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DTM環境の作り方|防音・吸音・防湿の違いと整える順番

DTMや宅録の環境を整えようとすると、必ずぶつかるのが「防音・吸音・防湿」の3つです。

どれも大事なんですが、役割はそれぞれ違います。

ここが曖昧なまま機材や対策を足していくと、意外と遠回りしやすいです。

目次

防音・吸音・防湿の違いと優先順位

数年かけて失敗を繰り返してきた経験から、僕は吸音 → 防湿 → 必要なら防音の順で考えるのが一番効率的だと思っています。

吸音は「中の反響を整える」ための対策

吸音は、部屋の中で音が反射してしまうのを抑えるためのものです。

モニタースピーカーの音が濁る、ヘッドフォンとスピーカーの聴こえ方がズレる、コンデンサーマイクで録ると部屋鳴りが乗る。

こういう問題は、防音ではなく吸音の領域です。

防湿は「機材を守る」ための対策

防湿は、音を良くするというより機材を守るためのものです。

特にコンデンサーマイクは、使っていない時間の方が圧倒的に長い機材なので、保管方法も後回しにしない方がいいポイントです。

防音は「外への音漏れを抑える」ための対策

防音は、部屋の外に音を漏らさないためのものです。

夜でも歌いたい、モニタースピーカーをある程度鳴らしたい、ギターやベースの音量を気にせず出したい。

そういう悩みを解決するのが防音です。

優先順位① 吸音|最初に整えるべき理由

僕が一番最初に必要性を感じたのは、吸音でした。

理由はシンプルで、音の判断が全部ズレるからです。

モニター環境が悪いと判断が全部ズレる

普通の部屋でスピーカーを鳴らすと、壁や床、天井で反響して音が濁ります。

僕の部屋は和室で畳でした。フローリングよりはマシなんですが、それでも反響は普通にあります。

スピーカーで聴くと音がぼやけるのに、ヘッドフォンだともっとクリアに聴こえる。この差が気になり始めたのが、吸音を考えるきっかけでした。

ここが整っていないと、EQもコンプもリバーブも判断しにくくなります。

録音の質も部屋鳴りで崩れる

吸音が必要なのはモニターだけではありません。

僕もRODE NT2-Aを使い始めたときに、部屋鳴りで録り音が崩れる感覚をかなり強く味わいました。

ダイナミックマイクでは気にならなかったのに、コンデンサーだと露骨に出る。部屋の状態がそのまま音に乗ってしまうんですよね。

吸音の基本順序は「壁・天井 → マイク周辺」

ここはかなり大事です。

リフレクションフィルターは便利ですが、あれ単体で部屋鳴りを全部解決できるわけではありません。

まずは壁や天井など、部屋全体の反響をある程度抑える。その後でマイク周辺の近接吸音を足す。この順番が基本になります。

つまり、SONEXのような壁面吸音 → Reflexion Filterのような近接吸音です。

防音カーペット・カーテン・グラスウール1枚では足りなかった

ここまで来るまでに、いろいろ試しました。

防音カーペットは、足音対策としては多少意味があります。

でも音楽用途の防音としてはかなり弱く、吸音も少しは効きますが、これだけで解決することはありませんでした。

防音カーテンも同じで、無いよりはマシですが主役にはなりませんでした。

知り合いからグラスウールパネルを一枚もらって試したこともあります。

でも6畳の部屋で一枚だけだと、ほぼ何も変わりませんでした。

やっぱり部屋全体の反射スポットを見ないと、単発では決め手になりにくいです。

実際に残った吸音アイテム

部屋全体を整えるならSONEX

最終的に「これは効いてる」と強く感じたのはSONEXでした。

モニタースピーカーの後ろ、天井、マイク周りに入れていくと、モニターでも録音でもかなり改善を感じました。

吸音材をしっかり入れるなら、やっぱり定番は強いです。

録音の定番はReflexion Filter Pro

マイク周辺の近接吸音として使いやすかったのは、SE ELECTRONICS Reflexion Filter Proでした。

これを入れると声がマットに締まり、余分な反響が減って、リバーブのノリもわかりやすくなります。

ただし、あくまで近接吸音なので、部屋全体が荒れていると限界はあります。

圧迫感を減らすならNiCSo Twofold

SONEXは効くんですが、常設すると圧迫感がかなりあります。

そこで最終的に落ち着いたのが、可搬式のNiCSo Twofoldでした。

絶対的な吸音力はSONEXに少し譲るものの、可搬性、収納性、使いやすさのバランスがかなり良いです。

見た目と手軽さならKAOTICA Eyeball

KAOTICA Eyeballは見た目も面白く、セッティングも楽です。

ただ、マイクサイズによっては使えないことがあるのと、高音が少し減衰する傾向もありました。

手軽さはあるけど、万能ではない。そんな位置づけです。

優先順位② 防湿|マイクを長く使うための保管

吸音の次に考えたのが防湿です。

マイクの保管は湿度30〜50%を目安にする

マイクや音響機器の保管では、湿度30〜50%程度が一つの目安になります。

特に梅雨や夏など湿度が上がりやすい時期は、部屋に出しっぱなしにしておくより、保管環境を作っておいた方が安心です。

簡易防湿から始める方法

まずは密閉できる容器やドライボックスに乾燥剤を入れて保管する方法でも始められます。

とにかく高湿度の部屋に出しっぱなしにしないこと。ここだけでも違います。

防湿庫なら管理がかなり楽になる

僕は東洋リビングを使っていますが、安心感はかなり大きいです。

防湿庫の良さは、湿度を自動で安定させてくれること、管理がとにかく楽なことです。

防湿、マイクの保管方法の記事はこちら👇

優先順位③ 防音|必要な人には一気に価値がある

防音は、全員に必須ではないです。

でも必要な人にはとても価値があります。

夜に音を出したいなら防音室は強い

僕は集合住宅で音楽をやっていたので、防音室の価値をかなり強く感じています。

防音室があると、時間と音量の自由度がかなり上がります。

夜でも歌える、アコギを鳴らせる、モニターも以前より大きくできる。この差はかなり大きいです。

DIY・簡易防音室・レンタルの違い

防音室はDIYで作る方法もありますし、だんぼっちのような簡易防音室もあります。

ただ、換気、熱、処分、遮音性能まで含めて考えると、どこまで自分でやれるかがかなり重要です。

僕は最終的にヤマハの防音室レンタルに落ち着きました。

防音室を導入するまでの実録はこちら👇

防音室でも吸音は別で必要

ここも重要です。

防音室だからそのまま録音もモニターも完璧、とはなりません。

実際、防音室の中でも反響は起きます。

防音と吸音は別問題なので、防音室を入れた後も吸音は別で考える必要があります。

目的別に考えるなら

  • モニターを改善したい → 壁・天井など部屋全体の吸音
  • ボーカル録音を良くしたい → 部屋の吸音+マイク周辺の近接吸音
  • 狭い部屋で使いたい → 可搬式の吸音材
  • 夜も音を出したい → 防音
  • マイクを保管したい → 防湿

まとめ

この流れで考えると、個人的には遠回りしにくいと思っています!

少しでも環境づくりの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

マイク・AIF・電源・吸音まで含めたDTM機材全体マップはこちら👇

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