RODE NT1-Aは、「歌ってみた」や宅録でも長く使われてきたコンデンサーマイクです。
見た目はNT2-Aとかなり似ていますが、実際に使うと音はかなり違います。
僕はNT1-AとNT2-Aを両方所有していた時期があり、同じ環境で使い比べていました。
ざっくり言うと、NT1-Aの方が明るく、高域のジャリっとした感じが強いです。
僕にはその高域がかなり強く感じられ、最終的にはNT1-Aを分解して改造までしました。
見た目や価格だけでは分かりにくい、NT2-Aとの音の違いを中心にレビューします。
目次
NT1-AとNT2-Aの音質差|NT1-Aの方が高域が強い
NT1-AとNT2-Aは機能面だけでなく、音色も違います。
両方使った感覚をざっくり書くと、
- NT1-Aは音が明るく、高域がジャリっとしている
- NT2-Aは中域がふくよかめで、高域はNT1-Aより落ち着いている
という違いを感じました。
僕が使ってきたRODEマイク自体、基本的にかなり明るい方向の音だと感じています。
その中でもNT1-Aは、さらに高域が前へ出てくる印象です。
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NT1-Aは高域のジャリつきがかなり強く感じた
NT1-Aを使っていて一番気になったのが、高域のジャリっとした感じです。
正直、僕の好みでは許容範囲を超えていました。
ハイ上がりなRODEマイクの中でも、さらにジャリっとした印象です。
NT2-Aもかなりハイ上がりですが、NT2-Aは一応中域もついてくるので、後処理するとまとまってくれます。
ギリギリですけどね。
NT1-AとNT2-Aで迷っているなら、機能差だけでなく、この音質差まで考えた方がいいと思います。
もちろん音の好みはありますが、僕はNT2-Aの音の方が好きです。
NT1-Aを分解・改造して分かったこと
NT1-AとNT2-Aの音がかなり違うので、
「中身も結構違うのかな?」
と興味が湧き、NT1-Aを分解したことがあります。
実際に開けてみても、中身はNT2-Aとはかなり違っていました。
その後、NT1-Aはそのまま改造マイクになりました。
Pelusoのマイクカプセルやトランスを使って改造したところ、かなり良い結果になりました。
NT1-A改は現在友人の元で第二の人生を送っています。
今でもたまに借りることがあります。
NT1-Aは機能がシンプル|PAD・ローカット・指向性切り替えなし
NT1-Aはとにかくシンプルです。
付加機能はほぼありません。
RODE ( ロード ) / NT1-A サウンドハウス
なんもスイッチもついてない!
などはありません。
単一指向性のみですが、歌やアコギを普通に録音する用途なら事足ります。
ローカットスイッチもありませんが、必要なら録音後にEQで処理できます。
NT2-Aと比べると機能はかなり絞られていて、その分価格も手に取りやすい位置にありました。
ポチップ
NT1-AとNT2-Aなら僕はNT2-Aを選ぶ
NT1-Aも使えるマイクですが、NT1-AとNT2-Aの2本から選ぶなら、僕はNT2-Aの方を選びます。
理由は大きく、
の2つです。
僕にはNT2-Aの方が高域を扱いやすく、中域も残ってくれるので後処理しやすかったです。
さらにNT2-Aは指向性の切り替えができるので、歌録音だけでなく、エアーを録るような用途にも展開できます。
RODE ( ロード ) / NT2-A サウンドハウス
手持ちのコンデンサーマイクが増えた後も、当時はアコギ録音のエアー用にNT2-Aを使っていました。
もっと高価なマイクを手に入れた後でも、サブ機として使える範囲はNT2-Aの方が広かったです。
ポチップ
RODE各モデルとの比較
完全に主観ですが、実際に使ったRODEマイクの特徴を以前まとめたものがこちらです。
| ハイの強さ(ギラつき) | 当時の価格感 | 特徴 |
| NT-1(初期型) | ★★★★★★★★★ 星9 | 安い | 高域のギラつきが最も強い。 |
| NT2-A | ★★★★★★★ 星7 | 基準 | 汎用性が高く、指向性の切り替えなど細かな設定にも対応。 |
| NT3 | ★★★★★★★★ 星8 | 安い | 指向性が狭く、アコギ録音にも使いやすかった。 |
| Classic(初期型) | ★★★★★★ 星6 | 高い | レンジが広く、リアルで立体的。リッチな質感。 |
異論ももちろん認めさせていただきます!
あくまで僕が実際に使った中での比較として、ご参考までに。
RODE Classic IIはAdele「Rolling in the Deep」のボーカル録音にも使われた
NT1-Aとは別モデルですが、RODEというブランドの面白い例があります。
「Rolling in the Deep」のミックスを手がけたTom Elmhirstは、同曲のAdeleのボーカルがRODE Classic IIとUA 6176を使って録音されたものだとSOUND ON SOUNDで話しています。
I recorded all Adele’s vocals with my Rode Classic 2, going through my UA 6176 mic pre, and never went back to them.
引用元:SOUND ON SOUND
Classic IIとUA 6176というかなり本格的な録音環境ですが、RODEが低価格マイクだけのブランドではないことが分かる例です。
アデルもRODEを使うんだ!と、なんか嬉しいですよね。
身近に感じてしまいます(錯覚)。
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NT1-Aは付属品が揃っていて録音を始めやすい
NT1-Aで初心者にありがたいのが、セット内容です。
NT1-AにはSM6ショックマウントとポップフィルター、XLRケーブルなどが付属していて、マイク本体以外の録音用品までまとめて揃えやすくなっています。
特にショックマウントとポップガードが組み合わさった構成は使いやすかったです。
これ最高です!使いやすいです!
あとはマイクスタンドを用意すれば、録音を始めやすい構成です。
ポチップ
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まとめ|NT1-Aは明るい高域が合うかで判断する
NT1-AとNT2-Aは見た目こそ似ていますが、実際に使うと音はかなり違います。
NT1-Aは明るく、高域のジャリっとした感じが強い。
このキャラクターが声や楽器に合えば、NT1-Aならではの抜けとして使えます。
ただ、僕にはその高域が強すぎました。
実際に改造までしたくらいなので、NT1-AとNT2-Aの2本から選ぶなら、僕はNT2-Aを選びます。
価格や見た目だけで決めず、NT1-Aの明るい高域が自分の欲しい音かで判断するのがいいと思います。
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