルは本体上面のLEDメーターで確認できます。
中央には大きなモニター出力ノブがあります。操作する場所が分かりやすく、デスク上で扱いやすい構成です。
デザインもSSLのコンソールを連想させる雰囲気があります。
背面に入出力とUSB接続をまとめたシンプルな構成です。配線を前へ出しにくいのも使いやすいところでした。
2020年に僕のMacへ接続した時は、インストーラーを入れずにそのまま認識されました。
SSL2のサイズ・外観|UR22Cと大きさを比較
本体上面はメタルブラックで、側面は黒い樹脂製です。
STEINBERG UR22Cと並べると、SSL2の方が横幅は約1.25倍あります。
奥行きと高さは大きく変わりません。
2ch AIFとして特別小さいわけではありませんが、大きなモニターノブや4Kボタンを含めて、操作面に余裕を持たせたサイズだと感じます。
SSL2の開封・付属品・USBケーブル
ここからは、2020年にSSL2を購入した時の開封記録です。
外箱。
箱を開けると本体と付属品が収まっています。
購入時の付属品はマニュアル2枚とUSBケーブル2本でした。
USB Type-C接続に対応し、USB 2.0で動作します。
SSL2はどんな人に向く?4Kと録り音から判断
SSL2を使ってみて、特に合うと思うのは、録音時点で少しキャラクターを作りたい人です。
4Kを使わない状態でも輪郭は見えやすく、4Kを入れるとさらに前へ出る方向へ変わります。
完全に色のないAIFを探している場合とは少し方向が違いますが、芯があり、くっきりした音を録りたいならSSL2の個性は分かりやすいです。
また、モニターしながら演奏しやすかったことや、5V給電で単体のマイクプリ/ラインアンプとしても使えたことを考えると、単なる入門用AIFだけで終わらない使い方ができます。
ポチップ
STEINBERG UR22Cのレビューはこちら👇
DTM DRIVER!
STEINBERG UR22Cレビュー|音質・UR22mkIIとの違いを比較音源で検証 | DTM DRIVER!
STEINBERG UR22Cを実際に使用してレビュー。中低域が太く素直な音質、Neumann M149による他機種との比較音源、UR22mkIIとの違い、Apollo x6との音質差、DSPやUSB-Cまで実体…
まとめ|SSL2は4Kで輪郭と前への出方が変わるAIF
SSL2を使って一番印象に残ったのは、録り音の輪郭と4Kを入れた時の前への出方でした。
Neumann M149で複数のAIFと並べても、SSL2はくっきりした方向で、4Kを入れるとさらに芯と派手さが加わります。
僕が使ってきたSSL9000と同じ音という意味ではありませんが、芯があり、輪郭が立ち、前へ出る方向にはSSLらしさを感じました。
モニターもしやすく、単体マイクプリ/ラインアンプとして使える余地もあります。詳細なSSL9000比較やLINE INの検証は子記事へ分けています。
この記事で扱った初代SSL2は旧モデルになり、2026年現在はSSL 2 MKIIが現行です。ただ、初代SSL2で感じた4Kの方向や録り音は、この世代を中古などで検討する時にも判断材料になると思います。
ポチップ
お読みいただきありがとうございました!