トラックにEQとコンプどっちを先に挿してますか(´⊙౪⊙)۶?
どちらを挿すのが正解なのか?
これには明確な答えはありません。
どっちもアリ。
ということで、順番を変えると音がどう変わるのか?
またどんな時に変えた方がいいのか?
を個人的見解含めまとめてみました!
目次
SSLなどのチャンネルストリップはコンプ→EQがデフォルト
SSLやAPIなどのチャンネルストリップはコンプ→EQがデフォルトです。
チャンネルストリップというのはレコーディングコンソールの1ch分のこと。
-チャンネルストリップ-
ただ、EQを先に入れたい場合はPREDYNボタンを押せば、順番を入れ替えることもできます。
どっちにも対応可能なのは、得られる効果が変わってくるから。
どう変わるのかファイルを作ってみました!
PREDYNは「プリ-ダイナミクス」の略。
プリは「以前に」という意味。
コンプのことをダイナミクスと呼ぶこともあります。
EQとコンプの順番を入れ替えた音源比較
UAD NEVE 88RSというチャンネルストリッププラグインで比較ファイルを作りました。
-UAD NEVE 88RS-
コンプとEQの設定はこの画像の通り。
それでは元のファイルと、プラグインを入れたファイル、EQとコンプを逆にしたファイルを比べてみます!
[box class=”box27″ title=”音量注意!”]
元のファイルと比べてプラグインを入れたファイルは音量が上がります!
再生音量にご注意ください。
元のファイル
コンプ→EQ(デフォルト)
EQ→コンプ(PREDYN ON)
感想
今回EQは基本ブースト方向に設定しました。
そうなると、EQ→コンプした場合、EQした分がスレッショルドに引っかかるので音量が下がりますね(´◔౪◔)◞
パツッとした感じにも。
逆にEQをカット方向に設定すると、EQ→コンプがより自然になると思います。
コンプ→EQの方が、コンプ後にEQしてるので音の粒立ちが自然に聞こえます。
こちらはブーストでもカットでも自然になります。
自然になるのはコンプ→EQ
ということで、自然な処理にしたい場合はコンプ→EQが良さそうです。
カット方向にEQを使うならEQ→コンプもGOOD
カット方向にEQを使うことが多い方はEQ→コンプで音を慣らすのも良さそうです!
マスタリングは最後にコンプを!
ただ、マスタリングでは必ず最後にコンプ(マキシマイザー)を入れるようにします。
マキシマイザーの後にEQを入れてしまうと、ビタっと抑えたマックス音量に、EQした分がプラスされてしまいます。
音割れの原因に!
マスタリングでは
の順番を死守します!
実際のマスタリングでは、EQ→コンプ→EQ→EQ→リミッター→マキシマイザーなど、たくさんプラグインを挟みます。
ただ最後はマキシマイザーで締めくくるのは厳守であります!
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例えば僕はこんな派です。
余談ですが僕は、
プラグインでEQやコンプを使う場合は、圧倒的にEQ→コンプ派です!
アナログ機材でEQとコンプを使う場合は、コンプ→EQ派!
理由は、アナログ機材の方がブースト方向にEQしやすいからだと思ってます。
積極的に音色をいじりやすいので、コンプは前に持ってくるパターンになるのかなと。
アナログ機材は利き方が気持ちいいので、積極的なサウンドメイキングにとても向いていますよ!
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まとめ
というわけで、EQとコンプの差し込む順番についての話でした。
[“結論!”]
どちらでもいい!
ということですが、音の変化の仕方は明らかに変わります。
なんかうまくいかないな?
と思ったら、挿す順番を変えてみると解決するかもしれません(´◔౪◔)◞
最後までお読みいただきありがとうございました!